転送速度275MB/sのUHS-II U3 Micro SDカード「SanDisk Extreme Pro」をスマホやドローンで試す
スマートフォンやドローン、アクションカメラで 4K 動画やスローモーション動画を撮影する機会が増え、より高速なデータ書き込みに対応した Micro SD カードの必要性を感じていた中、転送速度 275MB/s の謳い文句に惹かれて「SanDisk Extreme Pro」を購入してしまいました。
SanDisk Extreme Pro は UHS-II 規格に対応した Micro SDXC カードで、今回はその 64GB 版を購入しました。
このカードのスピードクラスは U3 ですが、メーカー発表によると、リード性能は最高 275MB/s、ライト性能は 100MB/s とカタログスペック的には現行最速クラスの Micro SD カードです。
しかもパッケージには USB 3.0 規格に対応した USB-A アダプタが同梱しており、PC とのデータ転送が高速に行えます。
一般的に、スマートフォンで撮影できる 4K 動画やスローモーション動画のビットレートはせいぜい 100Mbps 程度なので、少なくとも UHS-I U3 に対応している必要はありますが、SanDisk Extreme Pro の性能はオーバースペックになるので、スマートフォンのメディア用だとほとんど意味を持ちませんが、ライト性能がベンチマークアプリで 70MB/s を超えており、Android の本体メモリ化やデバイス間のデータ転送時にはその恩恵を受けることができると思います。
今回のテストでは、A1 SD Benchmark アプリを使い、Extreme Pro より一つ下のグレードとなる「SanDisk Extreme」と性能を比較しました。
Extreme のリード性能は 81.23MB/s、ライト性能は 56.30MB/s でしたが、Extreme Pro のリード性能は 64.27MB/s、しか出なかったものの、ライト性能は71.15MB/s と Extreme をはるかに上回っていました。
Extreme と Extreme Pro には顕著な違いがあります。
リード性能が極端に遅い現象は、端末やベンチマークアプリを変えても同じだったので、Android との互換性や現行スマートフォンのメモリコントローラー等のハードウェアが UHS-II を完全にサポートしていない、あるいは Micro SD カード側に原因があると考えられます。
最近ハマっているドローン(Mavic Air)で Extreme Pro を使用した場合、Mavic Air の SD カードセクションに「Slow」の表示は出ず、また 4K@30fps 動画も 100Mbps のビットレートで記録できていました。
実は、Mavic Air の 4K 動画は「Slow」の表示が出る「SanDisk Ultra Plus」でも 100Mbps で記録できますが、スローモーション動画を撮影している時に途中で記録が停止することが何度か発生しました。
Extreme あるいは Extreme Pro だとこのような現象は起きなかったため、少なくとも UHS-I U3 の Extreme 以上が必要だろうと思われます。
Mavic Air でも UHS-II U3 Extreme Pro はオーバースペックでしょう。
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