ウルトラマンなどに登場する「怪獣」の影響を受けた、意外な美術家とは?

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これまでに「リヨン現代美術ビエンナーレ」(2000年)をはじめ、「イスタンブール・ビエンナーレ」(2001年)、「光州ビエンナーレ」(2002年)、「ヴェネツィア・ビエンナーレ」(2003年)など数多くの国際展に出品。2010年には森美術館で個展「幽体の知覚」を開催。2017年はアメリカで初の個展「Depth of the Body」がニューヨークで開催されるなど、国内外で活躍する美術家・彫刻家の小谷元彦さん。

本書は2010年の、森美術館から静岡県立美術館・高松市美術館・熊本市現代美術館に巡回した同名展覧会のカタログ。東京藝術大学大学院で彫刻を学んだ後、彫刻、写真、ビデオ等さまざまなメディアを用いて精力的に発表された作品が網羅されている。

その作風からは一見想像がつかないが、小谷さんはウルトラマンシリーズの怪獣のデザイナーであり、彫刻家でもある成田亨さんの怪獣を「オールタイムベスト」と語る。

小谷さんは、小学生の頃から好きだった怪獣デザインに、現代美術や原始美術のエッセンスが入っている(!)ことに美大生になって気づいたそう。そんなエッセンスに思いを馳せつつひもときたい。

『幽体の知覚』
小谷元彦
美術出版社
2,800円
展覧会サイト https://www.mori.art.museum/contents/phantom_limb/related/index.html

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