[にんじんしりしり本場直伝レシピ]卵とからむ甘みがたまらない
沖縄料理のひとつ、にんじんしりしり。作ったことのある方も多いのではないでしょうか。にんじんのレシピのなかでも、特に人気が高いしりしりを、本場宮古島のレシピで味わってみませんか?にんじん嫌いのお子さまでも食べられる、本格にんじんしりしりのレシピを紹介します。
本場のしりしり、何が違うの?
宮古島の本格にんじんしりしりは、材料に「島にんじん」「雪塩(※)」「なまり節」を使います。島にんじんは、チデークニとも呼ばれる、冬が旬の沖縄在来のにんじん。黄色くて、ごぼうのように細長い形が特徴です。雪塩はサラサラとした粉雪のような塩。含まれている成分が多く、味を濃く感じることから、調節して使います。なまり節はかつお節の製造途中のもので、しりしり以外にも煮物やサラダ、またそのまま食べることもできます。
「雪塩」は株式会社パラダイスプランの登録商標です。
宮古島式「にんじんしりしり」のレシピ
島にんじん、雪塩、なまり節などの固有の材料は、沖縄のアンテナショップなどで手に入りますが、入手できない場合は、一般的に出回っているにんじん、塩、かつお節を使うようにしてください。
材料(2人分)
島にんじん(にんじん):200g
なまり節(かつお節):ひとつかみ
卵:2個
雪塩(塩):少々
ごま油:少々
醤油:香り付け程度(2滴ほど)
和風だしの素(顆粒):少々
和風だし(和風だしの素を少量の水で溶いたもの):少々
<トッピング>
かつお節:ひとつかみ(お好みで)
小ネギ:少々(お好みで)
作り方
島にんじんの皮をむいて、スライサー(※)で切る。スライサーがない場合は、包丁で千切りしてもよい。
アンテナショップなどで購入が可能な、「しりしり器」という専用の道具もあります。
1をさっと洗い、ザルにあけておく。
熱したフライパンにごま油を入れ、2を中火でよく炒める。
にんじんをよく炒める
油でよく炒めることで、にんじんの匂いがやわらぎ、甘みが引き出されます。
3に雪塩を加えてさらに炒め、顆粒の和風だしの素となまり節を加える。
なまり節はにんじんを炒めてから
最初になまり節を入れると歯ごたえがなくなるので、にんじんを炒めてから入れます。
4に醤油を入れ、水で溶いた和風だしの素を加える。
にんじんがしんなりとしてきたら、とき卵を入れて蓋をして10秒ほどで火を止める。
卵の炒め方はお好みで
手順通りに作ると、卵がふわっとした食感に仕上がります。硬めの卵が好みの場合は、蓋をせず、しっかり火を通してください。
器に盛り、お好みでかつお節と小ネギをトッピングして完成。
最後に
にんじんをたくさん食べられるにんじんしりしり。せひ一度、本場の味を試してみてください。
[にんじん]料理別の切り方と保存法
体にうれしい働きをしてくれるβ-カロテンの含有量は、野菜の中でもトップクラス。生育には低温が適し、生産地を移動しながら一年中つくられています。日本には、中国を経て17世紀に伝来。短く太い西洋種が主流です。
最終更新:2018.12.26
文:アーク・コミュニケーションズ
写真(撮影):清水亮一(アーク・コミュニケーションズ)
写真(撮影協力):吉田めぐみ
監修:カゴメ
参考文献:
『新・野菜の便利帳 おいしい編』板木利隆監修(高橋書店)
出典:
株式会社パラダイスプラン 宮古島の雪塩(雪塩の特徴)
国立研究開発法人水産研究・教育機構 中央水産研究所(なまり節の製造)
総務省 静岡県の農林水産業(なまり節の食べ方)
宮古島観光協会青年部 宮古島流!美味しいにんじんしりしりの作り方!
宮古島 居酒屋「郷家(ごーや)」(レシピ提供)
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