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『紙境英雄』戦略シミュレーション+TCG+ローグライクのよくばりミックス!

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平成から令和へと元号が移り変わった春の大型連休、読者の皆様はどのように過ごされていただろうか?
筆者は連休の前半にボードゲームやカードゲームといったアナログゲーム類を遊ぶ定例会に参加していたほか、親類で集った際にも兄が持ち寄ってきたアナログゲームを遊ぶ機会があった。そうしたアナログゲームを比較的プレイすることが多い中で「これは!」と思わせる作品がリリースされていたので紹介したい。

その作品『紙境英雄』(Papercraft)はOverture(序曲工作室)開発、Shenzhen Tanyu Interactive Entertainment(深セン探娯互動科学文化有限公司)販売によるローグライクカードゲーム。2019年1月22日にSTEAMにてPC版のアーリーアクセスが開始され、4月12日に正式リリースされた。また、iOS版についても3月25日にリリースの後、4月23日に日本語対応が行われている。本記事ではPC版を元に紹介を行う。

ゲームの中でボードゲームに挑む?女王を相手に「紙ゲー」対決!

長い旅の果てに行き倒れになるも、王国の女王によって助けられた”あなた”。そんな”あなた”の前に女王が取り出したものは魔力を持つボードゲーム「紙境魔盤」。女王が言うには”あなた”は「紙境魔盤」に選ばれた人物としてゲームに挑む運命にあるという。
”あなた”は女王をゲーム・マスターとして「紙境魔盤」に挑み、その謎を解き明かしていくことになる。
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「紙境魔盤」の主人公となるキャラクターは最初はゴブリンの拳法家のみだが、ゲームをクリアするたびに金髪の女剣士、暗黒教団の司祭も選ぶことができるようになる。ゲーム開始前には飛び出す絵本のように各キャラクターのバックグラウンドストーリーが語られるなど、「紙」にこだわった演出の数々が本作の特色のひとつだ。
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ステージの開始前には女王からのいくつかの質問に答えた後、タロット占いのような形で進むことになるステージを決定する。質問の回答の結果によっては資金や資材にボーナスがもらえることもあるが、良い結果となるかどうかは運しだいなのであまりこだわらずに答えるのがいいだろう。

フィールドを散策して戦力を拡充しよう

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『紙境英雄』ではフィールドマップと戦闘マップを行き来しながらゲームが進行する。
フィールド上を移動し、配置されている敵に接触すると戦闘に突入する。敵を倒して道を切り開き、フィールド上のどこかにいるボスを倒すことでそのステージはクリアとなる。フィールドはいくつかのパターンからランダムに生成される。
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フィールドには敵以外にもカードを入手できる宝箱やショップ、逆にカードを売却できる「傭兵ギルド」、鉱石と引き換えにカードの強化ができる「鍛冶屋」などが配置されており、ゲームを進めながらカードを集めてデッキ(自分の山札)を構築していくことになる。望みのカードが入手できるかどうかは運しだいとなるため、手持ちの戦力をうまくやりくりしていくことが重要だ。
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また、中には困り事を抱えた人物がいることもあり、話しかけることでサブクエストが開始される。サブクエストを進めることで助けた人物がボス戦時に加勢してくれる事がある他、エンディングにも影響を及ぼすため、サブクエストは極力こなすようにすると良いだろう。
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紙製のコマがたくさん立ち並ぶフィールドは見た目に凝っている反面、キャラの移動が可能な地形かどうかの判別がしにくいのが難点といえる。マップ画面上部のアイコン、もしくはキーボードの「M」キーから呼び出せるミニマップを活用していくのがオススメだ。

かわいらしくても歯ごたえ抜群。カードと知略を結集して勝利を掴め!

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戦闘マップではターン制の戦略シミュレーションとトレーディングカードゲームを合わせたシステムで戦うことになる。
自軍と敵軍に分かれ、各々が交互にキャラクターをマス目に沿って移動させ、お互いにキャラクターで攻撃して盤面から排除しつつ、敵の指揮官を倒せば勝利、自分の指揮官である主人公の体力がゼロになると敗北となる。
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自軍側はターン毎にデッキから引いたカード5枚と10個分の「資源」が供給され、カードに書かれている資源を消費してカードを使用することができる。
カードの種類には味方キャラを登場させる「傭兵」、傭兵を強化する「装備」、装備とは逆に指揮官のみ使用可能な「神器」、様々な効果を及ぼす「スキル」「マジック」などがあり、これらを活用して戦いを進めていく。
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また、カードが個別に持つ能力として、連続で傭兵を登場させることで発動する「連携」、フィールド上の味方全体に効果を発揮する「号令」、「血盟」能力のカードに連動して発動する「ソウルイート」などの能力があり、多種多様なカードを組み合わせて相乗効果(シナジー)を産み出していく楽しさがある。一例を挙げれば、一見デメリットに見えるキャラの体力を減らす「装備」であっても、ダメージを受けた時に発動する「激怒」の能力を持つ傭兵と組み合わせることで、傭兵の能力を確実に発動させることができる、という具合である。
先述の通りゲームを進めながらカードを入手していくことになるため、自分の所持しているカードの内容を把握しつつコンビネーションを構築していこう。
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ローグライクゲームの常として敗北時にその場からのコンティニューは不可であり、主人公の体力は戦闘ごとに持ち越しとなるため、なるべく主人公には戦闘をさせず体力を温存したい。しかし体力の他にも「士気」のパラメータがあり、傭兵が倒されるたびに減少し、士気がゼロになることでも敗北となってしまう。敵ボスやエリート級の敵の中には「傭兵が倒れるたびに攻撃力アップ」といった厄介な号令がかかっている場合もあり、傭兵を延々と壁にし続けるのには限界がある。体力・士気の回復ポイントである「焚火」を使うタイミングや、時には速攻で敵指揮官を狙い被害を抑えるなど戦術も良く練る必要があり、歯ごたえは十分と言えるだろう。

ビジュアル面からも内容面からも、ウォーシミュレーションゲームやトレーディングカードゲーム、デッキ構築型カードゲームといったアナログゲームのファンにとって目を惹くであろう本作。いちアナログゲームのファンとして強く太鼓判を押せる作品だ。

[基本情報]
タイトル: 紙境英雄 (Papercraft)
制作者: Overture(序曲工作室)
クリア時間:  1周3時間~
対応OS: Windows / iOS
価格:  ¥1,840 (STEAM) / 基本無料+課金アイテム有(iOS)

↓ダウンロードはこちらから
(STEAM)

(iTunes App Store)
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