Google、「Android 9 Pie」を正式発表

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Google は 8 月 6 日、Android の新バージョンとなる「Android 9 Pie」を正式に発表しました。
Android 9 Pie は Android 8.x Oreo のメジャーアップデート版で、同日よりこのバージョンへのアップデートが Google 製の Pixel スマートフォンに配信されています。
AOSP でのソースコード公開も済んでおり、今後は、Google スマホ以外も順次アップデートされていくと見られます。
Android 9 Pie のキャッチコピーは、「AI がスマートフォンをさらに便利でシンプルに。
あなたに合わせたカスタマイズで利用できます。
」といった内容のようです。
Google は Android 9 Pie において機械学習を活用した機能の拡張や強化を積極的に実施しており、それと並んで UI の大規模な変更も実施しています。
Android 9 Pie での成果の代表例が「Adaptive Battery」という新機能です。
これは、Google と DeepMind が共同開発した機械学習による節電機能で、機械学習を利用してアプリのシステムリソースに優先順位を付け、性能とバッテリー寿命を最大化します。
この機能は Doze や App Standby、Background Limits といった従来の Android にも実装されている機能とも連携しています。
「Slices」という新しい枠組みも Android 9 Pie における重要な要素です。
これは、アプリの機能を Google 検索や Google アシスタント上に表示することを可能にするテンプレートで、Slice では、テキスト、画像、動画、インタラクティブなコントロール要素を組み合わせてリッチなミニツールを作り、Google 検索アプリや Google アシスタントに表示させることができます。
Slices と並んで重要な「App Actions」は、例えばテキストが選択時に表示されるコンテキストメニューに次のアクションとしてデベロッパーのアプリを表示するよう登録できます。
UI 周りの変更点はこちらの記事にまとめています。
Android 9 Pie では Smart Linkify でアプリのテキスト機能が強化され、Neural Networks API 1.1 にも対応しました。
また、アプリの切り替え画面が新しくなりスワイプアップでアプリ履歴にアクセスできるなど、ナビゲーション方法も大きく変わりました。
Android 9 Pie では他にも、ディスプレイの切り抜き表示(カットアウト)のサポート、画面手動回転のサポート、通知パネルのデザイン刷新やスマートリプライのサポート範囲拡大、テキスト利用時の虫眼鏡ツールの導入、統合された生体認証プロンプトの導入、DNS over TLS、HTTPS のデフォルト化、複数カメラの同時使用のサポート、音質をアプリでカスタマイズできる Dynamics Processing API の導入等々、エンドユーザーおよびデベロッパー向けに膨大な機能追加や改良が実施されています。
機械学習や UI 周り以外の変更点はこちらの記事にまとめています。
また、上記のまとめ記事以外で触れた Android 9 Pie の新機能や変更箇所は Android P タグにまとめていますので、興味のある方はご覧ください。
Source : Google

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