2018年の中秋の名月は9月24日。世界中の人が見上げる月は同じ姿なの?

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【9月24日の十五夜までに掲載希望】世界中の人が見上げる月は同じ姿なのか?
秋はいつにも増して月が輝く季節。夜空を見上げる機会も多くなります。ふと気になったのは、月は、遠く離れたところから見ても、同じなのかどうかということ。さっそく調べてみました。

どこにいても見えている範囲と形は同じ

【9月24日の十五夜までに掲載希望】世界中の人が見上げる月は同じ姿なのか?
月は常に表側だけが見えていると、みなさん聞いたことがあると思います。裏側は地球からは見えないと。実際、地球のどこにいても、月の見える範囲は一緒です。それは月がとても離れたところにあるからだそう。海外に行ったときに、いつもと模様が違って見えたとしても気のせいだということになります。

また、月の形も同じです。世界のどこにいても、この一瞬に見えている月の満ち欠けの度合い(月齢)は同じものです。それは月齢が、太陽と地球と月、この三者の位置で決まるからです。

つまり、世界中どこにいたとしても、そこから見上げる月は同じ形、同じ模様です。

月の向きと方角が違う

【9月24日の十五夜までに掲載希望】世界中の人が見上げる月は同じ姿なのか?
しかし、違うものもあります。それは、向きと方角。

日本で見えている月の向きを基準にすると、赤道のあたりでは90℃回転していて、南半球では逆さになります。南半球の三日月の形は、日本で見えるものと上下左右が逆になっています。

また、日本では南側の空を見上げると月がありますが、南半球では北側の空に月があります。どちらでも、月は東から出て西から入るのですが、南を通るか北を通るかという違いがあるのです。

日本国内でも、月の出と入りの時刻は各地で違うので、方角は同じ時刻でも微妙に違うでしょう。

なぜ月に模様が見えるのか

【9月24日の十五夜までに掲載希望】世界中の人が見上げる月は同じ姿なのか?
さて、最初に気になった月の模様は、何でしょうか。凹凸があるからではありません。色が違うのです。黒い部分は玄武岩、白い部分は斜長岩でできています。黒い部分は平らで「海」と呼ばれます。白い部分は山脈があるところがあり、「高地」と呼ばれます。ちなみにクレーターは隕石がぶつかってできたもので、高地に多くあります。

日本人はこれらの模様をうさぎが餅つきしているように見えると言います。南米にはロバの耳、南欧には蟹のはさみ、アメリカには女性の横顔と見る国があるそうです。

世界中の人が同じものを見上げていると思うと、ロマンチックに感じませんか?

参考
[月調査情報ステーション]
[国立科学博物館]
[宇宙科学研究所キッズサイト]
[メルボルン日本人学校]

[All Photos by shutterstock.com]
2018年の中秋の名月は9月24日。世界中の人が見上げる月は同じ姿なの?

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