[野菜の保存]冷蔵に向かないものも!?野菜の常温ストック術
食べものの備蓄というと、缶詰やレトルト食品が思い浮かびますが、実は野菜にも備蓄に向くものがあります。今回は、常温で長く日持ちする野菜と、その保存方法をまとめてご紹介。覚えておけば、たくさん手に入れたときにも役立ちます。
常温保存の基本は、泥付き&丸ごと
常温保存に向いているのは、じゃがいも、さつまいも、里芋などの芋類や、タマネギ、ごぼうなどの根菜類。風味を長持ちさせるため、土や泥がついているものは水洗いせずに、そのまま保存します。いずれの野菜も直射日光は避け、風通しの良い場所に置きましょう。ただし、高温多湿な夏期は常温保存に適さないので、冷蔵保存を。
常温保存できる野菜の保存法
●ごぼう
泥つきのまま新聞紙に包み、風通しの良い冷暗所に立てて保存する。
保存の目安:約2週間
●里芋
泥つきのまま新聞紙に包み、風通しの良い場所に保存する。新聞紙が濡れるほど湿っていると、カビ臭くなることがある。その場合は、1時間ほど天日干しをしてから新聞紙に包むと良い。
保存の目安:約1カ月
●かぼちゃ
丸ごとのまま保存する。カットしたものは傷みやすいため、備蓄には向かない。
保存の目安:約2カ月
●タマネギ(新タマネギは除く)
1個ずつ新聞紙で包む。または、ストッキングに入れ、結び目を作って1個ずつ分けながら包んで(上の写真)、吊るす。ストッキングがない場合は、洗濯ネットやカゴにまとめて入れても良い。
保存の目安:約3~4カ月
●じゃがいも
新聞紙を敷いた段ボール箱に入れる。あれば一緒にリンゴを入れると、リンゴから出るエチレンの働きで発芽しにくくなる。通気性を良くするために箱は閉じず、上に新聞紙を軽くかけておく。
保存の目安:約4カ月
※品種や保存環境にもよりますが、リンゴの日持ちは1~2週間程度なので、長期保存する場合は途中で取り替えてください。
●さつまいも
1本ずつキッチンペーパーで包んでから新聞紙でくるみ、まとめてポリ袋に入れる。
保存の目安:約6カ月
多めに常備しておくと便利
常温保存に適した野菜は、普段から多めに保存しておくと、急に必要になったときや、おかずを1品作り足したいときなどにも重宝します。たくさん手に入れたけど使いきれない、まとめ買いしてしばらく使わない、という場合には、種類に合った適切な方法で保存し、おいしく長持ちさせましょう。
最終更新:2018.02.21
文:窪和子
写真:小林友美
監修:カゴメ
参考文献:
『ひと目でわかる! 食品保存事典』島本美由紀著(講談社)
『もっとからだにおいしい野菜の便利帳』白鳥早奈英・板木利隆監修(高橋書店)
『改訂9版 野菜と果物の品目ガイド』(農経新聞社)
出典:
農林水産省 見直してみましょう。常温でも保存可能な食品は何?
農林水産省 野菜の扱いかた
独立行政法人 農畜産業推進機構 今月の野菜 2011年1月(里芋)
独立行政法人 農畜産業推進機構 今月の野菜 2012年12月(ごぼう)
独立行政法人 農畜産業推進機構 野菜ブック「ごぼう」
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