“しょくぱんまん”って本当に不人気なの? 『アンパンマン』アニバーサリーフェスで感じたこと

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国民的アニメ『それいけ!アンパンマン』のテレビ放送30周年を記念して実施されたキャラクター人気投票企画「いちばん すきなの だあれ?」。先日、その投票結果がアンパンマンポータルサイトにて発表されました。

2300を超えるキャラクターの中から栄えある人気1位に輝いたのは、もちろんアンパンマン。以下、2位バイキンマン、3位コキンちゃん、4位ドキンちゃん、5位あかちゃんマンと続くのですが、初期『アンパンマン』と共に育った30代ネットユーザーからは「しょくぱんまん(12位)ってトップ10に入らないの?」「コキンちゃんって誰?」といった声もチラホラ。

そんな折、筆者は『アンパンマン』アニメ30周年を記念して開催されたアニバーサリーフェスティバル東京公演(両国国技館)に行く機会があったので、会場に集まったアンパンマンガチ勢キッズたちの様子も観察してみることにしました。やっぱり、しょくぱんまん人気は低迷しているのか?

どんな公演?

いつもみんなを助けてくれるアンパンマンに「ありがとう」を伝えるため、パーティーを開くことにした仲間たち。ステージ上では次々と自慢の歌が披露されます。

ジャムおじさん、バタコさん、チーズ、しょくぱんまん、カレーパンマン、メロンパンナちゃん、クリームパンダなどおなじみの面々が一堂に会し、『アンパンマンのマーチ』で冒頭から会場は元気100倍。そこに満を持してアンパンマンが登場し、さらに大きな歓声がこだまします。続く『サンサンたいそう』からラストの『アンパンマンたいそう』『勇気りんりん』まで全曲キラーチューンの神セットリスト!

ばいきんまんがやってきてパーティーを乗っ取ろうと悪だくみ……といったお決まりの展開もありつつ、小さな子どもでも飽きずにあっという間の1時間。控えめに言って最高の公演でした! 幼稚園で絵本を読んだ思い出や、自分の娘がアンパンマンに熱中する姿を見て「親になったんだなぁ」としみじみする感情がごちゃごちゃに入り混じり、思わず涙がほろり……。そんなことはさておき、しょくぱんまんの件ですよ!

やっぱり凄いぞ、しょくぱんまん!

公演のオープニングでクルンと一緒にステージに現れたしょくぱんまん。アンパンマンに「ありがとう」を伝えるためのパーティーだけど、「このことはアンパンマンにはヒミツだから、何のパーティーかは合図があるまで“ないしょ”だよ」と会場のキッズたちに呼びかけました。

みみせんせいでもジャムおじさんでもなく、優しくて格好良い紳士のしょくぱんまんが言い聞かせるからこそ、皆が真剣に耳を傾けて「はーい!」と大きな声で返事をするのです。きっと運営側もそれを期待したキャスティングなのでしょう(前説=若手の仕事じゃない!)。

筆者が参加したのは10月7日(日)13時15分スタートの回。あくまでもその回、その場の感覚レベルではありますが、声援のボリュームでいえばアンパンマンが断トツ。他はだいたい一緒という感じで、カバおでさえ(失礼!)四方八方から歓声を集めていました。しょくぱんまんの人気がない……というよりは、しょくぱんまんは好き、でも同じくらい大好きなキャラクターがいっぱい! という箱推し勢の票が割れたランキング結果なのかもしれませんね。何なら投票者の年齢がどの層に偏ってるかも不明だし、ねむねむおじさんがランキング圏外って全くもって信用ならんぞ!

公演の個人的ハイライトは『ぼくらはヒーロー』。アンパンマン、しょくぱんまん、カレーパンマンがステージ上で無敵のトリオを形成する姿に、胸が熱くなった大きいお友達はたくさんいたはずです。そもそも2300を超えるキャラクターの中で12位って凄くね? というマッチポンプ的な結論に達したところで、現場からは以上です! バイバイキーン!

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よしだたつき

よしだたつき

PR会社出身のゆとり第一世代。 目標は「象を一撃で倒す文章の書き方」を習得することです。

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