ひろゆき・菊竹龍・濵田俊也、アイドルの世界挑戦を考える。アイドルLOUNGE オフイベントVol.9レポート

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6/18(月)にアイドルLOUNGEオフラインイベントVol.9『鼎談~2018夏、アイドルの世界挑戦を考える~』が秋葉原・ガジェット通信フロアで開催。ゲストに、『2ちゃんねる』創設者・初代管理人の西村博之(ひろゆき)氏、TOKYO IDOL FESTIVAL(TIF)2018総合プロデューサーの菊竹龍氏を招き、アイドル関連のフェスや事業を多数手がけてきた濵田俊也氏のコーディネートでトークが展開された。

濵田: 今日は、『アイドルの世界挑戦を考える』ということで、『2ちゃんねる』創設者のひろゆきさん、そして、『TOKYO IDOL FESTIVAL2018』の菊竹龍さんにお越しいただきました。
菊竹P、今年の『TIF2018』(2018年8月2日(金)、3日(土)、4日(日) お台場青海地区で開催)のほうなんですけれども、キャスティングもほぼ終わってて、残るは『SHOWROOM』予選だよね。

菊竹: そうですね。今、予選Bと予選Cが残っていますね。

濵田: 今日は(お客様の中にも)いろんな運営さんがお越しになってると思うんですけど、「なんでうちが出れなかったのか」とか、菊竹Pへの直接の難詰とかそういうのはお避けいただいて(笑)、来年以降はどうかとか未来志向で、今日お3人でお話ができればなというふうに思っています。

ひろゆきのアイドル観

濵田: ひろゆきさん、いきなりなんですけど、こんな質問が(会場から)飛んでおります。
(スライド:ひろゆきさんは好きなアイドルがいるのですか?)

濵田: このオフイベントに出てきてもらってるぐらいですから、普通は「ひろゆきさんにはちょっと好きなアイドルとかいるんじゃないか?」と思いますよね(笑)

西村: (笑)
僕は、映画がすごく好きなんですけど、好きな役者がいないんです。
アイドルでも、例えばこのPVが好きとか、そういうのはあるんですけど、具体的なアイドルが好きっていうのは特にないんです。

菊竹: 一つのグループを追い掛けるというのは?

西村: ないですね。

濵田: …好きなアイドルいても、言うの恥ずかしいですよね(笑)。

西村: そうですか?(笑)

濵田: …そういうことじゃないんですね(笑)。
菊竹Pは、ひろゆきさんにお薦めアイドル、いる(笑)? 

菊竹: 飲みの場では言えますけど(笑)、この時期、このタイミングでは(笑)。

西村: かなりハードル高いですよね(笑)。これで(TIFに)出てる人、言ったらねぇ。

菊竹: もうすぐ『TIF 2018』があるので、キャスティングであったりとかタイムテーブルとかを見て、菊竹ここ推してんだなみたいなの判断していただけたらなと思います。

西村: 「こういうタイプ選ぶのね」みたいな。

濵田: (笑)。
ひろゆきさんは、具体的な好きなアイドルはないけど、でも今日も、お付き合いいただいてるんですね。

西村: 昨日なんかは『Gee』(少女時代)が流れてて、ああ、あのPV良かったなとか思いましたし、前にはロンドンでBABYMETALのライブを見に行ったんですけど、パフォーマンスやお客さんの動きを見て「面白いな」とか、そういうのはあります。
『恋するフォーチュンクッキー』とか流行ってるの見て、「ああ、うまくやってるな」とか。そういうなんか出来上がった作品を見てその作り手側に気持ちが行くので、個々のアイドルにあんまり僕、興味持ってないんですよね。
アイドル業界自体については、面白そうだな、と思って見ています。
アニメとかゲームとか、日本発のコンテンツが割と海外でそれがウケるようになっています。海外の、歌やダンスのアーティストって基本は実力派ですけど、日本のアイドルって実力だけじゃない“何か”ですごい人気が出るじゃないですか。それが海外にどう浸透するのかっていうところに、ちょっと興味があったりするんで。

