スマホアプリで自動決済!米サンフランシスコに「レジレスストア」がオープン

店舗向けの次世代型レジレス買い物ソリューションを開発する米国のスタートアップ企業「Zippin(ジッピン)」は、2018年8月、独自のソリューションをデモンストレーションするコンセプトストアをサンフランシスコに開設した。

・カメラとセンサーが買い物アイテムを自動認識

利用者は、スマートフォンに専用スマホアプリをダウンロードし、事前に決済手段を登録しておくことが必要。

店舗では、入口付近にあるセキュリティゲートにスマホアプリのQRコードをかざすと入店でき、冷蔵庫や商品棚から欲しい商品を選んでいく流れだ。

店内に設置されたカメラと冷蔵庫や棚のスマートセンサーは、各利用者の動きを常時追跡し、選んだ商品やその数量を正しく認識。

これらの買い物データはリアルタイムでオンライン上のバーチャルカートに反映された上で、自動で決済され、利用者が退店すると、スマホアプリ上にレシートが表示される仕組みとなっている。

なお、このコンセプトストアは、現在、招待制で試験的に運営されているが、9月中旬には、一般の消費者も利用可能となる見込みだ。

・レジレスストアでの決済規模は2020年までに8兆円超へ

米商務省によると、2018年第二四半期時点で小売売上高におけるEC比率は9.0%で、依然として実店舗での売上が全体の90%以上を占める。

それゆえ、従来のレジを必要としない“レジレス店舗”をはじめ、近年、最新テクノロジーを活用した次世代型店舗の研究開発もすすんでおり、英市場調査会社「Juniper Research」では、“レジレス店舗”での決済規模が2022年までに780億ドル(8兆6580億円)を超えると予測。

2018年1月には、アマゾン・ドットコムが米シアトルにレジのない無人スーパーを開設し、話題となった。

今後、米国を中心に、レジのない次世代型店舗がますます増えていきそうだ。(文 松岡由希子)

Zippin

Techable

Techable

ウェブサイト: https://techable.jp/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。