水戸偕楽園の梅まつり&真壁のひなまつりをハシゴ!春の茨城へ

水戸偕楽園の梅まつり&真壁のひなまつりをハシゴ!春の茨城へ

花はいい。心が和むから。
こんにちは、最近ちょっとお疲れ気味なライター仲島です。

めっきり暖かくなり、寒がりの私も、ぼちぼち活動的になってきました。そんな時に舞い込んできたのが「今、梅がアツいらしい」という情報。

いいじゃないですか! 花をめでてちょっと癒やされたいし……。そんなわけで、2月17日~3月31日に開催されている「水戸の梅まつり」へ行ってみることにしました。

せっかく茨城まで行くならと調べてみたところ、3月3日まで「真壁のひなまつり」が開催されているとのこと。これはもう欲張って両方行っちゃいましょう。

少し早い春を訪ねて。水戸の梅まつりへ!

JR東京駅から特急で約1時間半。到着したのはJR水戸駅。茨城って遠いイメージがあったんですけど、乗り継ぎもなく、1本でサクッと来られました。
街には「梅まつり」のポスターやのぼりがいっぱい。春の風物詩とあって、プッシュぶりがすごい。これは期待が高まりますね。

「弘道館」からスタート

弘道館正門

国の重要文化財に指定されている、弘道館の正門

まずやってきたのは水戸駅から徒歩8分の「弘道館」。江戸時代後期、水戸藩士が“文武を学ぶ場所”として作られた藩校です。武芸はもちろん、医学や天文学など、いろんな学問が学べたそう。今でいう総合大学のようなところですね。

梅の名所としても有名で、梅まつりの会場になっています。敷地内には約60種800本の梅が植えられているそう。入り口でチケットを買って、さっそく中へ。咲き乱れる梅たち、待ってろよ~。

門をくぐると、目の前には、想像以上にすごい光景が広がっていました。

弘道館 梅

ん?

弘道館 梅

あれ??

梅、咲いてない。全然咲いてない。五分咲きとかのレベルじゃなくて、まだつぼみだし。

弘道館 梅 想像図

期待していたのはこういうの。

弘道館 梅 実際の姿

で、実際はこう。そこはかとなく哀愁さえ漂う。

例年であれば見頃の時期を迎える2月下旬だったのですが…。
係の人に聞くと、どうやら今年は寒波の影響で開花が遅れているのだとか。まじか。

行きたい気持ちがはやりすぎて、フライングしてしまったようです。よい子のみんなは、開花情報を見てから行こうな。
弘道館正庁

梅の木に囲まれた弘道館正庁(国の重要文化財)

せっかくだから重要文化財を見て回ろうと、敷地内をぐるぐる。

弘道館 梅

すると、ところどころに早咲きの梅が咲いていました。あぁ、よかった……。

弘道館 梅

ピンク色の鮮やかな梅も。これが一面満開になったら、さぞかし圧巻でしょう。

店の庭でできた梅が味わえる一軒家カフェへ!

お昼も近づいてきたので、「見る梅がダメなら、食べる梅で気分を上げたい」と気持ちを切り替え、水戸駅から常磐線で5分のJR赤塚駅へ移動。
目的地は、駅から歩いて3分ほどの場所にある一軒家カフェ「cafe清ら」。
cafe清らの庭

店内から見えるお庭。自然光たっぷりで開放的な雰囲気

以前はオーナーのご自宅だったというこのお店。建物は約40年前に建てられたそうですが、古民家のようなどこか懐かしい空間。畳もいい!
店内から見えるお庭。もう少しすると、きれいに咲いた梅を眺めながら食事が楽しめるのだそう。

cafe清ら あじ梅丼セット、梅サワー

注文したのは、あじ梅丼セット(1,300円)と、季節限定の梅サワー(580円)。これこれー! 待ってましたー!

あじ梅丼セットは、日替わりの小鉢2品と、野菜たっぷりのお味噌汁。デザートとして、季節のジャムが添えられたヨーグルトもつきます。

cafe清ら あじ梅丼

メインのあじ梅丼! 自家製の梅干しと、醤油ベースのタレでからめた鯵(あじ)。そして上にたっぷりのった海苔と白髪ねぎ。

使用されている梅は、なんとお店の庭でなった梅なのだそう。毎年梅の収穫シーズンになると1年分の梅干しをこしらえ、それを料理に使っているのだとか。

cafe清ら あじ梅丼

見て見てー! スプーンからはみ出るくらいの、ゴロッとした鯵ー! ほんのり香る梅の香りが食欲をそそります。

cafe清ら あじ梅丼を食べるライター

んー!! 合う……梅と鯵、めっちゃ合う。ごま油がいい香りで、ほどよい梅の酸っぱさで、さらに食欲湧いちゃう感じ。おいしくて、光の速さで完食してしまいました。

cafe清ら 梅サワー

そして梅サワー。グラスの中には贅沢に紀州梅が丸ごと1個ドーン。かき混ぜてグイッといただきましたが、これも美味!