濵田: なるほど。例えば、日本人的な、「愛(め)でる」みたいなものっていうのって、あんまり外国の人にはないかもしれないですよね。

西村: ただ、アニメキャラとかに関しては、それも結構あったりもするんですよ。人間じゃないところだと、割と萌え的な文化って、英語圏の人にも伝わってきたりしてる。
それが3次元の人間まで行き着くのに、ちょっと時間がかかるのかなっていう気もするんですけど。

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『TIF』が知った、海外での主催フェスの難しさ

濵田: テーマに入ってきましたね。では、このあとは「海外」についてお話ししていきたいです。
海外イベントについて、から。
菊竹P、例えば、『TIF』は海外イベントについてはどう考えていたんでしょう。

菊竹: 海外イベントの主催っていうのは、これまでなかなか直接的なメリットは見つけにくかったです。「行きたいんだけど、うーん」っていうのが、これまででした。
じゃあなんで今年、『TIF in BANGKOK』(TOKYO IDOL FESTIVAL in BANGKOK COMIC CON)で初めて海外イベントを主催したのか?というと、会社内外からの「『TIF』はどうすんの? 2020」のような問いに対する答えでした。
ずっとその命題は与えられてきた中で、2020年にいきなり海外なんですとか言い出してもかっこ悪いなと思って、だったらちょっと今年―2018年からスタートして、きちんと3ヵ年で計画を立てて、ストーリーつくっていきたいなと思ったのが、今年踏み出したきっかけですかね。

濵田: 『TIF』は、かねてから、なかなか海外に打って出れなかったという状況が続いてた中で、今年、ついに海外で主催イベントを打ったと、いうことだよね。

西村: 3年分のストーリーがある中の1個目なんですね。『TIF in BANGKOK』は、100点中、何点でした?

菊竹: 15点ぐらい、です。

西村: 低い(笑)

濵田: めっちゃ低いね(笑)

西村: お客さんはいっぱい来てたわけじゃないですか。それでも15点?

菊竹: 運営面とか、あと演者さんへのホスピタリティとか、収支の部分とかが理由です。
ただ、取りあえずやれた、そして、取りあえず1万人以上のタイ人のお客さんが来たので、それはでかいなと思っています。

濵田: そもそも、なんでタイだったんだっけ?

菊竹: これまでの「『TIF』に来た海外のお客さんっていうのを、きちんと全部アンケートを採っていて、分析するに、1位がタイだったんですね。

西村: へー。中国とか台湾とかでもなく、タイ?

菊竹: そうです。1位タイ、2位中国、3位台湾だったので、「じゃあ1位から行くべきだろう」というところで、タイにアプローチをかけるようになりました。そのタイミングでいろんな現地のパートナーとの出会いもあって、今回開催できました。

濵田: タイのお客さんが多いっていうのは、僕には意外な感じはします。

西村: でも、考えてみれば、タイ人は結構収入増えてますね、今。

菊竹: そうなんです。物販も相当買うし、買った物販とかを、後で交換会とかもやってるし。

濵田: 文化とか国民性みたいなものもあるのかな?

菊竹: もともと親日っていうところもありますかね。国が。

西村: スクンビット通りとかに伊勢丹とかありますからね。
ポテンシャルの人数でいったら、中国人のアイドルファンのほうが全然多いと思うんです。
日本の『TIF』現地にちゃんと来れるっていうことについては、タイ人の比率は上がっちゃうんじゃないですかね。中国人だと、日本に来るのにビザ取らなきゃいけないとか、なんかハードルが高いので。

濵田: なるほど。
で、TIFが乗り込んでいったタイでは、こんな感じの雰囲気だったんですね。

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濵田: 相当盛り上がってる感じだけど、引き絵だとさらにものすごいんだよね。

