「ありとあらゆる神々に誓って、あなたを生涯愛しぬくと誓う」相変わらずの美辞麗句に返されたのは? 家族を全員失った天涯孤独の姫の悲嘆~ツッコみたくなる源氏物語の残念な男女~

「ありとあらゆる神々に誓って、あなたを生涯愛しぬくと誓う」相変わらずの美辞麗句に返されたのは? 家族を全員失った天涯孤独の姫の悲嘆~ツッコみたくなる源氏物語の残念な男女~

沈黙の中に激しい怒り! 彼の謝罪にもダンマリの一手儚く逝った大君の死後、吹雪の中をびしょ濡れになりながら宇治にやってきた匂宮。でも中の君は彼に逢おうとしません。「お姉さまが生きている間に来ていただきたかった。もう何もかも遅い」と再会を拒みます。それでも女房たちの説得に負け、結局は物腰の対面に。宮は謝罪の言葉を連ねてかきくどきますが、御簾の向こうから帰ってくるのは沈黙だけです。本当にそこにいるのか...

続きを読む