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自分では気づかないけど書いてる文章がおかしい人が気をつけることと、その対策(More Access! More Fun!)

自分では気づかないけど書いてる文章がおかしい人が気をつけることと、その対策

今回は永江一石さんのブログ『More Access! More Fun!』からご寄稿いただきました。

自分では気づかないけど書いてる文章がおかしい人が気をつけることと、その対策(More Access! More Fun!)

本日は真面目なエントリーです。いや、いつも真面目なんだけど。

仕事でクライアントにサイトの説明文やブログを書いてもらうことがあるのですが、内容はともかく、実は文章がおかしい人が一定数いるんです。ライターになりたいという方にも散見されます。最近立て続けに何名もこういう方に遭遇したので、これからは「ここを読んで」と言うためにこのエントリー書きました。今回は

ちゃんとした文章の書き方

を簡単にまとめてみたいと思います。前には

「ライターの単価を上げるにはどうするの」2018年12月12日『More Access! More Fun!』
https://www.landerblue.co.jp/43765/

というのも書きましたが、今回は一般の人向けです。

個人のブログにも日本語が変な人は割といます。「別に意味が分かれば良いじゃん」と開き直る方もいますが、自分の趣味で独り言書いているうちは自由ですが、「たくさんの人に読んで貰いたい」とかになると、基本的な文章力は絶対に必要です。頭良い人から見たらげんなりしてしまうから。頭の悪いアフィカスの乱造したLPにも日本語がめちゃくちゃなのがよくありますが、普通の知的レベルを相手にしているわけじゃないのでアレで通用しているのでしょう。ww

ましてや自社サイトになると、訪問した人にお客になって頂かないといけないわけ。文章の構造が支離滅裂だったり、誤字脱字がたくさんだったりはその会社に仕事を依頼しようとしている場合、かなりやる気を消失させます。そういうわたしも急いでブログ書いてるので変換ミスがあって指摘を受けてせっせと直しますが、変換ミスはわたしの言ってる誤字脱字とは違う。本当の誤字脱字は自分で間違ってると分からないヤツですね。

どうしてこうした文章を書いてしまうのか。いきなり傾向と対策

これはもう大変に簡単で、そもそもしっかりした文章を書けない人は、しっかりした文章を読んでないのです。ネットニュースをスマホで読むだけみたいな人が多いが、そもそもネットに無料で転がっている文章自体が酷い。酷いのを読んでこれなら自分もできると考える人は自分も同レベルから上がれません。Welqとかパクリ時代のMeryの一記事500円のはそりゃもう酷いものだった。しかし、大学の受験勉強で現国をしっかりやっていればそこそこできるのが普通だと思うんですよ。

昔は新聞・雑誌というものがありまして・・・みんな読んでいたので普通にそれで文章力が上がりました。まともな新聞社、雑誌社は「校閲者」という専門職の人がいて、上がってきた文章を校閲して修正します。ライターや編集者にもフィードバックされて鍛えてもらうわけです。ただしいまは大手新聞でさえネットのニュースはスピードを急ぐためか校閲の手が入らず「てにをは」がおかしいものをよく見かけます。

たとえば「それは間違えです」と書く人がいますが、「間違え」は「間違える」という動詞ですのでおかしい。「それは間違いです」というのが正です。
特に非常に気持ち悪いのが「ら抜き言葉」で、「食べれる」みたいなやつ。正しくは「食べられる」ですが、昔、ミニストップのコマーシャルで「食べれる、喋れるミニストップ」というのを見た時には多くの人が腹立てたと思います。コピーライターだから分かっていてリズム感がある「食べれる」にしたとは思いますが、これをガキが普通だと思ったらどーすんだ。自分はとにかく不快でたまりません。

「一応」が「いちよう」
「せざるを得ない」が「せざるおえない」
とかになってたりすると、虫唾が走る😰

自分では気づかないけど書いてる文章がおかしい人が気をつけることと、その対策 https://www.landerblue.co.jp/45071/

ちなみにわたしの所では
記者ハンドブック 第13版 新聞用字用語集[リンク]
を元にして、「ランダーブルー統一表記リスト」を作っており、クライアントのサイトの文字校正はこれを基準にしています。ライターさんに依頼する場合もこれを使っています。

でもこのガイドブックはあくまで言葉の使い方や表記のもので、根本的に文章がおかしいのは直せません。文章がおかしい人の特徴として「そもそもまともな文章を読んでいない」というのが最大原因といいましたが、であればきっちりと美しい日本語の本を読めばいい。ハウツー本や自己啓発本読んでもクッソの役にも立ちません。ポイントは

小説を読め!!

