スキー場で写真映えしたい!樹氷が美しい蔵王で青春と美肌の秘密を探して来た
世の中には、学生時代にスキーに行った人間と、行っていない人間がいるという。
私は後者である。
そんな私に、びゅうたび編集部から「スキー場でキラキラしてきてください」との指令が入った。
そう。私は、キラキラ☆インスタグラマー美大生はましゃか☆なのだ。(初めて言った)
無言でタイピングを続けるはましゃか
田舎の山奥育ちの私にとって、スキー場は親にサバイバル精神を鍛えられる場所。
若者がキャッキャウフフしているイメージがまったく湧かない。
編集部「場所は蔵王。樹氷も見てきてください!」
蔵王温泉スキー場。調べると、単独のスキー場としては日本有数の面積を誇るという。規模すごくない? もしかして……私に「JR SKISKI」やってこいっていう……
そういうフリ……? ☆(※誰にも言われてない)
任せて!!!!
山形新幹線で青春を探しに行ってきます
AM8時――早起きしてJR東京駅へ。JR山形駅まで、約3時間の新幹線旅。
人は新幹線に乗ったから駅弁を食べるのか、駅弁を食べるために新幹線に乗るのか。
私は後者である。
JR高畠駅を過ぎたころ、気付けば一面、銀世界。大雪に見舞われながらも、山形駅に無事到着!
雪国に到着。駅ビルに刺激される乙女心
お土産屋さんが立ち並ぶ駅ビル「S-PAL山形」の中に、「クレープハウス 花の種」というスイーツ店を発見。
店内は、写真に残したくなるプリティーさ。
もぐもぐしながら蔵王温泉行きのバスに乗り込みます。
200年の歴史ある旅館にチェックイン!
山形駅から約30分で、蔵王温泉バスターミナルに到着。ここからは、本日お世話になる旅館「松金屋アネックス」さんの送迎バスで向かいます。
着いたのは、和洋折衷のあったかい雰囲気の旅館。
なんとここ、200年以上も歴史のある旅館なんだとか!
お部屋に入ると、ポカポカのこたつと蔵王温泉名物の稲花餅(いがもち)がお出迎え。
つるつるのお餅の表面の黄色い飾りは、染めたもち米。
中には、舌ざわりのいいこしあんが。うま……!
お風呂は、源泉掛け流しの蔵王温泉が楽しめる強酸性の眺望風呂と、弱アルカリミネラル人工泉の大浴場と露天風呂の三つ。ぜ、贅沢すぎる。
最上級の温泉を全身に染み込ませる贅沢
※特別に許可を得て撮影しています
「あ゛あ゛あ゛〜〜〜〜っ」(声にならない声)
私、やっぱり、大きいお風呂が……好きだ……
弱アルカリミネラルの水質で、肌に優しい。
しかも備え付けのシャンプー類が、女性にうれしいボタニカルソープでありがたい。
そして源泉へ! 雪景色を眺めながらの「本物に浸かっている……」という感動。
なんとも絶妙な湯加減。ずっと入っていられる!!
これが強酸性のお湯のパワー! お風呂上がりの保湿がいらないくらいプニプニ……!
つや姫になったはましゃか、つや姫を食べすぎる
お風呂を上がると、夕食の時間に。
すっかり腹ペコ。食事処に行くと、山形の食材の宝石たちが並んでいる……!
本日の主役、蔵王牛のすき焼き。えげつない(誉め言葉)お姿。
お肉が大きすぎて、2枚並べるだけで鍋がいっぱいに……!!!!
具材にかぶさって……これが本当の肉布団……?
ぷるっぷるの生卵を溶いていただく。はむっ、とぅるっ、じゅわわわ〜!! ……蔵王牛に舌をハグされている確信。圧倒的抱擁。
お米欲しい! と思ったら、お吸い物と一緒に気持ちいいほどのタイミングで運ばれてきた、山形のアイドル米こと「つや姫」。おいしすぎて一瞬で消えた。
おかみさん手作りのラフランスのシャーベットや、しぼりたてのヤマブドウのチューハイなど、ひとつひとつの品目から、おもてなしと郷土愛の心がビシビシ伝わってくる……!
ごちそうさまでした。おなかをさすって「感動をありがとう」と言いながら、爪先までポカポカでおやすみなさい……。
ロープウェイで一気に蔵王山山頂へ!
2日目、いよいよ今回のメインスポット「蔵王温泉スキー場」へ。
旅館の送迎バスで横倉ゲレンデまで。
目の前にあるのは、スキー用品レンタル店の「カスカワスポーツ」。
全身レンタル、締めて約7,500円。
あとはリフト代を足すだけで、ウインタースポーツを1日楽しめると考えると、おトク!
