ベビーリーフの味や種類は?食べやすさだけじゃない人気の秘密
スーパーでよく目にするようになったベビーリーフ。日本国内での1人あたりの年間消費量は約18gですが、今後、欧州並みの消費量(1人あたり年間約50g)に拡大した場合、2020年ごろには約300億円の市場規模になる見込みです(2016年3月発表/カゴメ調べ・予測)。急速に需要が高まっているベビーリーフについて、その人気の秘密を探ってみました。
味&栄養&使い勝手!三拍子そろった便利野菜
「ベビーリーフ」は野菜の幼葉の総称で、キャベツの仲間のレッドケールや、レタスの仲間のグリーンロメイン、ほうれん草の幼葉のスピナッチなど、多様な品種があります。単一種の商品もありますが、多品種が混ざったミックスパックが一般的。ミックスパックに入っている品種の場合は通年で固定ではなく、発芽時期に応じて味わいや彩りを考慮しながら、バランス良くミックスされています。
人気の理由は、クセがなくて食べやすく、野菜の栄養がしっかり摂れること。そして何よりも、袋から出してサッと水洗いして盛り付けるだけの手軽さが重宝されています。
ベビーリーフのメリット
通年で出回っているので、いつでも手に入る
発芽して小さいうちに収穫するので、幼葉の持つ栄養をまるごと摂取できる
生長した野菜よりも食感がやわらかい
皮をむく、切るなどの下ごしらえが不要で、洗ってそのまま盛りつけられる
シーンによっておいしく使い分け
ベビーリーフのミックスパックは、上の写真のように色や形が異なる多くの品種が入っているので、盛り付けるだけで華やかで風味豊かなサラダになります。
まずは種類ごとの特徴を紹介します。
ベビーリーフの種類と特徴の一例
●ビート/
ビーツ(ビート)の幼葉。葉が緑色で茎が赤色なのが特徴で、料理を華やかに演出する
●スピナッチ/
ほうれん草の幼葉。濃い緑色の葉は厚みがあり、やわらかな口当たり。鉄分が豊富
●レッドケール/
青汁の原料として知られる、ケールの幼葉。紫色の葉軸が特徴で、まろやかなうまみがある
●ミズナ/
京野菜の幼葉。シャキシャキとしたみずみずしい食感
●レッドロメイン/
キク科の葉野菜の幼葉。赤い葉が特徴で、ほんのり苦みがある
●グリーンハリヤー/
リーフレタスの幼葉で、先の尖った形が特徴。シャキシャキとした食感
●オーク/
レタスの仲間で、キク科の野菜の幼葉。ナッツのような風味とソフトな食感
●グリーンロメイン/
ロメインレタスの幼葉。やわらかく、サクッとした食感
●ピノグリーン/
小松菜の幼葉。濃い緑色とシャキシャキとした茎が特徴
●ルッコラ/
イタリア料理によく使われるアブラナ科の野菜の幼葉。ごまのような香りとほのかな苦みが特徴
ミックスされたもので多様な味わいを楽しむのも良し、味や彩り、栄養などの特徴を考慮して、単一種のものの中から選ぶのも良いでしょう。「子どもには辛みや苦みのあるものは避けよう」「今日はイタリアンだからルッコラを使おう」「最近不足しがちな鉄分をスピナッチで補おう」など、いろいろな使い分けができます。
最後に
サラダはもちろん、ピザやパスタにトッピングしたり、肉料理に添えたり。さまざまな料理のアクセントにベビーリーフを活用してみてください。
最終更新:2018.01.31
文:窪和子
写真:Getty Images(1枚目)、小林友美(2・3枚目)
監修:カゴメ
参考文献:
『改訂9版 野菜と果物の品目ガイド』(農経新聞社)
出典:
カゴメ
http://www.kagome.co.jp/company/news/2016/002635.html
http://www.kagome.co.jp/seisen/babyleaf/about/
カゴメが運営する、野菜をもっと楽しんでもらえるように、もっと好きになってもらえるように、皆さんがずっと健康でいられるように、お役に立てる情報を提供するメディアです。
ウェブサイト: http://www.kagome.co.jp/vegeday/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。