『4K Ultra HD版スター・ウォーズ』って本当にスゴいのか?! 実際に観て感じた「星の数の違い」「金属の重厚感」
「スター・ウォーズ」シリーズの最新作にして、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に続く、新たなる3部作の第2作目『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』。昨年12月の劇場公開後、全世界興収では13億ドルを超え、世界興収歴代9位、2017年公開作品ではもちろん全世界No.1を記録。日本でも国内興収75億円を超え、観客動員500万人超えの大ヒットとなりました。
そんな『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のMovieNEXが4月25日に発売となります。Blu-rayとDVDがセットになった通常のMovieNEXと共に「スター・ウォーズ」初となる4K Ultra HD版が登場。ディズニー初となるドルビービジョンが採用されたことも話題を呼んでいます。
とはいえ、筆者の様な素人には「4K Ultra HD」ってすごそうだけど、どうすごいのか分からない! というのが本音。という事で、「ドルビージャパン株式会社」の東京オフィスを訪問させていただき、実際に4K Ultra HDの映像を見させていただきました。
「ドルビーと聞くと音楽というイメージが強いと思うのですが、ここ数年映像部門にも力を入れ、企業に提供しています」と話す、視聴会の担当者さん。
その一つが「HDR=ハイダイナミックレンジ」という技術。このハイダイナミックレンジが何に対して”ハイ”なのかというと、「従来のブラウン管で観ていた映像は、明るさが100nitで作られていました。人間の目は2万nitの輝度でものを見ているので、100nitで表現出来ることはとても限られています。そこで登場したのがHDRで、高い輝度で映像を処理する事が出来ます」とのこと。
そこで、ドルビーはなんと「1万nit」まで見れるHDRを開発。「現状、1万nitを観ることが出来るテレビは無いのでですが、先日ロサンゼルスで行われた『CES』では、SONYが1万nitのテレビを参考展示しており、実用化にむけて進めています」と担当者さん。現在販売されているテレビの輝度が今後どんどん”ハイ”になっていきそうですね!
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』を実際に4K Ultra HDで観てみた
従来のBly-rayでも十分に映像が綺麗なので、その違うが分かるかどうか内心ハラハラしていたのですが、比べて観るとその差は歴然! まず、宇宙の星達のハッキリさが全然違うのです。感覚的にはBlu-rayで見えている星達の1.5倍は多く、綺麗に見えていました。
炎が登場するシーンでは「100nitの幅では炎が白く飛んでしまい、赤のグラデーションが表現できません。4K Ultra HDでは炎らしい炎を見る事が出来ます」という担当者さんのお言葉どおり、炎が目の前にある様な美しさで映し出されていました。
また、『スター・ウォーズ』ならではの、宇宙船やマスク類の金属光沢がすごかった! 戦闘機の重厚感もズッシリとしており、よりリアルに見えます。
「レイ」の登場シーンでは、人間の皮膚でも違いが分かりやすく、光が当たっているところと影の部分がハッキリしていて立体感を感じました。さらに、「向こう側の太陽がハッキリしていながら、役者さんの顔もしっかりと見えるのがHDRのすごい所です。100nitの時代は、太陽を写そうと思うと役者が暗くなり、役者を目立たせようとすると太陽が白飛びしていた」と担当者さん。監督が撮影したままの役者達の姿を観る事が出来るという、なんとも凄い技術なのでした。
「まだ4K Ultra HD対応のテレビでは無いけど、ソフトを先に購入した」という人は多いそうですが(ガジェット通信・宮原編集長も予約済み)、これは欲しくなる気持ちが分かりました! Blu-rayが数年かけてDVDの市場を上回った様に、4K Ultra HDが当たり前の時代がいつかやってくるのかもしれませんね。
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の4K Ultra HDは4月25日より発売。映像美にこだわる方はご注目を!
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
4月25日(水)発売
MovieNEX(4,200円+税)
4K UHD MovieNEX(8,000円+税)
4K UHD MovieNEX プレミアムBOX(数量限定)(15,000円+税)
デジタル配信中
http://starwars-jp.com/lastjedi [リンク]
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