青い海に会いに行こう。ローカル線の車窓から見える海絶景5選
風薫るこの季節に訪れたいのは、海辺を走るローカル線沿線の旅。あたたかい日差しの中、列車に揺られ、車窓に広がる海を見つめていると、日ごろの疲れも忘れ、ゆったりとした気持ちに。海の絶景を眺められる、東日本のローカル線を紹介します。
五能線(青森県~秋田県)
海辺を走る絶景路線といえば
日本海の絶景に会えるローカル線として人気の高い五能線(東能代~川部)。中でも目前に海が迫る驫木(とどろき)駅は、ひなびた木造の駅舎が印象的。青春18きっぷのポスターにも使われました。運がよければ、日本海に沈む夕日を眺められることも。
車窓からの風景をゆったりと楽しめるのは「リゾートしらかみ」。地酒や地元グルメを車内で味わえる観光列車です。車内や駅では、津軽三味線、なまはげ太鼓など、東北ならではのもてなしがあることも。絶景ポイントではゆっくりと列車が走るので、写真撮影もばっちり。
riko_670111様
@riko_670111
【ご本人コメント抜粋】
五能線 #驫木駅 にて
駅舎の周りは電柱が多く、なかなか難しかったです…
次回はもっとゆっくり訪れたい
【びゅうたび編集部より】
きらめく日本海をバックに驫木駅前を走る五能線。木造の驫木駅は集落からも遠く、ぽつりとたたずむ姿は「秘境駅」と呼ぶのにふさわしい、風情ある駅です。
トーマス様
@tomasu2638
【ご本人コメント抜粋】
五能線深浦
【びゅうたび編集部より】
深浦駅の奇岩付近で撮影された一枚。波しぶきが届きそうな海沿いを走るのはリゾートしらかみ橅(ぶな)です。絶景もイベントも楽しめるため、一度は乗りたい観光列車として人気を集めています。
三陸鉄道リアス線(岩手県)
三陸を163km縦断する絶景路線
2019年3月、震災の影響により運休していたJR山田線釜石~宮古駅間がJRから三陸鉄道に移管される形で開通し、久慈〜盛駅間を結ぶ「三陸鉄道リアス線」として新たに開業しました。
NHK連続テレビ小説『あまちゃん』の舞台にもなった三陸エリアの海絶景を存分に楽しめるこの路線。特に堀内~白井海岸駅間はコンクリートアーチの大沢橋梁から太平洋を見下ろすビューポイントです。列車は撮影スポットで一時停止や徐行運転をするので、カメラをお忘れなく。
Goさま
@go.429
【ご本人コメント抜粋】
#三陸鉄道
流行りには大分遅れてNHKの朝ドラあまちゃんの撮影地へ
途中震災から復活した三陸鉄道を見れました
宮城県も岩手県も福島県も東日本大震災からの復興に向けて頑張っています
【びゅうたび編集部より】
堀内駅近くの大沢橋梁を走る三陸鉄道リアス線。トンネルの多い路線ですが、暗闇を抜けた後、目の前に海が広がる体験は感動的です。
ユーヤ。とパグのケンちゃん様
@yuya_and_ken
【ご本人コメント抜粋】
ローカル線
単線のため列車交換駅で停車
とても夕焼けが綺麗でした
・陸中野田駅
・コタツ列車とラッピング列車
・36-z形
・36-106形
【びゅうたび編集部より】
左は『あまちゃん』にも登場したお座敷車両。冬にはお座敷車両にこたつが設置された「こたつ列車」も運行し、多くの人が東北の復興と美しい風景を楽しみにやってきます。
江ノ島電鉄(神奈川県)
鎌倉・江の島の旅には欠かせない
江ノ電の愛称でおなじみの江ノ島電鉄(鎌倉~藤沢)。鎌倉や江の島観光にも定番人気の路線で、レトロな雰囲気の駅舎や車両も愛されています。沿線には「かながわの景勝50選」、「関東の富士見百景」に選ばれた稲村ヶ崎(稲村ヶ崎駅下車)、ホームから海岸を間近に眺める鎌倉高校前駅など、海の絶景ポイントが盛りだくさん。
晴れた日の日暮れは夕焼けが美しく、江の島や富士山のシルエットと夕日の光る海に思わずうっとり。江ノ電の魅力をたっぷり味わうなら、1日乗車券「のりおりくん」も便利です。
