打倒ワンオペ育児! ブラック育児を回避するためのヒント満載コミックエッセイ
新著『目指せ!夫婦ツーオペ育児 ふたりで親になるわけで』が各所で話題となっているイラストレーター・漫画家の水谷さるころさん。
フリーランスの映像ディレクターの夫とはお互いにバツイチ再婚同士で、事実婚。不妊治療を経て妊娠し、陣痛30時間からの緊急帝王切開で長男を出産。怒濤の妊娠・出産・育児の日々を読みやすいコミックエッセイで描いています。
水谷さんの1度目の結婚(法律婚)は30歳の時。仕事も家事も完璧に両立しなければと1人で抱え込んだ結果、疲弊し離婚。その後、36歳で再婚(事実婚)に至るまでの一部始終は、前著『結婚さえできればいいと思っていたけど』(幻冬舎刊)に詳しく描かれています。
最初の結婚での失敗から、水谷さんが身をもって学んだのが「抱え込まず人に頼ろう」(本書より)ということ。さらに家事育児のタスクを各自分担することよりも、夫婦一緒に「今、子どもがどういう状況か」を把握し、家庭内の困り感を共有(シェア)することが大切だということに気付いたと言います。
2016年「ユーキャン新語・流行語大賞」のトップ10に選ばれた「保育園落ちた日本死ね」という言葉に象徴されるように、子どもを保育園に入園させるために行う「保活」の大変さは広く知られるようになりましたが、水谷さんも自身も保活経験を振り返り、以下のように述べています。
「こんなに『努力が報われるかどうかわからない』体験は、社会人になってから初めてでした。受験なら、自分が頑張って勉強した結果ですが、保活はそういうものでもないですし、判定基準も正直はっきりわからない。(中略)『フリーランス』というハンデ有りで『激戦区』の中で熾烈な保活競争をやった身としては『もうちょっと楽になるように、どうにかしてほしい~!』と思わずにはいられません」(本書より)
保活以外にも、産後育児のハードさから夫婦関係に亀裂が生じる「産後クライシス」。夫の長時間勤務などの事情から、妻1人の肩に家事と育児がのしかかる「ワンオペ育児」などの言葉がメディアを賑わせる昨今、子育て中の女性を取り巻く環境は、お世辞にも恵まれているとは言えません。
日々のワンオペ育児で燃え尽きてしまう前に、夫婦2人で家事育児をシェアするためのヒントが盛りだくさんの本書を、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
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