仕事を次々と引き寄せる「魅力的な笑顔」とは?
これまで3000回以上のMCを経験されてきた丸山久美子さんに、「上手にあがりを隠して、人前で堂々と話す・ふるまう方法」について伺う連載の第9回目。今回のテーマは「魅力的な笑顔」についてです。
丸山久美子(まるやま・くみこ)
まるっと空気を掴むMC、展示会専門接客アドバイザー
1982年、和歌山県生まれ。「人前で話せるようになりたい!」という憧れを叶えるべく、20歳で展示会プレゼンターとしてデビューするも、本番中にてが震えてマイクを落とすなど、さまざまな大失敗を繰り返す。「あがりを克服する方法」や「緊張をなくす方法」を模索するが、改善どころか逆にあがりに拍車がかかり、体調にまで悪影響が。しかし、憧れを捨てきれず、「あがり」や「緊張」と向き合い独自のメソッドを開発。再スタートを図る。以来、展示会やイベントへ3,000回以上出演し、リピート率90%を超える人気MCに成長。2015年から講師活動を開始。「人前で話せるようになりたい!」と願う全国の人々へ、「あり方とやり方」の両面から具体的なノウハウを提供している。
Twitter:Kumiko Maruyama
「ニコッと口角を上げる」
笑顔を作る時、そうやっている人は要注意!その笑顔、ぎこちない仕上がりになっているかもしれません…。今回は、私達が理想とする「魅力的な笑顔」について紹介していきます。
こんにちは!まるっと空気を掴むMC・丸山久美子です。
「丸山さんの笑顔って素敵!」今でこそ、そう言っていただける様になりましたが、MCとして駆け出しの頃は、笑顔がとても苦手でした。
当時、MCの仕事をするためには、書類選考に合格しオーディションを突破しなければなりませんでした。100名の応募があった場合、書類選考を通過するのはたった20名。年齢や経歴も審査に関わりますが、最も影響するのは顔写真です。提出する笑顔の写真がぎこちないと100%不合格。写真ですらぎこちないのですから、人前で笑えるはずがないと烙印を押されるのです。
緊張しいな私にとって、笑顔はもっぱらの課題でした。割り箸を噛んでニコッと口角を上げる練習を毎日続けました。しかし、3年経ってもぎこちない笑顔のまま…。書類選考すら通過できない日々。私には笑顔の才能が無いのか?何度も自己嫌悪に陥りました。
そんな時、私が落選したステージで話すMCさんに目が留まりました。彼女の笑顔は、とても魅力的でした。いつも見ている私の笑顔とは大違い。「合格する人の笑顔は全然違う…」と泣きそうになったその時!やっと分かったのです!今まで練習してきた笑顔は、「魅力的な笑顔」ではなかった事に。
「魅力的な笑顔」になる方法
明らかに、彼女と私の笑顔は違う。3年間、毎日自分の笑顔を見てきたからこそ、その違いに気づく事ができました。「ニコッと口角を上げる」だけでは、魅力的な笑顔にはなれなかったのです。
では、どうすれば「魅力的な笑顔」になれるのか?何人もの笑顔を分析した結果、口角を上げる他に、2つのポイントを発見しました。“歯”と“下まぶた”です。
それから私は、笑顔の練習を変えました。すると、書類選考の合格率が5倍以上に。仕事も劇的に増え、今では企業研修でも笑顔を教える立場になりました。
「魅力的な笑顔」は仕事において様々な可能性を広げてくれます。今まで自分の笑顔に自信が無かった人も、ぜひ“歯”と“下まぶた”を練習してみてください!
歯と歯の間を〇〇〇
突然ですが、読者の皆さん、笑顔になってみてください。せーの!
今、あなたの歯はどうなっていますか?
笑顔を作る時、ついつい私達は上下の歯をくっつけてしまいます。しかし、人間が自然に声を出して笑っている時、上下の歯は必ず離れている。言い換えると、歯と歯の間は開いているものなのです。
“魅力的な笑顔”とは、自然な笑顔の事ですよね。自然な状態では、歯と歯の間は開いています。つまり、笑顔を練習する時や、写真などで笑顔を作る時にも、歯と歯の間を開けるのが正解!というわけです。
歯と歯の間を開けると、自動的に口が開きます。「ニコッと口角を上げる」のは、この後。「魅力的な笑顔」になるためには、まず歯、そして次に口角なのです。
下まぶたを〇〇〇
歯&口角だけでも今までの笑顔より表情が豊かになりますが、もうひと声!下まぶたを上げましょう。
特に女性に多いのですが、目を見開いて笑う人が居ます。目が大きい方が魅力的と思っている人が多いようです。私も、マツゲを上げマスカラを塗ったり、目が大きくなるようメイクをするので気持ちはよく分かります。しかし、「魅力的な笑顔」については、逆に目が細い方が良いのです。なぜなら、先ほどの歯と同様、人間が自然に笑う時は目が細くなっているから。具体的には、下まぶたが上がり、目が細くなります。三日月の様な形になりますよね。この目こそ、自然な状態=「魅力的な笑顔」なのです。
では、せーの!のかけ声で下まぶたを上げてみましょう。せーの!
…いかがですか?
「できた!」と言う人も居れば、「上がらない…」と言う人も多いのではないでしょうか?企業研修でお教えする時も、半分くらいの方ができないと言います。
私も最初はできませんでした。しかし、練習したらあっという間に動くようになりました。考えてみれば、生まれたばかりの赤ちゃんの頃は、その部分の筋肉を沢山動かしてコミュニケーションをとっていたのだと思います。徐々に言葉を覚え、会話ができるようになり、大人になった今ではメールでの意思疎通も可能になりました。
笑顔が無くても意思の疎通ができる代わりに、下まぶたの筋肉は退化していくのかもしれません。元々動いていた筋肉です。呼び起せば動くようになります。ぜひ起こしてあげてください。
【参考図書】
『上手にあがりを隠して人前で堂々と話す法』
著者:丸山久美子
出版社:同文舘出版
関連記事リンク(外部サイト)
「またその話?」自慢話にウンザリ…心が軽くなる自慢話の聞き方とは
伝わる文章を書く前にすべき7つのポイント――山口拓朗の『そもそも文章ってどう書けばいいんですか?』
残業しないチームは「1時間」の会議をしない
ビジネスパーソンのための、キャリアとビジネスのニュース・コラムサイト。 キャリア構築やスキルアップに役立つコンテンツを配信中!ビジネスパーソンの成長を応援します。
ウェブサイト: http://next.rikunabi.com/journal/
TwitterID: rikunabinext
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。