高齢者が免許センターへ車で自主返納に!? 「僻地にあるのが悪い」「運転代行サービスを税金で」など議論百出

東京・池袋の高齢ドライバーによる母子死亡事故により、1998(平成10)年の道路交通法改正で施行された運転免許証の自主返納が改めてクローズアップされています。警察庁によると、運転免許の申請取消件数は2012(平成24)年に運転経歴証明書が銀行などで本人確認書類として使用できるようになって117613人に増加。2018(平成30)年には421190人となっています。

ただ、自主返納には運転免許試験場・免許センター・警察署で申請する必要があります。ある『Twitter』ユーザーが、免許センターで自主返納に来た高齢者の会話をツイートして議論が広がっています。

今日の免許センターでの出来事。

じいさん「免許返納に来たんですが…」
職員「今日はどうやってここまでこられましたか?」
じいさん「車で来た」
職員「今返納してしまうと帰り車でかえれませんよ」
じいさん「いや、乗って帰る」
職員「だからー………」
このやり取りが2度3度。
そりゃ事故るわ

これには「制度が悪い」という反応が続出。別のユーザーは次のようにツイート。

免許返納!を叫んだとしても免許は制度上の問題なのであって「そんなの関係ねぇ!」な人やら理解できない人なんてこんなもんなんだから免許持ってようがなんだろうが自分の体が動くと思ってればやりたいようにやるんだよな 止めるのにはひと苦労だと思う

さらに、「返納にきたのを褒めるべきでは」という声が上がっていたほか、「免許センターが僻地にあるので仕方ない」「運転代行費用を出すべき」「失効日を翌日しては」といった意見が寄せられています。

これは笑うんじゃなくて返納にきたのを褒めるべきでは
そして断るのではなく「返納しても今日いっぱいは運転できる券」とか「返納したら家まで送ってもらえる権」とかを早急に実現するべきでは

免許返納希望者は送迎のサービスを付けるべき。
そうしなければ、わざわざ電車ったり、バスに乗ったり、タクシー等にお金を使わずに返納できる。

そして返納者には、配送弁当のチラシとクーポンの粗品をあげる。
これでいい。

そうすれば、返納への抵抗が少しでも減るはず。

各都道府県では、運転免許自主返納者を対象にタクシーやバスの運賃割引、宅配料金の割引、商品券贈呈などの支援を実施しています。ただし、返納の手続きや家族の説得という問題が障壁になっている現状には変わりなく、事故が発生するたびに「高齢者は強制的に返納」という強硬論がくすぶり続けることになるのではないでしょうか。

※画像は『足成』より
http://www.ashinari.com/2008/08/14-006477.php [リンク]

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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