衛星画像からソーラーパネルの設置状況を解析する人工知能をスタンフォード大学が開発

・人工知能によって米国48州のソーラーパネルを精緻に特定

100フィート(約30.5メートル)四方のエリアが映し出された衛星画像36万6467枚をサンプルとして、色やサイズ、風合いなどから、ソーラーパネルの有無を判別できるよう「DeepSolar」に学習させたところ、ソーラーパネルが含まれている画像を93.1%の精度で特定できるようになった。
そこで、研究チームは、米国48州で撮影された10億枚以上の衛星画像を「DeepSolar」に読み込ませ、1ヶ月かけて分析させた結果、米国勢調査局の推計よりも多い147万カ所のソーラーパネルを検出した。
・オープンデータとして公開中
「DeepSolar」は、全米をほぼ網羅し、ソーラーパネルの設置状況をより精緻に可視化している点が画期的。
「DeepSolar」のデータは、行政機関や民間企業、政治家、学者らの様々な活動に役立つデータベースとして、公式ウェブサイトで公開されている。
研究チームでは、「DeepSolar」のデータを1年ごとに更新する方針で、今後は、他の国や地域にも展開していく計画だ。(文 松岡由希子)

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