社員も会社も幸せになる「働き方改革」を成功させるための秘訣とは? 【鬼頭あゆみの「本が好きっ!」】

access_time create folderエンタメ
社員も会社も幸せになる「働き方改革」を成功させるための秘訣とは? 【鬼頭あゆみの「本が好きっ!」】

みなさん、こんにちは! 鬼頭あゆみです。

インターネットラジオ「本が好きっ!」、第42回目のゲストとしてお越しいただいたのは『働きアリからの脱出 個人で始める働き方改革』(集英社刊)の著者である越川慎司さんです。

越川さんはこれまでNTTや外資系通信会社、マイクロソフトに勤務されてきましたが、我慢して会社や上司の為に働くことから卒業。現在は、時間に追われることなく週休3日で働いています。しかも休みが増えたのに収入は増え続け、仕事を選ぶことの出来る状態にまでなっているとも。

どうしたらそんな働き方ができるのか疑問に思い、働きアリから脱出するための具体的な行動とは何か?ということをうかがいました。

■働き方改革は12%の企業しか上手くいってない?

今、どの会社でも対応を迫られている「働き方改革」。ところが、越川さんによれば、多くの企業でうまくいっていないそうで、最新のクラウドやAIを導入しても利用率が低かったり、残業を抑制するために19時にオフィスの電気を消すなどして社員のモチベーションが下がったりと、弊害をよく耳にするのだとか。

越川さんの会社で527社にヒアリングを行ったところ、働き方改革が上手くいっている企業は12%しかなかったそうです。そして、その原因は「手段と目的をはき違えていること」にあると述べ、本来目指すべき「会社の成長と社員の幸せの両立」が理解されていないと指摘します。

では、働き方改革を成功させるにはどうすればいいのか。

それは、企業のトップが「やめること」「やること」を宣言し、社内に浸透するまで徹底して言い続けることなのだとか。

■社員の「働きがい」を高めることが業績アップにつながる

越川さんは現在、週休3日で働き、余った時間でスキルアップをしたり、趣味の時間にあてたりするだけでなく、お母様の介護もされています。

今後10年以内に、日本人の5人に1人は介護することになると言われているといい、人手不足に悩む企業のためにも、一人ひとりが働きアリから脱出する「働き方改革」を成功させることが必要だと述べます。

また、生産性の面からいっても、社員の「働きがい」は非常に大事。なんと、1.5倍も生産性が高いというのです。社員が働きがいを持つことは、会社の業績に連動しやすいと越川さんは言います。

越川さんの著書『働きアリからの脱出 個人で始める働き方改革』には、働き方を変えるための具体的な方法が数多く書かれています。インタビュー中には、仕事時間を時短できる書き起こしアプリがiPhoneの中にあることを教えてもらいました。これで私も効率アップです!

講演などで話をしても、実際に行動に移す人は全体の10%、さらにその中で継続的にやり続ける人はさらに10%と、越川さん。つまり全体の1%しか行動を継続しないのだそう。是非、本を手にとって、新しい働き方に挑戦してみてはいかかでしょうか。

【鬼頭あゆみの「本が好きっ!」】

ブックナビゲーター・鬼頭あゆみによる書評ラジオ。毎回、話題の本の著者が登場して、本について掘り下げるインタビューを届ける。

オーディオブック配信サービス・audiobook.jpにて無料配信中。

【関連記事】

元記事はこちら

パフォーマンスを落とすマイナス思考から抜け出す4つのプロセス

「孤立するロシア」はウソ? 日本人が知らないロシアの実態

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 社員も会社も幸せになる「働き方改革」を成功させるための秘訣とは? 【鬼頭あゆみの「本が好きっ!」】
access_time create folderエンタメ

新刊JP

ウェブサイト: http://www.sinkan.jp/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。