親との関わりの中で自然と身についた知識は子どもの一生の宝物
小さな子どもを寝かしつける時に、絵本の読み聞かせを習慣にしているという家庭は少なくないでしょう。一日の終わりにのんびりした気分で子どもと過ごす時間はかけがえのないものですね。
本書は読み聞かせの時間を「親子のコミュニケーションの中で知識を伝えていく」機会にすることを目的に作られました。3冊1セットになっていて、子ども向けの「はる・なつのしぜん」と「あき・ふゆのしぜん」の2冊には自然にまつわる風景やシーンのかわいいイラストが盛りだくさん。もう1冊の「遊べる! 学べる!読み聞かせBOOK」は保護者向けの手引書で、年齢なりの声掛けの仕方や遊び方が解説してあります。
例えば、「あき・ふゆのしぜん」の中の「あきののはら」のページには、すすきやとんぼ、ばった、ひがんばななどのイラストがあり、手引書には、「2歳の子にはイラストを指さしながら、昆虫が飛ぶときの擬声語、擬態語を親子で言ってみる」、「3歳は『すすきがほうきに似ている』とか、『ひがんばなは花火みたい』など、想像力を刺激する」、「4歳になったらすすきと 『月見』について話をする」などの提案があり、それぞれに具体的な声掛けの仕方が示されています。
イラストを見るたびに新しい発見や学習ができるので、成長に合わせて長く楽しめるのも嬉しいですね。
絵本・図鑑と育児書がひとつになったこの本を監修したのは、立正大学社会福祉学部で子どもの発達や教育について研究している岡本依子先生。
岡本先生は、「子どもは、大人が思い付かないような角度から世界を、人を見て、感じて、考えています。この『えずかん』をきっかけとして、ぜひお子さんと一緒に外に出て、いろいろなものを見たり、触れたり、音を聞いたりしてみてください。子どもが見ている世界を垣間見ることができたとき、大人もワクワクしますよ」と手引書の中で述べています。
幼い頃楽しみながら覚えたことは、子どもたちの知識を豊かにし、新たな興味の種を育てるでしょう。大きくなった時に、「ママやパパとこの本を見ながらいろんなことを覚えたなぁ」と懐かしく思い出す、そんな一冊になりそうです。
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