ということです。まともな小説の場合、文体や比喩も美しく創造性に溢れています。出版にあたっては作家に恥をかかせないように何度も厳重な校閲がはいりますし、文体がおかしい場合も「ここは変ですよ」のフィードバックはされます。作家といえども間違えることはあるので、みなさんさらっと修正されます。

流行小説や携帯小説ではなく、名作と言われるものを乱読すると、明らかに文章力が上がります。誤字脱字もなくなります。週に一冊くらい、合計で50冊くらいを1年で読むつもりで。そうすると速読の能力も付くので自分の書いた文章を読み直すのも速くなります。

ちなみにわたしが非常に影響を受けたのは故開高健氏で、サントリー宣伝部からサンアドのコピーライターだったこともあって半端じゃないです。特に比喩が凄い。氏の作品は全部読みました。欧米の文学の翻訳も文学の翻訳者って実はかなり能力高いので変なのはほとんど見たことがないです。
『オーパ!』(集英社文庫) [リンク]
では、はっきりとおかしい文章の特徴を挙げてみます。

主語と述語が一致しない、または主語が不明、重なる・・・ETC

これは非常に多くあります。中学・高校の国語のテストで「この文章の主語はどれですか」というのがありますが、人間って口語体で喋る時は意識しないのです。でも喋っていると通じるから正しい文章を読んだ経験の少ない人は、「しゃべり言葉をそのまま文章にしている」訳ですよ。日本語に限らず、しゃべり言葉と文章になった時は英語だってかなり違うでしょ。「F◎ck」とかしゃべり言葉で普通に言う人はいても、文章には書かないわ・・・・。

たとえば、

「自己資金」関連のネット検索はGoogle、Yahoo!それぞれ月間約50,000件ほどの検索がされています。

※主語が「ネット検索は」で、述語は「検索がされています」?ねじれてますね。

日本人にとって筋トレは始まったばかりで、炭水化物を減らすと痩せやすく、筋トレは綺麗な体を作るために必須です

※主語はなに?? しかし、こういう文章多すぎ!!!しゃべり言葉なら通じるが文章にするとおかしい・・・・

こうした文章を見て「えっ、これのどこがおかしいか、全くわからない」という人は、ライターやったりメディアを立ち上げたいと思わなければそれでもいいのだが、はっきりいって文章で身を立てるのには不向きです。ブロガーとしても一流は無理ではないかと・・・・

とにかく自分の文章を読んで「何か変だな」と気づかないと、直すに直せませんので・・・・。

耳から入る誤字

同様に、文章を読んで学んだ言葉ではなく、耳で聞いて覚えた言葉で誤字脱字がその特徴です。
たとえば・・・・・・「仲介役」を「仲裁役」としてしまう・・・・

空耳ではないが、普通に喋っているのを聴いてずっと「仲裁役と思い込んでた」みたいなヤツがそれに該当します。これはタイプミスでもなく「仲介」と「仲裁」の意味が分かっていなかったわけ。これも小説をたくさん読んでいれば「仲介」も「仲裁」も普通に出てくるから、話の前後からその単語の意味が普通にわかるようになるわけです。辞書で引いて言葉の使い方を学んでも上辺だけ。小説なら実際にその使い方が出てくるわけで、話の前後から自分で意味を学習できるわけですね。

変な文章を自分で直すには

まず上の2つの文章がおかしいと思えない方は、読み直してもどこが変だかわからないので半年くらい死ぬほど読書して、中学と高校の現国の練習問題を5冊くらい真剣にやれば少しは分かるようになるわけですが・・・・・読み返して「なんかこれ変だ」と分かる人なら

1 文章を書いたら一文ごとに「主語」と「述語」を確認する
2 できれば音読して、気持ち悪いと感じる感覚を掴む

というだけでだいぶんマシになります。特に企業のサイトでは敬語や丁寧語も重要です。
そして

読者にいいたいことがちゃんと伝わるか

を一文、一文真剣に考える。そして誤解されやすいような部分は修正する。これを丁寧に繰り返していればもうちょっとはマシになってくると思うんですよ。でもやっぱり本人のやる気です。「これでいいんだ」と思っていたら一生そのままですよ。

 
執筆: この記事は永江一石さんのブログ『More Access! More Fun!』からご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2019年4月2日時点のものです。

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記者:

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