【焼酎リポーツ ぎまちゃんVol.3】「海童(濱田酒造)」の巻
私 “あらいぎまちゃん” の『ぎまちゃんシリーズ』。今回は、これまで飲んできた数々の「焼酎」について、わりと投げやりな態度で語り尽くします!! 濱田酒造の代表銘柄「海童」についてご紹介します。
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海童 5段階評価
定価 (1.8L 1700円前後)
オークション相場(1200 ~ 1700円)
入手難度(★★ 全国で流通してます。)
香り (★★★ お湯割りだと粘土っぽい香り、
しかしロックだと香り引き立つ)
旨み (★★★ ロックでふくらむ旨み)
キレ (★★★ サッパリしてて本当、飲みやすいです)
総合評価(★★★ 初心者にお勧め。ロックで美味しい)
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私が芋焼酎という酒に興味を持つキッカケとなったのは、前回ご紹介した、今でも各メディアで取り上げ続けられているプレミアム銘柄「森伊蔵」でした。昔の私は、焼酎といえば……梅やレモンなどを混ぜた、いわゆる「チューハイ」的な飲み方しか知りませんでした。
しかし前述の「森伊蔵」の事を自分なりに調べてからというもの、「焼酎そのものの香りや味を楽しむ」ということをやってみたくなり、その第1号に選ばれたのがこの芋焼酎「海童」です。生産地の九州からほど遠い、函館に住む私の近所のスーパーでも簡単に手に入る銘柄ですね。
とりあえず、芋焼酎初心者だった私は、900mlの「海童」を入手し、まずは王道の飲み方「お湯割り」に挑戦しました。が、この頃の私は「お湯割りの比率」についてよく知らず、多分……焼酎2、お湯8くらいで割ってしまってたんですね。ウイスキーの水割り感覚で割ってしまったので、おかけで、できあがったのは香りだけは強い薄々のお湯割り。
これが‥‥まずい!! 味は何も無く、香りも粘土っぽくてむせるような不快臭。二口ほど飲んでみたものの、三口目を傾ける気力もわきません。そんなわけで「冷めたら、カルピスとでも割って飲もう……」とそのままほったらかしにしてしまいました。しかし、翌日‥‥ふと思い出したようにその「冷めたお湯割り」にカルピスを混ぜて飲んでみたら‥‥これがまた、コクがあって絶妙な美味さなんですよ。
で、そこで酔ってしまったのでさらに強い酒が飲みたくなり「今度はロックで飲んでみよう」とグラスに氷を入れてそこに「海童」を注ぎ、冷えたところをクイッとあおると‥‥昨日の粘土臭さがウソのような、キレのある味わいだったわけです。口に含む程度で終わろうとしたのに、そのまま最後まで飲みきってしまいました。
とにかくこの「海童」、お湯割りとロックでは香りが全然違うのですよ。本質的には多分一緒なんでしょうが、ロックにすると香りがとても爽やかになり、おかげでスイスイ飲めます。ヤバい、と思ったときはもう既にロックで三杯飲んでしまっておりました。このように、「海童」は断固「ロック」をお勧めします。美味いです。これまでに挙げた実例からもわかると思いますが、芋焼酎初心者を本格的にはまらせる魅力があります。
数回の晩酌で底を付き、最後の一杯になった時は名残惜しい感じさえした銘柄です。が、これ以上に美味い物もこれから数多く出会っていく事になるので、総合評価は★3つとさせていただきます。
次回は小牧醸造の「一刻者」です。
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