菊竹: そうなんですよ。1万人は想像以上の集客でした。

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菊竹: これが、ちょうど僕が今ステージ立ってるんですけど(笑)。まさに、「BNK48が『TIF』に出ます」っていうのを、ステージ上でサプライズ発表したときなんですけど、通訳の人と連携がうまくいかなくて、僕が何もしゃべってないのに、全部、通訳の人が発表しちゃったっていう(笑)。

西村: 先読みだ(笑)。

菊竹: そうなんです(笑)。しかも僕はここでは言うつもりなかったのに、勝手に「日本に行くBNK48のメンバーは6人だけです」ってバラしちゃって、そのことにすごいブーイングが地元のファンから出てる、そういうタイミングです(笑)。

西村: で、ブーイングが菊竹さんに行ってるんですね。あの日本人のせいかよ、みたいな(笑)。

菊竹: そうです。このタイミングでは通訳に何を言われてるか分かってないから「なんでブーイング受けてるんだろう?」の瞬間です(笑)。だから、この写真ではあまりサイリウムが振られてないんです。

西村・濵田: ああー(笑)。

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濵田: この写真は物販の様子だね。「この人、日本人かな」と思って顔見たら、ちょっと日本人っぽくない。

西村: 服装のセンスは似てますよね。

濵田: ですよね。で、お客さんはたくさんいるし、結構普通にアイドルイベントの物販ができてるんだな、なんて思える写真ですね。

菊竹: 出演していただいたアイドルのみなさんから、事前には、「どのぐらい持ってったらいいですかね、グッズ」みたいな質問はあったんですが、1時間、2時間ぐらいの行列が絶えないほどだったので、みなさんに少しはお戻しできたのかなとは思っています。

西村: じゃあ完売してるとこもあるってこと?

菊竹: そうです。完売してましたね。

濵田: こうしてみると、TIFにとって初めての海外主催、訪問国の選択は良かったんだね。
実際、TIF、そして菊竹Pがタイに行ってみて一番の印象っていったら、どんなことだろう?

菊竹: タイのアイドルマーケットがものすごいスピードで拡大をしていることが印象的でした。いろんなグループさんがタイでの主催イベントをやっていて、運営さんにも話を聞いたんですけども、一気にここ1年で拡大したとのこと。マーケットはおそらく1年前の何倍にもなっています。その理由は『BNK48』の大ヒットかと思います。
『TIF in BANGKOK』の現地のパートナー企業さんは、『BNK48』の現地の運営会社さんでもあるんですね。『TIF in BANGKOK』の企画の話をしている中で「『BNK48』の人気、本当すごいんですよ」みたいなのは、ずっと言われてました。でもその時点で僕は実際にその現場を見ていなかったので鵜呑みにはせずいたんですけど、現地で目の当たりにすると、、、ものすごかったです。ファンが、去年の『欅坂46』みたいな感じの熱量で。

西村: じゃあ日本からアイドル連れてかなくても、別にアイドルイベントとしては…

菊竹: 正直、『BNK48』だけで成立しちゃいますね。多分『BNK48』だけでタイで券売1万人とか行ける規模に、今、なっています。
で、現地のファンたちは、『BNK48』を知っていくうちに、「どうやらこの48グループというのは、本家は日本だぞ」「アイドルカルチャーの本家は日本なんだ」っていう認識になっていったようです。

西村: そういう順番で覚えてくんですね。

菊竹: だから、日本から、力のあるアイドルの方たちを連れていくと、それだけで「うおー、本物だ」みたいなことになりました。

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濵田: 一緒にタイに行ってくれたアイドルさんたちには、そもそもは、お声掛けした? 海外にいっぱいアイドルが一緒に行っていただいて、お互い大変だったでしょう?

