学費は企業に入ってから?企業の即戦力となるエンジニアを生み出す「Holberton School」
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しかし、これからご紹介する「Holberton School」はその高い学費をユニークなアイディアで解決した。
学費は就職してから後払い
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この学校の最もユニークな点は入学までに学費を用意しておく必要がないシステムを作り上げたところにある。入学時に必要なのは、厳しい入学試験を突破することだけである。また、その際に性別、人種などで差別が生まれないよう、課題は無記名で提出することになっている。
さらに「Holberton School」では受験者の学生ローンの負債状況なども全く問わない。なぜならば、学費は入学当時の経済状況に関わらず、卒業後に企業に就職やインターンを始めた時点から支払い始めるからである。生徒は卒業後3年間の仕事、あるいはインターンで得た給料の17%をを学費として収めることを入学する際に約束することになっているのである。そのため、最終的に学校に収める学費は定まっておらず、卒業生が優秀であればあるほど、学校に入ってくる利益は高くなっていくことになる。
実習中心の教育内容
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これに関してBarbier氏は”どれだけ大学で専門的な知識を用いて教育しても、就職したのちに再教育が必要となる。企業に入ってから即戦力となるためにはこの方法がベストだと気づいたんだ”と話す。
日本でもこのようなスクーリングの形態が生まれれば、プログラミングはもっと人々にとって身近な存在となる日がくるかもしれない。
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