映画『ワイルド・ストーム』巨匠ロブ・コーエンが地球温暖化に警鐘を鳴らす! 平成時代に襲来した巨大台風は?
アメリカで使用されるハリケーンの強さを表すレベルは5段階。その中で「最も強大で猛烈なハリケーン」と言われるのが、現在公開中の映画『ワイルド・ストーム』で描かれるカテゴリー5のハリケーン。さらに、記録的な大災害の最中発生する強盗事件、しかも強奪金額たるや日本円にしておよそ600億円以上で、災害も犯罪も桁違いのスケールなのです……!
『ワイルド・ストーム』の監督を務めたのは『ワイルド・スピード』(01)、『トリプルX』(02)などのアクション大作で遺憾なく発揮してきた名匠ロブ・コーエン。『ジオストーム』(18)、『タイタニック』(97)など錚々たる作品を手がけてきた特殊効果のスペシャリストたちを従え、圧倒的迫力に満ちた映像表現で、ディザスター・パニック・ムービーの傑作にして、新たなクライム・アクションの怪作を見事に結実させています。
今回は、このロブ・コーエン監督のインタビュー特別映像を独占解禁!
【動画】映画『ワイルド・ストーム』巨匠ロブ・コーエンが地球温暖化に警鐘を鳴らす!
https://www.youtube.com/watch?v=pNBu6Mb4pxU
この動画は監督が、何故巨大ハリケーンを描く事になったのかを自ら紐解くもの。本作では歴史に名を残す、カテゴリー5の超巨大ハリケーン”タミー”が街を飲み込もうとする緊迫した状況下の中、約600億円という大金強奪を狙う武装集団。とんでもない悪事を知ってしまった紙幣処理施設のセキュリティ担当官ケーシーは、気象学者のウィルに協力を求めて計画を阻止しようと奔走します…。
監督は「異常気象を否定する人は無知な人だと思う。洞窟にでも住んでるんだろう。映画の中で気象学者のウィルが言うように、人類が作り出した温暖化により異常気象が起こっている。この手の話題に触れるのはタブー視されているが、メキシコ湾の海面温度が上昇しハリケーンの威力が増しているんだ」と、本作でド迫力なアクション映画を作りたかったのではなく、近年世界中で巻き起こっている異常気象に対して警鐘を鳴らすためだと、意外な事実を明かしています。
監督が語る様に、近年日本にも巨大な台風(ハリケーン)が襲来していて、大きな爪痕を残しました。新しい時代の到来を迎えようとする今だからこそ、平成の世に訪れた巨大台風を振り返り、新たな脅威に備えてみてはいかが?
<平成史に残る、超巨大台風(ハリケーン)>
●平成3年台風第19号(強さ=カテゴリー4、国際名:ミレーレ)
台風第17号(12~15日)、第18号(17~20日)、第19号(25~28日)と、3つの台風が同時期に襲来したために被害が拡大。特に台風第19号は、一番強い勢力を誇り日本列島を横断。特に青森県などで収穫直前のりんごの落果など農業被害が発生したため”りんご台風”とも呼ばれている。
●平成5年 台風第13号(強さ=カテゴリー4 国際名:ヤンシー)
ニュースでは戦後最大級と報道されており、昭和34年に襲来した伊勢湾台風に匹敵する巨大な勢力を持っていた。特に九州地方で被害を及ぼし、種子島で最大風速59.1m/sを記録し、地盤が緩でいた土地に集中豪雨がもたらし土砂災害を起こした。
●平成30年 台風第21号 (強さ=カテゴリー5(最大)、アジア名:チェービー)
本作で描かれるハリケーン”タミー”と同じレベル5の超巨大台風が、2018年襲来している。特に近畿地方の被害が大きく、強風に煽られてタンカーが関西国際空港へと繋がる連絡橋に衝突した光景は、多くのニュースで取り上げられた。本作では最大
※アジアの地域にはアジアの名称がふさわしいという理由で、2000年以降の台風に対してアジア名が付いている
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