1Lの水で洗浄可能!LIXILが災害時にも使用できる「レジリエンストイレ」を開発

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LIXILは、災害時や断水時にも使用できるトイレ「レジリエンストイレ」を開発。4月1日より全国で発売を開始する。これに先駆け3月7日、記者発表会が開催された。
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冒頭ではLIXIL常務役員 LIXIL Water Technology Japanトイレ・洗面事業部長 水谷 優孝氏が登壇。新商品開発の背景や特徴などが紹介された。
キャプチャ 2011年の東日本大震災をはじめ、増え続ける日本の自然災害。昨年は西日本豪雨や北海道胆振東部地震など多くの災害に見舞われた1年となった。災害時の避難所生活ではプライバシーの確保が困難となり極めてストレスフルな状況だが、特に「トイレ」が大きな問題となっているという。
内閣府が行なった熊本地震時の避難所に関する調査では「トイレの衛生面」にストレスや不安を抱える被災者が多かったことが判明した。
避難所のトイレは、男女別の配慮がなく数の少なさも問題となっている。また断水時には水洗トイレが機能しなくなり、排泄物の処理が滞るなど衛生面に大きな影響を及ぼす。不衛生なトイレが不安で、水分を控える被災者も多いという。「トイレを我慢したこと」が脱水症や不眠、ストレスを引き起こし、それらが災害関連死と深く結びついていると水谷氏は指摘した。
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こうした災害時のトイレの衛生面の問題や、被災者の精神的な負担を解決するために開発されたのが「レジリエンストイレ」だ。
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「レジリエンストイレ」は断水時でも、いつものトイレをそのまま使用できるのが最大の特徴。一般的なトイレと異なり、「強制開閉弁」を採用することで、平常時は5L、断水時は1Lの水で洗浄可能な状態に切り替えることができる。
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1L洗浄の場合は、持ち運んだ水をトイレ鉢内に入れるか、タンクに注水するかの2つの方法を用意。トイレを水で洗浄することによって衛生面を保つだけでなく、平常時と同じように使用できるため、高齢者や障がいのある方、子どもなどでも安心して利用できるのも魅力だ。
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新製品を使ったデモンストレーションも行われた。洗浄ハンドルと開閉弁がロッドで連動し、洗浄ハンドルを回すことで「強制開閉弁」が作動。切り替えはタンクのフタを外し、内部の止めリングを外すだけなので簡単も操作だ。
今回発表された「レジリエンストイレ」の価格は180,000円(税別/搬入・取付・設置費等は含まれず)。4月1日より全国にて発売される。

2011年に発生した東日本大震災から8年。防災意識が高まるこの時期に、避難生活におけるトイレの課題も改めて見直しても良いかもしれない。

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