スマホ電動スタビライザー「Zhiyun Smooth 4」を試す

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スマホ動画がもうブレない! 3 軸電動スタビライザーの大手メーカー Zhiyun(ジーウン)の最新モデル「Smooth 4」をメーカー側からサンプル提供してもらったので、届いて間もないですが少し使ってみた感想をお伝えします。
Zhiyun の Smooth シリーズはスマートフォン用のスタビライザーとしてはとても有名です。
今回の Smooth 4 は DJI Osmo Mobile 2 の発売に合わせた投入された同社の最新モデルで、Zhiyun の製品としては Smooth Q からのアップグレードモデルとなります。
私はこれまでに Smooth Q と DJI Osmo Mobile 2 を使用したことがあり、本記事はそれらと比較しながらお伝えしようと思っています。
まず箱を開けてびっくり、三脚が付属しているじゃないですか! Smooth Q や Osmo Mobile 2 には付属しないアクセサリーです。
これは三脚としても使えますし、脚を閉じれば高さを少し上がります。
折りたたみ式なのでバッグに入れてもかさばりません。
Smooth Q に付属していた小型ギターケース風の専用収納ケースは今回含まれていませんでしたが、パッキング用の発泡スチロールがケース代わりになります。
Smooth Q よりもサイズが少し拡大していますが、使用中にサイズ差が気になることは無かったので、サイズアップは無視できると思います。
ちなみに、サイズが拡大したこともあり、Smooth Q のケースに Smooth 4 は収まりませんでした。
個人的にナイス!だと思ったのがジンバル部分のスマホのホルダーに端末を縦向きで固定するストッパーが追加されたことです。
使用中(端末が横向きの状態)からホルダーを 90 度回転させるだけで Smooth 4 はスタンバイモードに移行し、電源は ON で端末とも接続している状態を維持しながらモーターが停止します。
これで何も撮影していない時の電力消費量やモーターの発熱量が大幅に減り、いちいち電源を入れ直したり端末を固定し直す頻度が減るので、ジンバルが制御不能のロボットのようにバタバタと動くことも減らせます。
スタンバイモードからの復帰は単にストッパーからホルダーを外すだけです。
これで端末は横向きの状態となり、すぐに撮影を再開できます。
ストッパーがあるおかげで撮影の準備や待機中のスタンバイがとても楽になりました。
もう一つ嬉しいのが充電コネクタが USB Type-C に変わったことです。
最近のスマートフォンは大体 Type-C を採用しているので、場合によってはスマートフォン用の充電ケーブルがそのまま Smooth 4 の充電にも使えると思います。
Smooth Q から最も進化したのがハンドルの上にあるコントロールパネルです。
完全に新しくなっていますよ。
写真をご覧になって何かと似ていると思いませんか? そう、デジタルカメラのコントロール部分と似たボタン配置を採用しているのです。
一見すると、ボタン類の数が Smooth Q や Osmo Mobile 2 よりも多いため、たぶんメカにあまり詳しくない方だと嫌悪感を抱くかもしれませんが、例えば静止画と動画の撮影ボタンが別々に設けられていたり、一部のデジタルカメラのように十字ーにコントロールリングが組み込まれていて、メニュー間の移動やカメラの設定値を直感的に変更できたりと、撮影時の大半の操作がコントロールパネル上のボタン操作で行えるようになりました。
ボタンの意味や役割を知るとめちゃくちゃ使いやすいと思うはずです。
実際に、テストのために屋外撮影で使用してみましたが、撮影モードの切り替え、カメラパラメータの変更、撮影動画の確認などの大半の操作でスマートフォンに触れることは無く、とても合理的に改良されていると思いました。
カメラアプリ(ZY Play)は Smooth 4 の登場に合わせてリニューアルされており、例えばシャッターボタンがアプリ上に無いとか、タッチできる部分がけっこう減っています。
画面をタッチするのは追尾モードで被写体を選択する時くらいでした。
次の写真はモード画面の一つなのですが、全てコントロールボタンで操作することができます。
Zhiyun はおそらく、デジタルカメラの撮影スタイルを Smooth 4 に取り入れたのだと思います。
そのような意図がありありと分かる仕上がりだったと思います。
コントロールパネルの役割等はレビュー記事でご説明するとして、Smooth 4 の売りの一つがハンドホイールタイプのズームとフォーカスリングです。
ズームインとズームアウトがまるでカメラ用のレンズにあるリングを回すかのようにリニアに動き、狙った倍率でピタッと止めることができます。
個人的にズームの仕方はこちらのほうが Osmo Mobile 2 のレバー式よりも実用的だと思います。
Smooth 4 でズームする感覚というのは釣りでリールのハンドルを回しているのに似ています。
Smooth 4 のズームレベルは 0.0x 倍の単位で変わるので、画面のピンチズームと同じような精度と感覚でズームできると思います。
しかし、広角端↔望遠端のズームイン・ズームアウトにはホイールを数回回す必要があり、ホイールを持ち直したりする仕草の影響でズームの途中で速度が変わり映像に乱れが生じることがあります。
ホイールを強く回せば解消しますがズームのスピードが速すぎて撮影するシーンによっては使えない映像になってしまうことがあります。
このハンドホイールにはフォーカスリングとしての機能も割り当てられており、フォーカス位置をマニュアルで調節することができます。
使い方を工夫すればテレビや映画で目にするボケたところからピントが合うまでのシーンを再現できます。
Smooth 4 で映像撮影の幅を広げるのがコントロールパネルの背面には設けられたトリガーボタンです。
トリガーを押しながらスマートフォンの向きを変えると PhoneGo モードが働きジンバルの追従性が上がります。
大抵のスタビライザーはゆっくりと遅延を挟みながらユーザーの動きに追従しますが、PhoneGo モードの場合はモーターがガチッと固定されるので、まるで手持ちのように素早いシーンの遷移を捉えることができます。
手持ちでの撮影に似ているといっても PhontGo モードではしっかりとスタビライズが効いているので、手持ちの時よりも映像は安定しています。
これは例えば、レーシングカーの走行シーンや激しいスポーツでの選手の動きなど、素早くシーン展開する場面でしっかりと被写体を捉えるのに役立ちます。
以上のように、新しくなったコントロールパネルや新機能を一つひとつ試していくと、Smooth 4 は単にスマホ動画を安定させるだけなく、映画のワンシーンを上手く再現できそうな高いポテンシャルを持っていると思います。
もちろん使い勝手は Smooth Q よりも格段に向上しており、私がこれまでに使用したスマホ用スタビライザーの中では一番優秀な製品だと思います。
Source : Zhiyun

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