眺めているだけでも楽しい「クスリ絵」って?
体や心に病や不快な症状があれば、ふつうはまず病院に行ったり薬を飲んだりすることでしょう。けれどもし、絵を”見るだけ””触れるだけ”でそれが治るとしたら……? そんな常識破りの研究に長年取り組んできた医師が20年以上もの臨床をベースに開発したのが「クスリ絵」なるもの。
数学や物理学、神聖幾何学、古代文字(カタカムナ)の概念を取り入れた色や形で構成されたパワフルなもので、そのどれもが生命エネルギーの調整や人間本来のもつ自然治癒力、潜在能力などを引き出し、向上させてくれるのだとか。
それにしてもどういう仕組みで絵を見るだけで不調がケアできるんでしょうか? クスリ絵の開発者であり本書『クスリ絵』の著者でもある丸山修寛氏による見立てはこう。不調を引き起こす原因のひとつは、潜在意識に記憶されているあらゆる経験や感情のうちの”負の記憶”が関係しているそう。潜在意識は呼吸や消化吸収、心臓の拍動など生命を維持するための神経システムも司っていますが、負の記憶はこの機能にダメージを与え、消耗させるマイナスのエネルギーだとしています。クスリ絵は潜在意識に生命エネルギーを補い、負の記憶を一掃する働きがあると説明しています。
実際、丸山氏がクスリ絵を治療に活用するようになって、8割以上の患者がその効果を実感しているというから、これが本当なら驚きです。しかも本書ではクスリ絵が部位別にカテゴリ分けされていますが、「頭部・目の不調」「胃腸・膵臓の不調」「首・肩・腰・足の不調」「心の不調」などほぼ全身におよび、さらにそこから詳しい症状別に絵が並んでいます。曼荼羅っぽいもの、幾何学模様を取り入れたもの、古代文字をモチーフにしたものなど非常にバラエティ豊かなデザインで眺めているだけでも楽しめます。
では、効果自体はどれほどまでにあるものなのか。私もためしにやってみることに。肩こりがひどい私は「ハートほっこり。肩や首もリラックス」できるという「ウォーミングハート」というクスリ絵をチョイス。具体的には「否定的な感情を開放」「首や肩の凝りをケア」「気持ちを前向きにする」作用もあるそうです。しばらくじーっと絵を見つめていたところ、プラシーボ効果なのかもしれませんが、こころなしか体がふわっと軽くなったような……。
皆さんも効果を実感できるかどうか。それはぜひ本書を手に取り試してみてください。ただ眺めるだけでも楽しいので、家庭の常備薬(?)的存在として一冊あると心強いかもしれません。
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