菊竹: TIFから「海外でのイベントに興味ありますか?」というオファーをしました。初めて海外遠征をする事務所さんもいたので、事前にすごく細かくプロダクションミーティングを重ねました。

濵田: タイに初めて行ったってアイドルさんが多かったわけだよね。そういう人たちに「こういうのが必要なんですよ」っていうようなことを教えてあげる、そういうことも『TIF』には役割があったっていうことかな。

菊竹: そうですね。そもそも「海外遠征どころか、海外初めてです」みたいな女の子もいましたね。「まずはパスポート取んなきゃ」みたいな。
なので、プロダクションミーティングでは、入国審査の書き方とかまで説明しました。

西村: それは家でググればいいじゃないですか(笑)。

濵田: (笑)。でも、現実にはそこまでやらないといけないわけですね。

菊竹: アイドルの子たちがタイの空港着いたらホテルとの送迎担当者を出したりとか、そういう部分までケアできるのが出演するアイドルさんへのホスピタリティの理想だなと思ってるんですけど、今回はそこまでは手が回らなかったことが反省点ではあります。

濵田: なるほど。ほかにはどんなことがあったかな? 

菊竹: 「日本人って本当に真面目だったんだな」ということを再認識しました。現地イベンターとの会話だと、当日になんないと分かんないよ、とかはザラでした。でも僕らとしては日本の事務所と向き合ってるので、「いや、タイムテーブルとかさ」とか、「じゃあマイクが何本あってさ」とかを詰めていきたいんですけど、「1カ月前に聞かれてもそんなこと分かんない」みたいな。

濵田: きついね。

菊竹: オープンも、1時間半押したんです。オープンが1時間半押すイベントって、日本にはないじゃないですか。

濵田: それは事故だよね。完全に。

菊竹: 事故なんですよ(笑)。だから、僕めっちゃ焦ってたんですけど、焦ってるのは日本人だけで、タイ人の運営は焦らないしお客さんも焦んないし。お客さん、全然怒んないんですよ。1時間半遅れても。

西村: 海外、大体そんなものですけどね。音出ないとか、平気でありますね。

菊竹: らしいですね。初めてだったんで、ちょっとオタオタしちゃいましたね。

西村: 前、手伝ったライブで、ボーカルマイクだけ入らないっていうライブがあって、楽器の音は全部聞こえてるんですよ。ボーカルマイクだけが入らないっていう中で。

菊竹: ひどいっすね。

西村: その1曲やり直しもせず終わりっていう。「さすがだな、シアトル」みたいな。

菊竹: (笑)。
海外でのイベントに慣れてる運営さんだったら「そういうもんですね」ってなるんですけど、やっぱり初めての運営さんだと日本と同じクオリティーを求められると思うので…「どうなってんの?」とはなるので、そこがちょっとハラハラしました。

濵田: こういう文化っていうか、仕事文化って、直面したらどうすればいいんでしょうかね。

西村: 出演する人たちがいっぱい海外に行くようになっていって、「そんなもんだよ」っていう常識がだんだん広まっていくんだと思うんですよね。今、たまたま初めてだから驚くんですけど、多分2回目だったら驚きもしない。「またか」って。こういう人がだんだん増えてって、まわりに教えていくんだと思うんですよね。

濵田: こっちが慣れるのが先っていうことですね。

西村: 変わることないと思うんですよ。海外のあの文化は。

菊竹: 絶対変わらないと思いました。そんな中意外だったのは、現地の人を怒っちゃダメなんです。怒ると落ち込んで、逆に仕事しなくなっちゃうんです(苦笑)。僕も、「とにかく怒らないこと」「怒っちゃ駄目だ」っていうのを、現地の通訳さんからもすごく言われました。TIFの運営としては、「いや怒っちゃ駄目って言われても、1時間半押しててさ、なんで焦ってないんだよ!」という憤りはあるんですが、とにかく怒っちゃダメ。特にみんなの前で叱ってはダメらしいです。

西村: メンツ大事ですからね。

菊竹: こういうのを学んでいって、例えば、じゃあ次回やるときは、事務所さんを招致したときに「こういうもんなんだよ」って、僕らもちゃんと言えるようになってるとか、そういうことが大事なのかなとは思いますね。

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