日本人が驚く、海外では違った意味を持つ「あの日本語」とは?

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日本人がビックリ。海外では違った意味を持つ「あの日本語」とは
日本ブームの影響で、海外でも日本語の認知度が高まってきています。「ラーメン」「しょうゆ」「すし」「きもの」「漫画」「酒(Sakiと発音)」などは、日本語のまま通用しますよ。

しかしながら、海外では「日本とは違った意味を持つ日本語」もあるのです。今回は日本人がビックリする意味を持つ日本語を、本来の意味と比較してご紹介しましょう。

Hibachi(ヒバチ)

日本人がビックリ。海外では違った意味を持つ「あの日本語」とは
火鉢の意味

古くから火桶,火樞,火櫃とも呼んだ。中に灰を入れ,炭火をいけて手先を暖めたり湯茶を沸したりする器具。江戸時代後期から昭和10年代までの都市生活者の茶の間には長火鉢が置かれる風習があった。

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説|コトバンクより引用

火鉢は、日本では骨董価値。時代劇のドラマや映画でしか見ないですよね。家庭で使っている家も少なければ、話題に上ることも稀でしょう。筆者もまさか20代のアメリカ人女性から、「火鉢」の話題が出るとは思いませんでした。

しかも、日本で意味するものとはどうやら違うようなのです。「妹の誕生日が近づいているんだけど、Hibachi(ヒバチ)レストランに行きたがっているのよね。日本人に評判の良いところを知らない?」と聞かれ、「火鉢とレストランがどう結びつくのか」と頭は???でいっぱいになりました。

客の目の前で、火を使ってパフォーマンスする鉄板焼き料理

日本人がビックリ。海外では違った意味を持つ「あの日本語」とは
(C)Jevgeni Mironov / Shutterstock.com

アメリカ人が意味するHibachi(ヒバチ)とは、カウンター席に座った客の目の前で、火を使ってステーキ等を鉄板で焼く派手なパフォーマンスのこと。筆者は、はじめて聞きました。日本語なので、アメリカ人は日本でもお馴染みと思っていたらしく、お互いにビックリ。

鉄板焼きで有名なBenihanaが発祥のようです。アメリカ人は派手に盛り上がるのが好きなので、こういったパフォーマンスを思いついたのかもしれませんね。現在はBenihanaから派生して、他の鉄板焼きレストランでも行われています。筆者を含め日本人では、知らない人が多いかもしれませんね。

xhttps://www.youtube.com/watch?v=8aPhp_I4JaQ
youtube/How to Become a Hibachi Chef at Benihana / ZAGAT

Sensei(センセイ)

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先生の意味

1 学問や技術・芸能を教える人。特に、学校の教師。また、自分が教えを受けている人。師。師匠。「国語の先生」「ピアノの先生」

2 教師・師匠・医師・代議士など学識のある人や指導的立場にある人を敬っていう語。呼びかけるときなどに代名詞的に、また人名に付けて敬称としても用いる。

goo辞書より引用

日本で先生といえば、一般的には学校の教師やお医者様を指す場合が多いと思います。

柔道、空手、剣道などの指導者で尊敬すべき人

日本人がビックリ。海外では違った意味を持つ「あの日本語」とは
アメリカをはじめとする海外では、柔道、空手、剣道などの指導者で尊敬すべき人を指す場合が多いようです。武術などはスポーツというよりは、礼儀・作法・生き方も含めて教わるものなので、先生は「師」を意味しています。小さな子が空手などを習いに行くと、まず指導者を”Sensei(センセイ)”と呼ぶところから教わり、常に尊敬の念を持って接します。

筆者の住むアメリカでは公立学校の教師は、女性には「ミス・スミス(名字)」男性には「ミスター・ウッド(名字)」と呼ぶのが一般的(礼儀正しい)です。語学学校の教師や、スポーツジムなどの指導員はファーストネーム(名前)で呼ぶことが多いですね。

Samurai(サムライ)

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さむらい【侍】の意味

〔「さぶらい」の転。近世以降多用されるようになった〕
1 帯刀し、武芸をもって主君に仕えた者。武士。さぶらい。
2 特に、江戸時代、士農工商のうち士の身分のもの。幕府では御目見得以上、すなわち旗本を、諸藩では中小姓以上の上級武士をさした。
3 相当な人物。気骨のある人物。

三省堂大辞林 第三版|コトバンクより引用

侍も日常では使わない言葉ですね。筆者は時代劇の映画やドラマやアニメに出てくるキャラクターなど、漠然としたイメージしか思い浮かびませんでした。また日本のサッカーチームは、”サムライブルー”ですね。さて、チリ人から聞いたサムライの意味とは。

ボス(上司)を指す 

日本人がビックリ。海外では違った意味を持つ「あの日本語」とは
チリでは、Samurai(サムライ)とはボス(上司)を指すそうです。ボス本人には直接言わず、「サムライが来たわよ」「サムライに怒られた」などと部下同士で使います。こちらもはじめて聞いた使い方で、驚きました。

「サムライ」は、アメリカほか海外で人気が高く、憧れの的。強くストイックで精神性が高いキャラクター。舞うような剣術遣い。無口でミステリアスなところが、またクール。映画やアニメの影響だとは思いますが、日本人としては悪い気はしないものです。

しかしながら、アメリカ人女性に「日本男性はサムライスピリット(サムライ魂)があるから、男らしくてクールなのでは」期待を込めて問われ、「現代の日本男性は草食系で優しくなっており、サムライスピリットは、現在は日本女性に移行している」と答えたらガッカリされました(苦笑)。

xhttps://www.youtube.com/watch?v=EmqGk1vGqOE
海外でイメージされるサムライ?
youtube/Cup Noodles Samrai 60sec / CupNoodles India

ところ変われば意味変わる

海外では、日本語が微妙に違った意味で使われていて興味深いですね。いずれも「ミステリアス」「精神的」「礼儀」「東洋の文化」がキーワード。日本のアニメや漫画から、日本について興味を抱く人も多いです。海外で人気の高い日本語を英語の綴りで検索してみると、面白い結果が得られますよ。

世界でそのまま通じる日本語については、『イギリスBBCが「Tsundoku=積んどく」を紹介。世界で通じる日本語とは?』『これぞクールジャパン!世界共通語になった日本語10選〜Senpaiも!〜』もご一読ください。

[All Photos by shutterstock.com]
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