?????様
@hamashow_1023
【ご本人コメント抜粋】
湘南夕景
【びゅうたび編集部より】
夕暮れ時の鎌倉高校前駅。アニメ『SLAM DUNK』でも有名な駅で、アニメのオープニングに出てくる駅そばの踏切には観光客が訪れます。
k.watanabe
@shonan80
【ご本人コメント抜粋】
朝のお散歩
【びゅうたび編集部より】
七里ヶ浜駅で撮影された一枚。朝焼けの中に浮かぶ富士山が美しいですね。カーブが多い江ノ電の中でも、七里ヶ浜駅〜稲村ヶ崎駅間は直線が続く海絶景スポットです。
氷見線(富山県)
海辺を走るハットリくん列車
富山湾に沿って走る氷見線(高岡~氷見)は、全長約16.5㎞。氷見市は漫画家・藤子不二雄A氏のふるさとであることから、人気キャラクター「忍者ハットリくん」モチーフの列車が運行中。車内では、ハットリくんの声で案内放送があります。
日本の渚百選のひとつに選ばれた能登半島国定公園内の「雨晴(あまはらし)海岸」など、美しい沿線風景も見どころです。終点氷見は港町。獲れたて「キトキト※」の魚に舌鼓を打つのもよし、富山の魅力を存分に味わえる路線です。
※編集部注釈:富山などの方言で「新鮮」の意
Hiroko.Yさま
@hiroko.165s
【ご本人コメント抜粋】
台風一過の雨晴
美しい海岸線を忍者ハットリくん列車が走ります
この列車が雨晴の踏切を通るときの警報音はもちろん
「ニンニン、ニンニン」です
……↑ウソ(笑)
【びゅうたび編集部より】
警報音がニンニン、というのは冗談ですが、このハットリくん車両は大人気。氷見線のすべての車両がハットリくん車両というわけではないため、運が良ければ出会えるかも。
Naoki MIYASHITAさま
@naoki_mi
【ご本人コメント抜粋】
たまたま通りがかる時間でした。
【びゅうたび編集部より】
こちらも雨晴海岸を行く氷見線。近くの雨晴駅には10分でチケットが売り切れるとも言われている観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール(通称べるもんた)」も日曜限定で停車します。
根室本線(北海道)
北の大地の絶景路線
道央を走る根室本線(滝川~根室)の中でも、釧路~根室間は「花咲線」の愛称で呼ばれる日本最東端の路線。花咲ガニで有名な花咲駅、カキで名高い厚岸(あっけし)駅では人気駅弁「かきめし弁当」が売られるなど、沿線グルメも楽しみです。
車窓からは北海道ならではの大自然が目前に。特に、海沿いに続く原野の中を列車が走る別当賀(べっとが)~落石(おちいし)駅間は絶景の撮影ポイントとして、列車ファンに愛されています。
もちゃ様
@mochapootom
【ご本人コメント抜粋】
昨日の撮り鉄
改めてお天気に恵まれた日
だったと実感
青空と雲に緑がサイコー
【びゅうたび編集部より】
根室本線尺別駅近く、原野を走る列車と海岸が同時に望める「尺別の丘」で撮影された一枚。2019年3月のダイヤ改正で、尺別駅は惜しまれながらも廃駅となってしまいましたが、尺別の丘には隣の音別(おんべつ)駅からも徒歩30分ほどで行くことができます。
Tetsuo Shimizu様
@ttsz9505
【ご本人コメント抜粋】
落日。今日も無事に終われたことに感謝。好きな事をできたことにもまた感謝の一日。
根室本線 落石〜別当賀にて
【びゅうたび編集部より】
ため息の出るような夕日と美しいカーブを描く花咲線。別当賀〜落石駅間には北海道三大秘岬に数えられる絶景ポイント「落石岬」もあります。
列車で海を見に行こう
ローカル線には、旅情あふれる魅力がいっぱい。さわやかな初夏の空気の中、列車に揺られて旅に出たいですね。
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