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自分だけの曲げわっぱ弁当箱作りに挑戦!秋田・大館の旅

自分だけの曲げわっぱ弁当箱作りに挑戦!秋田・大館の旅

フォトグラファーの石黒美穂子です。木の器が大好きなのに、なぜか「曲げわっぱ」には縁がなかった私ですが、秋田県大館市で「大館曲げわっぱ」の制作体験ができると知りました。
「自分で作った弁当箱で、念願の曲げわっぱデビューがしたい!」
さっそく、ひとり旅の大事な相棒・パノラマ感のある写真が撮れる魚眼カメラを片手に、大館へ行ってまいりました。

大館まで5時間!まずは駅弁で腹ごしらえ

にぐ・さがな弁当

JR東京駅から東北新幹線で、まずはJR新青森駅まで3時間ちょっとの旅。新青森駅ではお昼ご飯に、青森の知人からイチオシされた「にぐ・さがな弁当」をゲット。新聞紙のようなユニークなパッケージにテンションアップ。

にぐ・さがな弁当

青森で人気の「スタミナ源たれ」で味付けした焼き肉と北海道・道南の鰊の甘露煮、ほぐし鮭の組み合わせは「肉(にぐ)も魚(さがな)も食べたい!」という欲張りな願望を満たしてくれます。りんごと杏梅漬けまで入っていて、バランス良く、かなりの満足感。

おなかも落ち着いたところで、新青森駅から奥羽本線に乗って大館に向かいます。JR大館駅までは約1時間半。

奥羽本線 車窓からの雪景色

車窓から、東北の美しい雪景色を眺めて過ごします。

大館曲げわっぱの弁当箱作りに挑戦

大館曲げわっぱ体験工房 外観

大館駅についたら、早速大館曲げわっぱの制作体験ができる「大館曲げわっぱ体験工房」へ。駅からタクシーで5分ほど。周辺は、かつて商業地として栄えた大町エリアと呼ばれる地域で、私の好きな、昭和レトロな建物が立ち並んでいます。今回訪れる体験工房は、元カバン屋さんなのだとか。

ちなみに曲げわっぱとは、スギやヒノキなどの薄い板を曲げて作る木の器のことで、曲物(まげもの)の一種。日本各地にはさまざまな曲物がありますが、経済産業省認定の伝統的工芸品は大館曲げわっぱだけ。豊かな森林資源を生かして、江戸時代から生産が盛んになったそうです。

大館曲げわっぱ体験工房 工程を書いたわっぱ

今回、ご指導いただくのは、大館曲げわっぱの伝統工芸士会会長・佐々木悌治(ささきていじ)さん。秋田で木とともに歩み続けて70年のベテランです。
もともとは家具職人でしたが、1950年代に大館曲げわっぱ職人に転向した佐々木さん。当時は、赤い漆塗りのお盆が、結婚式の引き出物として重宝されていたそうです。しかし、その後はプラスチック製品に押されて木製品の需要が激減し、最盛期には20社以上あった工場や工房も、現在では3分の1ほどしか残っていないそうです。
大館曲げわっぱ伝統工芸士会会長 佐々木悌治さん

佐々木さんの作品には、広葉樹を使ったコーヒーカップなどの大館曲げわっぱも

大館曲げわっぱには、いくつもの制作工程があります。
まずはスギの原木を、作るものの大きさに合わせて製材。次に曲げ合わせるところの厚みが均一になるように、両端の重なる部分を零コンマ数ミリまで削ります。まさに職人技!

大館曲げわっぱ 制作工程

曲げの部材をひと晩水に漬けてから煮沸し、「ごろ」と呼ばれる型で丸め、写真のように木ばさみで固定します。1週間ほど乾燥させてから重なる部分を接着し、桜の皮で留めます。

ここからが、実際に体験できる工程。私が挑戦するのは、丸弁当箱(税込5,000)コース。所要時間は約1時間半程度です。

大館曲げわっぱ体験工房 制作体験セット

作業台に用意されたのは、左から木槌、当て木、側(がわ)、接着剤をつけるヘラと拭き取り用の布、底板、底輪。

大館曲げわっぱ体験工房 制作体験 接着剤を塗っている手元
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