『アベンジャーズ』最強の敵“サノス”を作り上げた『デジタル・ドメイン』を直撃! 「ジョシュ・ブローリンは相手の俳優を自分の犬の様になでたんだ」

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世界累計興行収入は20億ドルを突破し、日本でも興行収入37億を超え、観客動員は延べ250万人を突破。2012年に公開した『アベンジャーズ』を抜いて、”マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)”史上1位の記録を更新した『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』。9月5日(水)にMovieNEX発売、デジタル配信中です。

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アイアンマン、キャプテン・アメリカ、スパイダーマンら最強ヒーローチーム”アベンジャーズ”と、宇宙にうごめく悪の背後に存在し続けてきた最凶最悪の<ラスボス>、サノス。地球を破壊できるほどの圧倒的なパワーをもつサノスの野望は、この宇宙を自身の信じる姿に変えること。6つ集めれば世界を滅ぼす無限の力を手にすると言われるインフィニティ・ストーンを狙うサノスに対し、”アベンジャーズ”が人類の命運を賭けた闘いに挑みます!

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今回、MovieNEXの発売を記念し、アメリカ・ロサンゼルスにある世界有数のVFX制作会社デジタル・ドメイン(DD)を訪問。レポートが到着しましたのでご紹介します!

「タイタニック」でVFXの可能性を大きく飛躍させた老舗のデジタル・ドメイン(DD)は、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で、アベンジャーズの最強の敵で、映画の中で最も重要なキャラクターとも言えるサノスを担当。いかにしてあのリアルな実写版サノスを作り上げていったか、本作で視覚効果監修を務めたダン・デレウ氏とデジタル・ドメインのVFXスーパーバイザーのケリー・ポート氏に話を伺いました。

「昔は一つのVFXハウスがその作品のすべてのVFXを担当していた。でも今、VFXの数が増えたことにとって、VFXスーパーバイザーは作品側のスタッフとなり、いくつかのVFXハウスを相手に仕事をするようになった。VFXスーパーバイザーで重要なことはまず監督のビジョンを理解することだけど、僕は『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』以来ルッソ兄弟と仕事をしているから、多くの説明なしに彼らの意図を理解できる関係がすでにあったんだ」とデレウ氏は話します。

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ハリウッドでは、VFXを多用する大作では、撮影前にプリビズ(Previsualizationの略)という、CGアニメーションでシーンを映像化するプロセスが一般的となっています。デレウは、本編の見どころの一つ、サノスとアベンジャーズのタイタンでの戦いは、「プリビズでは最初40分もの長さがあった」と振り返ります。「それを最終的に20分まで短くした。そして、その後は撮影になにが必要かを準備した。撮影後の仕上げには、世界中にある13のVFXハウスが関わっていた。この映画には全体で2703カットあるけど、その内2623ショットに僕らは関わった。VFXのないショットは80しかなかったんだよ」

 サノスはこれまで、MCU作品において『アベンジャーズ』、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』と、3度登場。本作でサノス役を務めたジョシュ・ブローリンは『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』から参加していますが、その3本を通して、サノスの表現は徐々に変化していったそうです。デレウは、今回サノスを主要なキャラクターとして描く上で、キャラクター・デザイナーのライアン・メイナーディンに、これまで以上にサノスをブローリンに似て描くようにリクエストしました。

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「サノスの顔をブローリンに近づけることで、その演技をキャラクターに移し替えやすくなるからね。そして現場で、実際にブローリンの演技をモーションキャプチャーする時になって面白いことが起きた。僕らは、相手の役者の目線が大きなサノスと合うようにするのに、ジョシュを高いところに置くようにした。そしたらジョシュは、相手の役者の頭を、自分の犬にするように撫で始めた。最初はそれを見て不気味に感じたけど、サノスにとってすべての生き物はペットみたいなものなんだ。彼はこのギャラクシーで最高のキャラクターだからね。そのことに僕らは気づいたんだよ」とデレウは話します。

そして、デジタル・ドメインが、ブローリンの演技を使って最初に行ったサノスのテスト映像が、その後、作品作りに大きな影響を与えたことをデレウは教えてくれました。「この作品は、サノスにかかっていた。そして、僕らはその最初のテストを見て、それがうまくいくのを確信した。その後、作品の中のサノスの役はどんどん大きくなっていって、多くのスーパーヒーローたちが登場するけど、突然、この作品は父と娘の物語になっていったんだ」

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これまでのマーベル作品に登場してきたサノスは仮面を被っていましたが、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』では、それをはずし、サノスの表情が分かりやすくなっています。VFX上で工夫した点について伺うと、ポート氏は、「サノスを創り上げるために、新しいテクノロジーを使用したんだ。特にパフォーマンス・キャプチャーやその正確さは、今までにない新しい技術を用いているんだ。皮膚の表現では、表面のペイントや、造形もこだわったよ。皮膚に光を当てると、とても複雑な反射するようになっている」といい、サノスが実在しているかのように見えるように、複雑な作業を重ねたことを明かしました。

そして、自分の演技が忠実に反映されたサノスを見たブローリンは、大きな笑みを浮かべたそうです。
「普通の役者はモーションキャプチャーをする場合、その過程で自分の演技の一部が失われると感じ、少し大げさに芝居をしたりするけど、ブローリンはそのテストを見て、自分の演技がすべて失われずにちゃんとキャラクターに反映されるのを知ったんだ。それは彼の気持ちを楽にさせたと思う」とポート氏は振り返りました。

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「後編」では世界最高峰のVFXで描かれる最凶最悪の<ラスボス>サノスが作り上げられる裏側をご紹介します!

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『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
9月5日(水) 発売
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー MovieNEX』/4,200円+税
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー 4K UHD MovieNEX』/8, 000円+税
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー 4K UHD MovieNEXプレミアムBOX(数量限定)』/10,000円+税
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー 4K UHD ムービー・コレクション(初回限定)』/14,000+税
先行デジタル配信中

https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-iw/home.html

(C) 2018 MARVEL

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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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