Googleのクラウドソーシング型ローカルニュースプラットフォーム「Bulletin」

地域住民が地域にまつわるニュースを地域コミュニティに向けて発信する“地域特化型の市民ジャーナリズム”にGoogleが参入したことで、話題となっている。
・ニュースの現場をスマホで撮影し、アプリを介して地域に発信

事件・事故・自然災害などの速報ニュースや、地方議会の動き、ローカルイベントの告知など、地域に根ざしたニュースを、その地域で暮らす住民自身が発信できるのが特徴だ。
「Bulletin」は、現在、ユーザーを限定し、テキサス州ナッシュビルとカリフォルニア州オークランドの米国2都市で試験的に運用中。
将来的には、Googleアカウントを所有するユーザーであれば、誰でも無料で利用できるようになる見通しだ。
・ニュースコンテンツの質や正確性の担保に課題も
記事コンテンツを一般の読者から広く募る“市民ジャーナリズム”は、既存のメディアがこれまで網羅しきれなかった様々なニュースを、幅広く、つぶさに掘り起こし、よりリアルタイムに近いタイミングで発信できる一方、情報の質や正確性が担保されないのではないかとの懸念もある。
グーグルが、「Bulletin」を通じて、一般ユーザーを巻き込み、ローカルニュースの発信や共有にどのような影響をもたらしていくのか、今後の動向に注目したい。(文 松岡由希子)

ウェブサイト: https://techable.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。