ベルギーの大手小売業グループが屋内農場ソリューションを独自に開発

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ベルギーの「Colruyt Group(コルホイト・グループ)」は、2018年12月、ベルギーの小売業界で初めて、屋内農場ソリューションを独自に開発した。

2019年秋には、この屋内農業ソリューションで栽培したハーブや葉野菜を、「Colruyt Group」傘下のオーガニック食品スーパー「Bio-Planet(ビオ・プラネット)の店舗で発売する計画だ。

・水の消費量を9割軽減しながら、作物を2倍速く栽培できる

この屋内農場ソリューションでは、温度や湿度、光、pHなどを常時最適に制御し、気候を問わず、1年中、野菜を安定的に栽培。

空間を有効に活用するため、従来の露地栽培の20分の1のスペースで足り、LED照明による人工光で、作物を2倍速く生育させることができる。

また、循環型養液栽培技術を採用することで、水や肥料の無駄をなくし、水の消費量を約90%、肥料の消費量を約50%を軽減。

浄化した雨水を活用し、必要なエネルギーは風力発電や太陽光発電でまかなうなど、持続可能性や環境負荷に配慮した仕組みとなっているのも特徴だ。

・大手小売業者を中心に“植物工場”の活用が世界的に広がる

日本でも、セブン-イレブンの軽食や惣菜、調理パンなどを製造するプライムデリカが、セブン‐イレブン向け商品専用の完全制御型野菜工場「SagamiharaVegetable Plant(相模原ベジタブルプラント)」を開設し、2019年1月から稼働させることを明らかにしている。

食の安定的な調達やサプライチェーンの効率化、透明化などの観点から、大手小売業者を中心に、世界各地で屋内農場ソリューションの活用が広がっていいる。(文 松岡由希子)

Colruyt Group

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