すっかりおなかも心も満たされ、テンションを取り戻したところで……。

今度こそ梅が見たい!本命、偕楽園の梅まつりへ

偕楽園の梅まつり

水戸の梅まつりといえば、偕楽園! (提供:水戸観光コンベンション協会)

再び水戸駅へ。向かったのは梅まつりの本丸、日本三名園のひとつ「偕楽園」。梅まつり開催シーズンは水戸駅から出ている臨時バスを利用するのがおすすめ。水戸駅からはバスで約20分です。

とにかく広い偕楽園。面積は合計300ヘクタール、その広さは東京ドーム約64個分にもなるそう。こりゃ歩きがいありますわ。

東門から、シーズン最盛期には多くの人でごった返すメインの梅林エリアへ……すると。

偕楽園 梅 つぼみ

ん?

偕楽園 梅 つぼみ

あれ?? (2回目)

いやデジャブかよ! って、もう突っ込むしかないわ。そう、偕楽園も、ちらほらしか咲いていませんでした。

偕楽園 早咲きの梅

それでも、早咲きの梅はひそやかに咲いていて、

偕楽園 早咲きの梅

ふんわり優しい白やピンク色の梅たちが、私の心をそっと癒やしてくれました。美しや……。

偕楽園 早咲きの梅

満開シーズンには、園内に植えられた約100品種3,000本の梅が美しさを競い合うかのように咲き乱れる偕楽園。早咲き・中咲き・遅咲きといろんな品種があるので、約1カ月間にわたって観梅を楽しむことができるのです。ただ、来るのがちょっと早かった。

となると、やっぱり食べる梅に救いを求めたい。幸いにも園内にはいろんな梅グルメがありましてね。

ふと目についた、「偕楽園の梅を使いました」という梅干し大福をいただきました。ちょうどおやつの時間だしね。

偕楽園 梅干し大福

中には白あんと、梅干しが丸ごと1個入り。甘さ控えめで私好みのナイス大福~! これだけでも来たかいがありました。

梅まつり期間中は、ライトアップや毎週日曜に開催される「観梅デー」など、さまざまなイベントが催されているので、そちらも楽しみのひとつです。
今年の水戸の梅まつりは、3月中旬までが見頃! ぜひ満開の梅を見てください。

この日は水戸駅周辺のホテルに宿泊。明日はひなまつりを見に行きます!

2日目は「真壁のひなまつり」へ。歴史を感じる街歩き

真壁のひな祭り ひな人形

翌朝は水戸線で約40分のJR岩瀬駅へ。バスに乗り換え、約25分で「真壁のひなまつり」会場に到着です。(※2018年度は3月3日で終了)

真壁のひなまつりは、町中の160軒近い家やお店がひな人形を飾る一大イベント。「町を訪れてくれた人をもてなそう」という住民の方たちのひと言で始まったそうです。
真壁の木造建築

木造建築が立ち並ぶ、真壁の町並み

真壁町には江戸時代末期の見世蔵や土蔵、木造の町家などが軒を連ね、歴史情緒と風情を感じられます。

真壁のひな祭り ひな人形

旧真壁郵便局を中心としたメインストリートには、店頭やお店の中に、いろんなひな人形が飾られています。
真壁のひなまつり ひな人形

古典的な人形から、現代風のデザインのものまで

真壁のひな祭り ひな人形

こんなところ(2階)にもひな人形が!

真壁のひな祭り ひな人形

図書館にもひな人形。

真壁のひな祭り ひな人形

ステンドグラスで作られたモダンなひな人形も。

真壁のひな祭り 折り紙でできた吊るし雛

地域の小学校の子どもたちが作った折り紙作品や吊るし雛。いいですよね、こういうの。ほっこりした気分になりました~。

真壁のひな祭り 飾り

少し早い春を味わった、今回のひとり週末旅。
残念ながら満開の梅は見られなかったのですが、梅グルメは味わえたし、真壁のひなまつりも楽しめました。

最後にひとつだけ。
梅まつりへは開花情報を見てから行こうな。

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