車両暴走テロから人を守る3Dプリントベンチ「Rely」がニューヨークに登場

近年、車両が歩行者を目がけて暴走するテロが世界各地で頻発している。

今回、ニューヨークに誕生したのは、そんな残忍なテロから人を守るベンチ「Rely」だ。

・コンクリートユニットを鋼鉄棒でつなげたベンチ

ニューヨークのデザイナーJoe Doucet氏が開発したRelyは、重さ1トン以上のコンクリートユニットを鋼鉄棒でつなげたベンチで、無限にユニットを組合せられるのが特徴だ。

製造技術も斬新で、これまでコンクリートに適用されたことのない3Dプリントでつくられた。

危険車両が発生すると、リンクシステムによってベンチが衝撃を吸収して車両を停止させる。

Relyは国際自動車衝突安全試験規格の標準規格IWA 14-1に基づいて、高負荷下での耐性が証明されている。

・普段はベンチとして憩いの場を提供

そしてRelyは、普段はベンチとして憩いの場を提供する。

通常、人の安全を守る目的でつくられるコンクリート壁は美しくなく邪魔になりがちだが、Relyは攻撃性を常に人々に思い起こさせることなく、そのユニークさと美で街と共存する。

現在、Relyはニューヨークで最も混雑しているタイムズスクエアと、45thストリートとブロードウェイに設置されている。都市に安全と安らぎをもたらす新しい公共物の登場だ。

Rely/Joe Doucet

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