レンタル屋さんを出たら、「蔵王ロープウェイ」の「蔵王山麓駅」までは目と鼻の先。
ここから、「樹氷高原駅」で乗り継いで「地蔵山頂駅」まで行くと、
ついに樹氷が見られるらしい!
ロープウェイからの景色、国宝級。ファンタジーかな? インテリアショップで売られている白いクリスマスツリーかな?(精一杯の語彙力)
見とれていると、あっという間に「地蔵山頂駅」に到着!
プリティーなアイスモンスター、樹氷に遭遇
で、でた〜! 一面に広がり、むくむくと伸びる雪の妖怪。これが樹氷!
日本海の湿気をたっぷり吸った季節風が、蔵王山の斜面に生えるアオモリトドマツにぶつかるとできるそうな! 風、雪、植物、地理、さまざまな条件がそろわないと見られない、奇跡の現象なんだって!
かわいい……ミシュラ◯マンがいっぱい…!
想像していたよりはるかに大きくて、見応え満点。展望台からの見晴らしも最高。
「地蔵山頂駅」から100mほど歩くと、「蔵王地蔵尊」があるみたい。
2.34mの高さのお地蔵様がいるという情報をゲット。大きい! 私もお参りしたーい!
……えっ、めちゃめちゃ埋まってる。
楽しくなってきた私「真っ白の銀世界…! インスタ映えならぬ、びゅうたび映えするやつ、やらなきゃ!(使命感)」
というわけで……
はい。(自作)
はい!!!!!!(自作)
……山頂で自分に雪をふりかける私。いや樹氷見ろや。
そしてメインのスキー開始! 小学生のとき以来だけど、できるのか!?
結論:体が覚えてた! めちゃくちゃ楽しい。
今回滑ったのは、広々した「百万人ゲレンデ」。樹氷見学帰りに乗った、蔵王ロープウェイ「樹氷高原駅」から「蔵王山麓駅」に降りるのにちょうどいい!
蔵王温泉スキー場には、コース・ゲレンデがあわせてなんと26本も! 今回は数コースしか滑れなかったので、次は3日くらいかけて、ゆっくり回りたい。
後ろ髪引かれながら温泉街を散歩
散々滑っておなかがすいたので、スキー場のふもとの温泉街へ、観光客とお土産屋さんでにぎわってる!
スキーのあとのごはんって、なんであんなにおいしいんだろう。食べ歩きできる玉こんにゃくや煮卵も発見!
食後は再び山形駅へ。どうせならフルーティーなお土産が欲しいな〜と、帰りは駅ビル「S-PAL山形」の2階にある「郷土名産品 山形銘店」でお買い物。今度はフルーツがおいしい時期に、また来たい!
新幹線の中で思い出にどっぷり
購入したのは、さくらんぼがたっぷりのゼリー!
かわいすぎ。もったいなくて食べられない。
たった1泊2日でも、遠くのスキー場に行けること。
普段なんとなく過ごしてしまう土日が、ちょっとの行動で一生の思い出に変わる。
世の中には、学生時代にスキーに行った人間と、行っていない人間がいる。
前者に生まれ変わった私だが、2日の休みで遊びに行けるなら、働き始めてもいつだって行ける。いつだって行けると思っていた学生生活はもう終わりそうだし、最後にスキーをしてから10年近くたっていた。そう、行かなきゃ思い出は作れない。
雪ってあったかい。子供のころ、スキーをして汗だくになった感覚を思い出しながら、こんこんと眠っていたら東京に戻っていた。
さあ、今度の休みは何しよう?
スキー場で写真映えしたい!樹氷が美しい蔵王で青春と美肌の秘密を探して来たは旅するメディア びゅうたびで公開された投稿です。
関連記事リンク(外部サイト)
冬の銀山温泉は極楽が待つ秘境だった
酸ヶ湯で湯治体験!日常の疲れを癒して心の平穏を取り戻す
福島の花見山・三春からの桜便り。幻想的なポートレート撮影にも挑戦!
「中尊寺金色堂」と平泉の世界遺産をめぐる旅
横手かまくら、八戸えんぶり……東北・甲信越の雪まつり&伝統行事
旅するメディア「びゅうたび」は、ライターが現地を取材し、どんな旅をしたのかをモデルコースとともにお届け。個性たっぷりのライター陣が、独自の視点で書く新鮮な情報を、臨場感たっぷりにご紹介します。
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。