クラウドソーシングを活用した新たな配送サービスを米ウォルマートが試験的に導入

大手スーパーマーケットチェーンのウォルマート(Walmart)は、2018年9月、クラウドソーシングを活用し、ネットスーパーで受注した商品を利用者の自宅などに届ける新たな配送サービス「Spark Delivery(スパーク・デリバリー)」を試験的に導入した。

・ネットスーパーで受注した商品をクラウドソーシングで効率的に配送

ウォルマートでは、現在、生鮮食品やパン、日用品などをオンラインで注文できる「Walmart Grocery Delivery」を米国50都市で運営しており、2018年末までには、その対象エリアを100都市まで拡大しようと取り組んでいる。

この実現に向けて、配送拠点から届け先までのいわゆる“ラストマイル”の配送が課題となっており、その手段のひとつとして導入されたのが「Spark Delivery」だ。

「Spark Delivery」では、配送業務を効率化するべく、米シカゴのスタートアップ企業「Bringg」の物流管理プラットフォームを採用。

商品の配達は、クラウドソーシングにより、米カリフォルニア州のラストマイル専門配送マネジメント会社「Delivery Drivers, Inc」に登録されている個人ドライバーが担当する。

・ラストマイルの多様化をすすめるウォルマート

ウォルマートでは、すでに配達代行サービスの「Postmates」やフードデリバリーサービス「DoorDash」とも提携しているほか、2018年7月には自律走行車の送迎によりネットスーパーで注文した商品を店舗で受け取るサービスを試験導入するなど、ラストマイルの多様化に努めてきた。

「Spark Delivery」は、現在、テネシー州ナッシュビルとルイジアナ州ニューオーリンズのみを対象エリアとしているが、随時、他の都市にも広げていく方針だ。(文 松岡由希子)

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