クラウドソーシングを活用した新たな配送サービスを米ウォルマートが試験的に導入
・ネットスーパーで受注した商品をクラウドソーシングで効率的に配送
ウォルマートでは、現在、生鮮食品やパン、日用品などをオンラインで注文できる「Walmart Grocery Delivery」を米国50都市で運営しており、2018年末までには、その対象エリアを100都市まで拡大しようと取り組んでいる。この実現に向けて、配送拠点から届け先までのいわゆる“ラストマイル”の配送が課題となっており、その手段のひとつとして導入されたのが「Spark Delivery」だ。
「Spark Delivery」では、配送業務を効率化するべく、米シカゴのスタートアップ企業「Bringg」の物流管理プラットフォームを採用。
商品の配達は、クラウドソーシングにより、米カリフォルニア州のラストマイル専門配送マネジメント会社「Delivery Drivers, Inc」に登録されている個人ドライバーが担当する。
・ラストマイルの多様化をすすめるウォルマート
ウォルマートでは、すでに配達代行サービスの「Postmates」やフードデリバリーサービス「DoorDash」とも提携しているほか、2018年7月には自律走行車の送迎によりネットスーパーで注文した商品を店舗で受け取るサービスを試験導入するなど、ラストマイルの多様化に努めてきた。
「Spark Delivery」は、現在、テネシー州ナッシュビルとルイジアナ州ニューオーリンズのみを対象エリアとしているが、随時、他の都市にも広げていく方針だ。(文 松岡由希子)
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