CD音源もリリース! 『ニコニコ超会議2019』出演『テクノ法要』朝倉行宣住職インタビュー
2016年より福井県福井市の浄土真宗本願寺派・照恩寺の朝倉行宣住職が実践している『テクノ法要』。2018年4月28日・29日の『ニコニコ超会議2018』で執り行われた『超テクノ法要』では、『ニコニコ生放送』での視聴者数が計約65000ユーザーを集めて話題となりました。
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https://getnews.jp/archives/2041328 [リンク]
2019年4月27日・28日の『ニコニコ超会議2019』では、2年連続となる『超テクノ法要×向源』が出展。それを前にして、朝倉住職がインタビューに応じてくれました。
ーーまずは昨年の『超会議』の反響についてお願いします。
朝倉行宣住職(以下、朝倉):『超会議』の後のゴールデンウィークに照恩寺で「テクノ法要」を行った際にもすごい数のお参りをいただきまして、ネットの広がりを感じています。その後たくさんのお声をかけて頂きまして。国内だけでなくフランスからもお声がかかっています。宗派を超えたコラボレーションができるようになってきました。
ーー東京国立博物館の大報恩寺展での出張法要をはじめ、他のお寺などで「テクノ法要」を行う機会も増えています。
朝倉:東博では真言宗のお寺とのコラボで、類を見ない試みになりました。仏教界がやわらかくなってきているように感じます。意外な交流ができて楽しいですし嬉しいです。
ーークラブハウスでDJとして出演される時の反応はいかがでしょう?
朝倉:正信偈をさせて頂くことが多いのですが、例えば福井では結構耳馴染みがあるんですよね。「このメロディー懐かしいな」という人の割合が高いです。東京の場合は最初から新鮮なイメージで捉えて頂けています。「すごく落ち着くメロディーです」というお声も頂いていますし、メロディーの美しさを時間を超えて共有して楽しんで貰えているのでは、と思います。
ーー島根県の蓮敬寺で開催される『サイバー南無南無』がクラウドファンディングを実施するなど、「テクノ法要」の影響を受けたイベントが見られるようになってきました。
朝倉:非常に嬉しいです。僕もテクノ法要という試みを独占したいわけではなくて、僕がやっている形とは別のオリジナル、表現方法を工夫するのがすごく大事だと思っています。テクノやマッピングにこだわらずに自分たちで何ができるか考えている方には、アドバイスもさせて頂きますし、応援しています。もともと、お寺を建てることでも、建築家や彫刻師、職人さんと関わってきた歴史があります。仏教を面白いと感じて頂けるクリエイターの皆さんと力を合わせて、一生懸命やっていきたいと思っています。
ーーご自身「仏様の広報担当」とおっしゃっていますが、「テクノ法要」を通してお参りする方を増やすというのが根本にあるということですよね?
朝倉:本当にそれが僕の願いでもありますが、顕著に現れてきています。もちろん僕だけの力でなく、いろいろな宗派の方が行動を起こしていらっしゃいます。これが時代の動きになってきているという感覚がありますね。
ーー2019年4月24日には、初のCD音源となる『テクノ法要 by 朝倉行宣 第1集 ~光のつながり』がリリースされました。
朝倉:去年の9月ぐらいから話が動き出して、「買う人がいるのだろうか」と不安でしたけれど、タワレコの人にも熱く協力して頂きました。MIXも一流のエンジニアに教わりながらやって、音源のクオリティーがすごく上がっています。
ーー正信偈が2曲収録されていますね。アルバムのポイントを教えてください。
朝倉:正信偈は日常的に唱える浄土真宗の根本となるお経です。いくつかある唱え方の2種類のアレンジになります。加えて、普段唱えやすい讃仏偈と、一般の家庭では唱えることが少ないものですが、メロディが非常に美しい先請伽陀を選んでいます。
ーー2回目となる『超会議』の出演ですが、今回のコンセプトやイメージは?
朝倉:今年のステージはできるだけシンプルに行こうと。何もないところに仏様の存在を感じてもらおうと考えています。日常的なところにも仏様を感じて頂けるような作りを心がけました。
ーー『生放送』はもちろん、実際に多くの人が足を運んでくれるといいですね!
朝倉:やはり多くの人が仏様に触れて頂けなければ 今終わってしまうのではという危機感があります。自分のやってきたことは、未来の人が判断してもらえればいいと考えています。
ーー今回も楽しみにしています。ありがとうございました!
超テクノ法要×向源(ニコニコ超会議2019公式サイト)
https://chokaigi.jp/2019/booth/cho_techno_hoyo.html [リンク]
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
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