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自分が報われるための渋谷のライブハウスでの「卒業式」/高校生シンガーソングライター・シバノソウ ワンマン直前インタビュー

「ライブやって、DJやって、トークイベントやって、コラム書くとか、サブカルだと当たり前じゃないですか。みうらじゅんとか大槻ケンヂとか」とシバノソウは言った。18歳の現役高校生シンガーソングライター(以下SSW)・シバノソウ(正確には、掲載時には高校卒業している)。バンドやSSW系のイベントだけでなくアイドルイベントにも多数出演し、定期的に行っているトークイベントではアーバンギャルドの松永天馬やAV女優の戸田真琴など多種多様なゲストを招いている。

またSSWとしてもロッキング・オンが主催するバンド・アーティストのオーディション「RO JACK for ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017」で入賞を果たすという形ある実績もありと、18歳という年齢を考えても異色のアーティストだ。ちなみにレコード会社や事務所といった所属は一切ない。

また「タワーレコード渋谷店限定シングル」として発売している『18歳』が現在同店でも入荷毎即売り切れというヒット中。

肩書は「あくまでSSW」だという彼女に、なぜそんなに活動の幅が広いのかと聞くと、冒頭の答えが返ってきた。18歳とは思えぬアグレッシヴさであらゆるライブシーンにコミットしてきた彼女が3月15日、3年間の高校時代の締めくくりに渋谷のライブハウス・WWWでワンマンを行う。

現在の肩書はたしかにSSWだけども、シバノソウが世に出たのは音楽ではない。

「中1の最後に好きな人にバレンタインの日に告白したら、次の日に振られたんです。しかも親友と付き合ってたオチで。それで誰も信じられなくなって、『TVBros.』で公開していた電話番号(読者との交流コーナー「テレビブロス読者白書 ジョンの出会った読者たち」に掲載されていたもの)に電話したんです、『つらいです』って。そしたら爆笑されて」

それをきっかけに同誌との縁が出来、誌面でもネタにされることに。好きな人にフラれたことと、TVブロスに掲載されたこと、さらにiPod Touchを手に入れて鍵垢でツイッターを始めたこととYou Tubeで音楽を掘り始めたことから、自分の好きなものがはっきりと形をなしていく。

「そのころからサブカルに傾倒していった感じですね。それまでは嵐とperfumeがファンクラブに入るほど好きで、当時の夢はキリンビールに入って企画開発の人になって『シルシルミシル』に出たいと思ってました。順当に国公立の大学に行くのが幸せだと思ってましたね……。それが先輩からナンバーガールとか教えてもらって、You tubeで掘るようになって。中2でナンバガ聴いたのが今の音楽に繋がってます。憧れだったその先輩にもこの間失恋したんですけど。」

ちなみにナンバーガールの名前をあげると一部の30代オーバー世代が盛り上がりそうだが(ちなみにスーパーカーも彼女のフェイバリットの1組だ)、彼女がはじめて1人で行ったライブは「代官山UNITであったキュウソネコカミとgroup inou」というのでわかるとおり、今時の音楽も平行して聴くヘビーリスナー。ただ、初めて見たライブは「小学校3年生でお母さんに連れて行かれた筋肉少女帯」というから、何かしらの因縁を感じざるを得ない。

そしてライブデビューは唐突にやってきた。先のTVブロスがイベント「フェスボルタ2014 アーリーサマー」を開催するにあたって、編集部から「出なよ」って言われて「出ます」と言ったところ、誌面に「出演決定」と書かれていた。それから父親にギターを借りてゼロから練習し、西荻窪のスタジオで中学3年生でのライブデビュー

「初ライブが掟ポルシェとジョニー大蔵大臣の間で、大変だなあと思いました。めっちゃ緊張して、普通に楽しかったと思うんですけど、自分ではまたやりたいなとまでは思わなかった。でも評判がよくって『また出てよ』って言われて、褒められたしやるかあ!って感じですね。それで高1から自分でフェスボルタ以外のライブも探して出るようになりました。

浮かれたりはなかったですね。それよりも身バレが怖かった。『フェスボルタ』出たときも、学校のなぎなた部の袴とか履いて出たんですよ。それを誰かが見つけて職員室に呼ばれて説教されたりとか。『フェスボルタ』効果は……1ミリもないですね(笑)。あったらわたし売れてるはずなんで(笑)。でも自分にホームがあってよかったと思います。ブレずにそこにいてくれるって、けっこう大事なので」

高1で本格的にSSWの道を歩み始めたシバノさん。しかしライブハウスでバンドをやった事がある人ならわかると思うが、他から呼ばれるほどの人気者でもない限り、出演者はライブハウスにノルマを払って出演することになる。「地底イベントに2万円払って6時から6時半出演して、客ゼロとか。お年玉崩して出てましたね」

そんな中、神楽坂のライブハウス・TRASH-UP!!で「ノルマなし」のイベントがあると聞いて、同所のイベントに多く出るようになる。そこで出演するのはアイドル・バンド・SSW関係なし。その中には昨年Zepp DiverCityワンマンを成功させた里咲りさ率いる「少女閣下のインターナショナル」や、数少ない友人だという小鳥こたおが後に所属することになる「あヴぁんだんど」と出会い、自分の知っていたのとは違ったアイドルグループのライブに面食らうと共に、自身の活動の幅もSSWイベント以外に広げていく。それと同時に「売れたい!」と強く思うように。

「売れたいって思うようになったのは、わたし中学生のころからミスiDとかMOOSIC LABとかシブカル祭。(渋谷パルコで毎年開催されている女子クリエイターの祭典)とか大好きだったんですけど、それで高1の時に『シブカル祭。出たい!』とかツイッターに書いてたら、たまたまそれをGOMESSくん(ラッパー)が見ててくれて、また丸ノ内線でばったり出会って。それで「手伝えることあったら」って言ってくれたのがきっかけでその年のシブカル祭。に出れたんです。

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