【伊豆クレイルの旅】伊豆下田でひと足早い春の訪れを楽しむ
こんにちは! トラベルライターの伊佐知美です。
女性に大人気という、リゾート列車「伊豆クレイル(IZU CRAILE)」。
今回は、この「食べて、飲んで、おしゃべりして過ごす」がテーマの列車に乗って、一足早い春の訪れを楽しめる伊豆下田に、1泊2日で遊びに行ってきました!
伊豆クレイルとは?
伊豆クレイルは、自然豊かな景色を眺めながら、伊豆の食材を使用したオリジナル料理やドリンクをゆっくりと味わえ、そのうえ生演奏や大切な人との会話を心ゆくまで楽しめるリゾート列車。
二人用のカウンター席と向かい合わせの席がある1号車、バーカウンターとラウンジがある2号車、個室がある3号車、回転式シートとボックスシートの4号車の4両編成です。
まずはJR東京駅から特急「踊り子」に乗って約1時間、「伊豆クレイル」の始発駅、JR小田原駅まで向かいます。
ホームにはすでに伊豆クレイルが停車していました。車体には伊豆ゆかりの桜や海風、さざ波などが、テーマカラーであるピンクゴールドのラインで描かれていて、洗練された雰囲気!
小田原駅を11時40分に出発。伊豆急下田駅までを、約2時間半かけて“ゆっくり”走ります(特急「踊り子」だと約1時間40分)。日によって変動はありますが、基本的には1日1往復の運行だそう。
記念撮影をたっぷり楽しんだら、さぁいざ乗車!
乗車した1号車の通路のカーペットは、桜の花びらが川面を流れる様子を描いているのだそう。そして天井は、朝日に照らされた竹林が織り成す影をイメージしているのだとか。
ちょうどお昼どき、ということで、座席にはすでにランチの準備が♪ 料理の監修は、東京・目黒の人気フランス家庭料理レストラン「モルソー」の秋元さくらオーナーシェフ。
2018年1月〜3月は「クレイルスタイル・ウィンターランチセット」を提供。
ワンボックスランチの中身は、以下のように伊豆産の食材尽くし。
・箱根西麓牛もも肉のロースト 柚子の香りのグリビッシュソース
・南伊豆産伊勢海老と豆乳クリームのグラタン(冬バージョン)
・鶏胸肉の低温調理 金柑の香りのキャロットラペ添え
・南伊豆産菜の花のマスタード和え
・真イワシのオイルサーディン 自家製セミドライトマト、モッツァレラ、オリーブを取り合わせて
・河津桜のチップで燻した金太郎マスのポテトサラダ
・伊豆の青のりと伊豆産ネギのオムレツ
・伊豆鹿肉のボロネーゼ風ペンネ
何から食べようか、ついつい迷い箸……。もも肉のローストはしっとり柔らかく、伊勢海老と豆乳クリームのグラタンは香りよくクリーミー! 箸休めの菜の花も、金太郎マスのポテトサラダも、しっかりめの味付けで、それぞれ個性が違うから最後まで飽きずに楽しみながらいただけます。オーダーした「伊豆ニューサマーサイダー」との相性も抜群! 何を食べても伊豆の恵みが感じられて、視界も味覚も伊豆尽くしの時間です。
食事の間、列車はずっと海沿いを走ります。
この日は運良く雲ひとつない快晴。太陽の光が海を照らし、きらっきらと反射するまぶしさに目を閉じそうになりつつも、この美しい瞬間の連続を見逃してはならない……! と見つめてしまう水面の妙……。
また、道中では二度、ビューポイントで停車して、景色と記念撮影をゆっくりと楽しめます。
眼下に広がる海は、どこまでもキレイ
1カ所目はJR根布川駅、2カ所目がこちらの片瀬白田駅です。
どちらも広い窓から海をしっかりと望める、美しい時間でした。
※復路は「片瀬白田」駅のみで停車。
食後にはデザートの提供も。この日は「伊豆みかんのパウンドケーキ」と「伊豆産イチゴのジュレ」!
