USBの表裏を気にせず差せる『どっちもハブ』を改造し『真・どっちもハブ』を自作する!

どっちもハブ

今回はMIROさんのブログ『MobileHackerz再起動日記』からご寄稿いただきました。
※すべての画像をごらんいただけない方はガジェット通信(https://getnews.jp/archives/212980)をごらんください。

USBの表裏を気にせず差せる『どっちもハブ』を改造し『真・どっちもハブ』を自作する!

どっちもハブ

https://px1img.getnews.jp/img/archives/dscf6225_r.jpg

USBを差そうとする→あ、ささらない→表裏を裏返す→あれ、やっぱり刺さらない→もう一度表裏を裏返す→なんだ最初の向きで合ってたんじゃん! ぐぎぎ。
とても広く使われているUSB端子。なんで表と裏がこんなにわかりにくいねん! ……と思ったこと、ありませんか?
それを解決する『どっちもハブ(BSH4U17)*1』というUSB HUB製品があります。なんとUSB端子が表裏どちらでも差せる構造になっており、どっち向きでも差し込める!!!! のです。すごい! 人類の英知がついにUSBに勝利した!

*1:『iBUFFALO USBハブ バスパワー 4ポート BSH4U17BK』
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B007BYYN7O/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&tag=mobilehackerz-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=B007BYYN7O

実際使ってみるとこれが本当に快適で、普段“USBを差し込む”という動作ひとつでも意外なほど表裏問題をストレスに感じていたことを実感します。冒頭にあげた例のような“表裏を間違えているからささらない”ということが絶対ないことがわかっている、ということは、多少引っかかってもそのまま差せば刺さることがわかっているということなのです。いや、ほんと、これ、言葉にするより実際本当に快適なんですって!
しかしですね。あまりにもの快適さに衝撃を受けたのもつかのま、しばらく使っていると気づいてしまったのです。気づいてしまったのですよ。
この『どっちもハブ』をPCに差し込む時だけはUSBの表裏を気にしなければならないという哀しい事実に……。
なので、この問題を解決し、“真に”USBの表裏を気にしなくてもよい『真・どっちもハブ』を作ることにしました。

真・どっちもハブ 1

https://px1img.getnews.jp/img/archives/dscf6226_r.jpg

『どっちもハブ』はこのようにUSBジャックの中身部分がとても薄く作られていて、どっち向きのUSBプラグでもそのままささるようになっています。

真・どっちもハブ 2

https://px1img.getnews.jp/img/archives/dscf6227_r.jpg

いっぽう『どっちもハブ』のPCに差し込むほう(ケーブル部)は通常のUSBプラグとなっているので、このまま普通の(『どっちも』仕様ではない)USBジャックに差し込む場合は表裏を気にしなければなりません。
ところが。差し込まれる側(ハブ)の『どっちも』製品だけでなく、差し込む側(ケーブル)の『どっちも』製品もあるんです。

どっちもUSBケーブル

https://px1img.getnews.jp/img/archives/img_20120504_101148_r.jpg

それがこの『どっちもUSBケーブル*2』。メーカーはどっちもハブと同じバッファローさん。……そう、『どっちもハブ』のケーブル部分(PCに差し込む部分)をこの『どっちもUSBケーブル』に取り替えてしまえばいいのです。そうすれば“本当にUSBの表裏を全く気にしなくてよい”『真・どっちもハブ』ができあがる! ……はず!

*2:『iBUFFALO どっちもUSBケーブル(A to microB) ブラック』
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B007TP4MIA/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&tag=mobilehackerz-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=B007TP4MIA

真・どっちもハブ 3

https://px1img.getnews.jp/img/archives/dscf6228_r.jpg

『どっちもUSBケーブル』は差し込むほう(USBプラグ)がこのように薄く“どっちにも差せる”仕様になっています。
ちなみに、“表裏どちらでもUSBが差し込めるハブ”と“表裏どちらでも差し込めるケーブル”。そのハブにそのケーブルを差したらどうなるの!? ……と誰もが思うと思いますが、

注意書き

https://px1img.getnews.jp/img/archives/dsc06292_r.jpg

駄目らしいです。残念……。

真・どっちもハブ 4

https://px1img.getnews.jp/img/archives/dscf6229_r.jpg

さて、そんなわけで改造です。まずは『どっちもハブ』のケースを開けます。特にねじは使われておらず、接着もされていないはめ込み式でした。ケースの切れ目に爪なりを差し込んで広げていけばパカっと2つに割れます(製造番号シールは剥がす必要があります)。

真・どっちもハブ 5

https://px1img.getnews.jp/img/archives/dscf6230_r.jpg

つぎに『どっちもUSBケーブル』を適当な長さにぶった切って、芯線を剥いて露出させておきます。

真・どっちもハブ 6

https://px1img.getnews.jp/img/archives/dscf6232_r.jpg

『どっちもハブ』についているケーブルを外します。接着剤が盛ってありますが、これは熱を加えると簡単に溶けるので適宜ボンドを剥がしながら半田付けを取って抜いてあげましょう。

真・どっちもハブ 7

https://px1img.getnews.jp/img/archives/dscf6233_r.jpg

で、抜いたケーブルのかわりに『どっちもUSBケーブル』を半田付けします。芯線の色の順番はもともとついていたケーブルと同じですので、同じ色順で半田づけしてあげればok。

真・どっちもハブ 8

https://px1img.getnews.jp/img/archives/dscf6234_r.jpg

半田付け部分にストレスがかからないように、もとのケーブルと同じようにホットグルーガンで固めておきます。

真・どっちもハブ 完成

https://px1img.getnews.jp/img/archives/dscf6235_r.jpg

最後にふたを閉めて完成! 見ての通り、ケーブル部分もばっちり“どっちも仕様”になりました! これぞ『真・どっちもハブ』(もちろんちゃんと使えます)!

真・どっちもハブ 完成2

https://px1img.getnews.jp/img/archives/dscf6236_r.jpg

コネクタが変わってしまったので、ケーブル部分をハブにひっかけて固定することはできなくなりましたが、そこにある真の自由を思えばなんてことはありません。いや、ほんとに快適ですよこれ。
改造を行うとメーカー保証はもちろん、事故が発生しても誰も責任を取れません。試す場合はあくまでも自己責任で!

執筆: この記事はMIROさんのブログ『MobileHackerz再起動日記』からご寄稿いただきました。

  1. HOME
  2. デジタル・IT
  3. USBの表裏を気にせず差せる『どっちもハブ』を改造し『真・どっちもハブ』を自作する!

寄稿

ガジェット通信はデジタルガジェット情報・ライフスタイル提案等を提供するウェブ媒体です。シリアスさを排除し、ジョークを交えながら肩の力を抜いて楽しんでいただけるやわらかニュースサイトを目指しています。 こちらのアカウントから記事の寄稿依頼をさせていただいております。

TwitterID: getnews_kiko

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。