メニュー、部位、食べ方など焼肉にまつわる用語を多数のイラストを交えて徹底解説!
その言葉を耳にするだけで、光景を想像するだけで、幸せな気持ちになれる「焼肉」。ジューッという肉の焼ける音、箸ではさんだ肉からしたたる肉汁、噛むごとに口の中に広がる旨味……これを嫌いだという人なんてこの世にいるんでしょうか。
そんな焼肉をさらにおいしく感じられるようになる一冊が『焼肉語辞典』。肉マイスターとして知られる田辺晋太郎さん監修のもと、牛、豚、鶏などの肉の部位についてやおいしい焼き方、タレ、流通など焼肉全般の知識やうんちくを、多数のイラスト、テキストを交えて解説した焼肉用語辞典です。子どものころからこれまでに辞典なんて何度も引いてきたけれど、こんなに開くのがワクワクする辞典って初めてかも!
さて、この辞典の読み解き方ですが、わからない言葉や知りたい言葉の頭文字から検索して確認するというのは通常の辞典と同じ。そうすることで焼肉のメニューに対する知識、焼き方や食べ方のテクニックなどを深めていくことができます。そして焼肉の業界や市場についての見聞を広めることも。また、途中に挿入されたコラムページからはコアな専門知識を得ることができます。まさにこの一冊に焼肉のすべてが詰まっているといっても過言ではないかもしれません。
具体的にどのような言葉が載っているのか知りたい人も多いでしょう。ここで一部を抜粋すると……。あ行はアイスクリーム、赤センマイ、赤身肉、か行は回転焼肉、カイノミ、さ行はサーロイン、サイコロステーキ、サウスダウン種、た行は大根おろし、大山鶏、ダイチョウ……といった感じ。ごはんや麺類、サラダなどのサイドメニューや調理器具の用語まで並んでいるのにビックリですね。
けれど、本書の冒頭に「焼肉は素材から焼いて口に運ばれてくるまでのストーリーが存在する。腹一杯になればいいというものではなく、その過程をいかに楽しむかが焼肉の充実度を決めるのではないだろうか」と書かれているとおり、焼肉とはそれにまつわる何もかもが、おいしく食べるために欠かせないものだと考えられます。単なる食事という概念にとどまらず、焼肉にはエンターテイメント性がある。これほどまでに私たちを魅了してやまない理由のひとつもそこにあるのかもしれません。
本書を読み終わるころには、皆さんもきっと焼肉を食べに行きたくなっているはず。そして本書を読んだ後に食べる焼肉はまた格別なものとなるに違いありません。
ちなみにこのシリーズとして『パン語辞典』や『コーヒー語辞典』『ビール語辞典』なども出ていますので、興味を持った方は手に取ってみてくださいね。
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