甘すぎない、ちょうどいい量のデザートをぺろりといただいたころ、2号車でミニライブを行うとのアナウンスが。
この日は鈴木美也子さんによる、ボサノヴァの弾き語りでした。
おなかはいっぱいだけど、2号車の売店ではおいしそうなものが売られている……ここ、天国?
そしてついつい、買ってしまいました! 伊豆のサマーな香りに満ちた車内限定販売の「ニューサマーオレンジタルト」と「オレンジジュース」を。
なんておいしいの……。
おみやげも買いました。こちらも車内限定販売のマスキングテープ!
ボールペンとメモ帳は、乗車記念にとスタッフさんがプレゼントしてくれたもの。大切に使おうっと。
下田の水仙でひと足早い春を感じる
そして気づけば終着駅。
「もう少しこのリゾート列車と一緒にいたい」という気持ちは残りつつも、実は心はすでに須崎半島の先っぽにある「爪木崎」へと向かっています。
なぜかといえば、12月20日~2月10日開催の「水仙まつり」の真っ最中だから! 伊豆急下田駅前から10番バスで15分ほど、終着の「爪木崎」バス停まで行くと……目の前にはこんな景色が広がっていました。
青い空と海、水仙の白と黄色、そしてアロエの花の赤のコントラストがとてもきれいです。
海沿いだけれど、この日は風が強くなく、波も穏やか。景色のアクセントである灯台までは整備された遊歩道を歩いて400メートルほど。花を楽しみながら歩いても、10分ほどで到着と、ちょうどよい腹ごなしの道のりです。
満開に近づきつつある水仙の美しさを堪能しつつ、夕暮れの時間が近付いてきたので、このあとはホテルへと向かいます。むふふ、今夜の宿は温泉付きなんです……♪
夕暮れと波の音、温泉を楽しむ夜
伊豆急下田駅から約17分の今井浜海岸駅へ。徒歩2分の場所にたたずむのは、素敵なホテル「伊豆今井浜 東急ホテル」。
この日は贅沢にも最上階のお部屋にステイ。窓を開けるとまたしても眼前の海、時刻は夕刻、日暮れは間近……。
離れの大浴場で、露天風呂にお風呂上がりの牛乳、ついでに高級アイスを買っちゃったりして、もう大満足で、ポカポカの身体のまま眠りましょう。
露天風呂(翌朝撮影)
伊豆ならではの金目鯛ランチと展望台!
2日目はゆっくり起きて、この日の目玉である飲食店「魚料理 いず松陰」へ行くために、再び伊豆急下田駅へ向かいます(食べてばっかり)。
駅から歩くこと7分ほどで到着です。
下田は、黒船に乗ってやってきたペリーが最初に訪れた地というだけでなく、金目鯛の水揚げ高が日本一なのだとか。
こんなに立派な金目鯛が丸々一尾煮付けられていながら、値段は2,160円。「こんなに食べる部分の多い金目鯛、初めて……!」と思わず口に出してしまうくらい、とにかく肉厚。身はふわふわ。
さっぱりだけれど思わずご飯が進む味付けと、カニの身がたっぷり入った海鮮のお味噌汁やお漬物のおいしさが相まって、ぺろりと完食。
帰りは伊豆急下田駅すぐの「下田ロープウェイ」に乗って、寝姿山山頂へ。須崎半島の景色を楽しみつつ、伊豆特産のところてん入りの黒蜜ソフトクリームなどいただいて、「もうこれ以上何もいらない!」という気分で東京駅行きの特急「踊り子」号に乗車します。
東京はまだ冬真っただ中なのに、伊豆は「河津桜」などが咲き始めていて、なんだかもう春の気配がたっぷりだったなぁ……。楽しすぎた。
エンターテインメントにあふれる伊豆クレイル、空が高く、おいしいグルメにあふれる下田、……あっという間に過ぎた1泊2日の旅。
今度は季節を変えて、伊豆クレイルに乗って夏の伊豆下田を堪能しに行きたいな。
皆さんもぜひ、伊豆クレイルで素敵なリゾート列車の旅を♪
【伊豆クレイルの旅】伊豆下田でひと足早い春の訪れを楽しむは旅するメディア びゅうたびで公開された投稿です。
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