HOYAの暗所視支援メガネ「HOYA MW10 HiKARI」 開封の儀
昨年の製品発表からしばらく「近日発売」が続いていた HOYA の暗所視支援メガネ「HOYA MW10 HiKARI」がようやく 4 月に発売され、私が予約していた分を本日受取に行ってきました。
半年ほど「近日発売」の状態が続いていたので、「本当に発売されるの?」と疑問に思っている方は多いと思いますが、4 月 24 日より予約分から順次引き渡しが始まっており、実際に販売されています。
メーカーの公式サイトからも「近日発売」の文字が消えています。
当初の発売時期は 2017 年 12 月でしたが、大人の事情(HOYA 談)によって延期されたという裏話があります。
その事情は非公開なのでお伝えすることは出来ませんが、ベンチャーのスマホメーカーが発売を遅らせるのと理由はよく似ています。
MW10 をご存知ない方のために説明しますと、MW10 とは暗い場所や夜間に物が見づらくなる「夜盲症」の人に青眼者(疾患等のない眼の人)レベルの明るさのビジョンを提供するデバイスです。
動作の仕組みは HOYA カスタム設計の高感度カメラで捉えた映像をレンズに中央にある小さなスクリーンに投映し、それを肉眼で視るというものです(詳細はレポート記事でご確認ください)。
発表当時の名称は単純に「MW10」でしたが、その後 HOYA は「MW10 HiKARI」という名称の商標を取得しており、正式名称は「HOYA MW10 HiKARI」に変わり、パッケージにもそのように記されています。
製品そのものも発表当時のものからバージョンアップしているので、昨年 12 月までの MW10 は本来の MW10 ではありません。
製品版では MW10 の基盤部分から改良されており、メガネ本体も薄くて軽量になりました。
そのため、カメラの映像や装着性はずいぶんと良くなっているそうです。
MW10 は特殊な商品なのですが、スマホ VR ゴーグルのようなパッケージングを採用しており、製品箱の中には、MW10 本体(メガネユニットとバッテリーを内蔵したコントローラー)、専用のハードケース、バッテリーの充電器、メガネふきクロス、ユーザーガイド、保証書、カスタマーカードです。
MW10 は充電器も専用ケースに収納できるので、大きさはそこそこありますが、携帯性は良い方だと言えます。
HOYA では MW10 を購入した人とシリアルナンバーを紐づけて管理しているので、シリアルナンバーを見れば誰の MW10 なのかが分かるようにしています。
シリアルナンバーはカスタマーカードに記載されています。
夜盲症の無い方にとって MW10 は無用の長物になりますが、MW10 の一般的な購入方法をご説明します。
MW10 は特定のメガネ店(東京:アサクラメガネ、大阪:日本ライティングハウス、福岡:丸善メガネサロン)で購入できますが、普通のメガネのように訪れたその日に受け取れるというものではありません。
購入には必ず医師の診察と MW10 専用の処方箋が必要になります。
つまり夜盲症を発生させる疾患をお持ちの方しか購入できないということです。
また、予約販売という形態を採用しており、申込から引き渡しまでしばらく時間がかかります。
私も予約から受け取りまでに 2 ヶ月もかかりました(発売前に予約したので実質的には 2 週間です)。
MW10 の商品代金はメガネ店に支払います。
インナーグラスという MW10 専用の処方メガネを作成すると 2 万円前後上乗せされるので、消費税を含めて私が支払った総額は 444,960 円になりました。
今のところ、MW10 の支払い方法は通常のメガネと同様に現金やクレジットカードで一括、クレジットカードのオプションで分割にすることしかできません。
MW10 はとても高額なガジェットなので、低金利かつ毎月手頃な料金で使用したいところですが、今のところそうした仕組みは提供されていません。
しかし、メーカーに取材したところ、「その点は今後ご期待ください」との回答でしたので、何らかのサービスを検討しているようです。
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