『ジュラシック・ワールド/炎の王国』コリン・トレボロウを直撃! 「ぼくのかんがえたさいきょうのきょうりゅう」を見てもらった
2015年に全世界で大ヒットを記録した『ジュラシック・ワールド』の続編、映画『ジュラシック・ワールド/炎の王国』が7月13日(金)に公開を迎えました。火山の大噴火の予兆が観測されるイスラ・ヌブラル島。迫り来る危機的状況の中、恐竜たちの生死を自然に委ねるか、それとも自らの命を懸け救い出すのか、人類が下した選択の行方は……!?
このたび、前作では監督、今作では製作総指揮・脚本を務めたコリン・トレボロウを直撃。恐竜マニアの彼に、編集部メンバーの子どもたちが描いた「ぼく・わたしのかんがえたさいきょうのきょうりゅう」(全5体)を見てもらい、自身の子ども時代も振り返ってもらいました!
Yちゃん(7歳/女の子)の作品『はんぶんメカのきょうりゅう』
うごきがはやい。はんたいがわはふつうのきょうりゅう。
はんぶんはメカ。はんぶんはティラノサウルス色。
ひっさつわざ しっぽをふる。
はがとんでこおうげきしたあとは、はがまたはえてくる。
トレボロウ:ワオ! 半分がメタリックボディなんだね。メカゴジラみたいだ。とてもクリエイティブだし、足が鳥のツメみたいになってるのが良いね。恐竜はもともと鳥類から進化したと言われているから、よく研究されていると思う。脚は5本なのかな? 常識にとらわれないのも素晴らしいよ。
Aくん(6歳/男の子)の作品『てとあしがたくさんあるきょうりゅう』
てとあしがたくさんあるよ!
あたまのうえとおしりのところは、こうげきようのしょっかく。
あかいところからどくをだすよ。
トレボロウ:ドラゴンみたいだ。赤いのが目じゃないんだね。目はどこにあるんだろう。あぁ、アゴのあたりに緑色の丸があるね。擬態してるのかな。アメイジングだ。サソリみたいに身体をそって攻撃するのかな。想像力がかきたてられる絵だと思う。すごくクールだよ。
Hくん(11歳/男の子)の作品『ブルースカイフェニックス』
水・りく・空、すべて可能。
上の火のようなとさかがひらいてつばさになる。
しっぽがさかなのよういなり、エラこきゅうもOK。
つのからじぶんの電きがながれ(10万ボルト)、相手のうごきをとめる。
足のまるくなっている所からどくをふく。
トレボロウ:エラがあるんだね。尻尾が魚みたいで、足に水かきが付いている。映画に出てくるハイブリッド恐竜みたいだ。パークにこんなのがいたら他の恐竜は大変だよ。すごくクリエイティブだし、紙が足りないくらいの描き方で迫力がある絵だね。
Yくん(9歳/男の子)の作品『百々目竜(とどめりゅう)』
82この目を持っているんだ。
目のうち、どれか一つが心ぞうとつながっていて、その目を矢でやっつけることでたおすことができるよ。
トレボロウ:82個も目があるの!? 目みたいな模様で敵を欺く動物はいるけど、こんなのは初めてみた。ひとつが心臓につながっているという発想が素晴らしいね。弱点はどこなんだろう。本当に分からないから困っちゃうね。
Kちゃん(11歳/女の子)の作品『イエローザウルス』
ほねがすけて見える。高さは375m。
てきが急におそってきたら、とっ進してやっつけるよ。
トレボロウ:どうやって描いたんだろう。色がすごくキレイだ。恐竜の図鑑に載っててもおかしくないね。体長が1000フィート以上もあるの? ワオ、どの恐竜よりもデカいんだね。インクレディブルだよ。
トレボロウ:どの絵も素晴らしかったよ。彼らの将来は明るいね。グラディエーターみたいな闘技場でみんなが戦ったらどれが勝つかな。ワクワクするよ。
――トレボロウさんご自身はどんな少年時代を過ごしましたか? 恐竜の絵を描いて遊んだりしたでしょうか。
トレボロウ:絵はあまり描かなかったけど、アクションフィギュアでよく遊んでいたよ。自分が作った物語でフィギュアを動かしていた。家の中だけじゃなく、例えば家族と雪山を登った時にもフィギュアを持って行った。恐竜から『スター・ウォーズ』のキャラクターから全て一緒くたになって、自分だけの物語を展開していたんだ。
――その頃からストーリーテラーだったんですね。
トレボロウ:子どもは皆そうだと思うよ。さっきの子どもたちの絵もそうだけど、大人には思いつかないような想像力に溢れている。
――本格的に映像の世界を目指したきっかけは何だったのでしょうか。
トレボロウ:子どもの頃から友達とビデオ撮影による映像作りをしていたんだ。当時はコンピューターがなかったから、撮影した映像と録音した声を編集する作業も一苦労だった。簡単に撮り直しできるものじゃないから、構図やカメラアングルに気を付けるようにしていたよ。
――例えば『ジュラシック・ワールド』を見た子どもたちがクリエイターの道に進みたいと思った時に、どんなことを経験しておくべきでしょうか。
トレボロウ:とにかく作ること。アートでも音楽でもモノづくりの経験は大切だと思う。あとはいろんな場所に行くこと。国内でも海外でも、いろんな場所があって、いろんな人がいるというのを知るのは重要だね。人によって違った視点があることを早くから学ぶことで、きっとモノづくりの幅につながっていくと思うよ。
――なるほど。最後にひとつ。前作では『ジュラシック・パーク』マニアのロウリー(ジェイク・ジョンソン)というキャラクターがいて、今作ではコンピューターオタクのフランクリン(ジャスティス・スミス)の活躍が嬉しかったです。オーウェン(クリス・プラット)のような完璧な男性だけでなく、共感できる身近なキャラクターを毎回用意していただいてありがとうございます(笑)。
トレボロウ:物語を作る時には、あらゆる人がそれぞれ共感できるキャラクターを置くことが重要だと思う。フランクリンもそうだし、反体制派で反抗的な性格を持つジア(ダニエラ・ピネダ)にしても、観客の立場と同じで恐竜に食べられちゃうんじゃないかという恐怖心を素直に表現している。国籍や性別だけじゃなく、人柄や性格の部分で多様性があるのは大切だよね。
――『ジュラシック・ワールド』を観た子どもたちの中から、きっと将来の大物クリエイターが表れると思います。本日はありがとうございました!
映画『ジュラシック・ワールド/炎の王国』公式サイト:
http://www.jurassicworld.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。