サイクルトレイン「B.B.BASE」に愛車と一緒に乗車。房総半島を自転車で走る!

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サイクルトレイン「B.B.BASE」に愛車と一緒に乗車。房総半島を自転車で走る!

愛車と一緒に乗車して自転車旅ができる電車。
そんな夢のような電車が……あるんです!

サイクリストの皆さま、お待たせしました!
2018年1月6日より、JR両国駅と房総半島を結ぶサイクルトレイン「B.B.BASE」が運行を開始しました。
「B.B.BASE」は、「房総半島(Boso)を、自転車(Bicycle)で、駆け巡るための基地(BASE)」をコンセプトに作られた、サイクリストのための特別列車です。
「内房」「外房」「佐原」「銚子」の4つのコースが設定され、毎週末、週替わりで運行します。

今回は、そんな夢の電車「B.B.BASE」に体験乗車してきました!

愛車と一緒に乗り込んで出発進行!

両国駅

出発地点の両国駅ホーム

旅の始まりは両国駅から。今回は館山駅まで乗車します。
「B.B.BASE」は、自転車と一緒に車両に乗り込むことができるため、最初から最後まで自転車を解体する必要がありません。

ロードバイクは自転車としては軽いものの、10kg近い重さです。自転車が入った輪行袋を担いでホームをうろうろするのって、意外と体力がいるんですよね~。
しかーし、この「B.B.BASE」なら、愛車を押してそのままホームに直行して乗車することができます。
普段なら決してできない非日常体験に、乗り込む前からいやが上にもテンションが高まります!

 B.B.BASE車両側面 車両側面にはロードバイクのイラストが施されています B.B.BASE 車両側面

愛車とともにいざ乗車!

超簡単3ステップで搭載完了!特製サイクルラック

サイクルトレインに乗り込んだら、さっそくサイクルラックに自転車を搭載します。
この縦置きサイクルラックは、「B.B.BASE」のために特別に開発されたそう。
 B.B.BASEサイクルラック

近未来っぽいサイクルラックがカッコいい

搭載方法は3ステップ。
①フックを引きガイドフレームを手前に出す
②前輪をガイドフレームに乗せる
③フレームをベルトで固定する
以上!
驚くほど簡単で、搭載完了まで1分かかりません。身長155cmの私でも、ひとりで搭載することができました。

B.B.BASE サイクルラック ガイドフレーム フックを持ってガイドフレームを引き出します B.B.BAS E サイクルラック ガイドフレーム 車体を持ち上げたら前輪をガイドフレームに乗せます B.B.BASE サイクルラック ベルト固定

ベルトをカチッとはめたら搭載完了

しかも、抜群の安定感なのです! ロードバイクは揺れや衝撃にあまり強くないため、搭載にとても気を使う乗り物ですが、このサイクルラックは、簡単に搭載できるのにガッチリ固定され、電車の揺れにも非常に強い安全設計! 簡単&安全の最強コンボ! これ、我が家にも1台欲しい!
B.B.BASEサイクルラックと座席

自分のシートの真後ろに自転車を搭載できます

サイクリストのための工夫満載の車内

座席はテーブルを挟んで向かい合わせになっています。通常のボックスシートと比べて、縦横約1.2倍の幅広設計なため、ゆったり伸び伸びくつろげます。
テーブルにはコンセントも付いており、スマートフォンや自転車ライトの充電などにも活用できそう。
 B.B.BASE座席

テーブルはうれしいコンセント付きです

そして、もうひとつうれしいのがゴム素材の床です。
自転車専用のビンディングシューズは、底面が出っ張っており、とても滑りやすいんですよね。コンビニの床で何度転びそうになったことか……。
車両の床は、すべてでこぼこのあるゴム素材で覆われているため、安心して車内を歩き回ることができます。
 B.B.BASE ゴム素材の床

ゴム素材のおかげで滑りにくく、足音も静かです

サイクル仲間との新たな出会いの場になるかも

「B.B.BASE」は6両編成99座席なのですが、4号車は車両丸ごとフリースペースになっています。一緒にライドに来た友人同士はもちろん、初めましての人たちとでも、愛車やルートの話で盛り上がることができそう。
ここにいるのは共通の趣味を持つ人たちばかり。新たな出会いがあって一緒に走りに行く仲間が増える、なーんてこともあり得そうです。

B.B.BASE 4号車 モニターでは房総半島の映像なども放送されるそうです B.B.BASE サイクルラック自転車4台

座席の後ろがサイクルラックになっているので、自転車の持ち主もひと目でわかります

そうこうしているうちに、あっという間に2時間がたち、目的地の館山駅に到着しました。
あまりの快適さに「え? もう着いちゃったの? もっと乗っていたい」と思ってしまったほど。

館山駅ホーム 館山駅でもホームから直接駅の外に出ることができます 漁港

館山の漁港。潮の匂いが心地いい~

景色とグルメが楽しめる内房サイクリングコース

この日は体験乗車だったため停車時間が短く、ゆっくり房総半島を走ることができなかったのですが、電車の中で「房総半島で行きたい場所」計画を立てていたので、ちょっとだけご紹介します。

館山駅に到着したら、館山湾沿いを走り、11㎞先の「洲埼(すのさき)灯台」へ。晴れた日には富士山や伊豆大島が望める絶景ビューポイントです。
洲埼灯台

眺望台からは360度の景色を楽しむことができます(提供 館山市観光協会)

房総に来たら魚料理は絶対食べたい!
灯台から2km走り、ランチは「漁港食堂だいぼ」へ。「漁師の、漁師による、お魚好きのための店」をコンセプトに作られたお店で、房総のおいしい魚をいただきます。
漁港食堂だいぼ

獲れたての新鮮な地魚を使った磯料理

「漁港食堂だいぼ」から10㎞ほど走った先にある「白浜の屏風岩」も見逃せません。海岸線沿いに46km続く房総フラワーラインの途中に位置し、千葉県指定の天然記念物に指定された場所でもあります。海に向かって並ぶ岩と海と空が不思議なコントラストを生み出している、隠れ絶景スポットです。
白浜の屏風岩

このスケール感をぜひ味わってほしいです(提供 南房総市)

さらに房総フラワーラインを6㎞ほど走り、ゴールは「野島埼灯台」。房総半島の最南端に立つランドマークで、展望台からは相模湾を一望できます。
野島埼灯台

白浜の灯台とも呼ばれています(提供 南房総市)

このまま海岸線沿いに南房総を走るもよし、安房グリーンラインで内陸を走ってアップダウンも楽しむもよし! 道の駅もたくさんあるので、グルメや休憩にも事欠きません。
電車の路線が走っていない房総半島の南側は、好きな場所を走って巡れる自転車と相性ピッタリです。
「B.B.BASE」の公式サイトでもさまざまなモデルコースが公開されています。サイクリストは要チェック!

千葉のサイクリストに愛される館山の名店

軽く周辺を走って、帰りの電車に乗り込む前に、館山駅前のパン屋さん「中村屋」に立ち寄りました。千葉県のサイクリストに昔から愛されている名店です。
店内に並ぶパンは、なんと常時120種類ほど! どれもこれもおいしそうで、目移りしすぎて、なかなか選べない~。

中村屋 外観 2階には喫茶スペースもあります 中村屋 パン

走って疲れた体にクリームの甘さが染みます

迷いに迷って選んだのはクリームパン(写真左)とピーナッツクリームぶどうパン(右)の2つ。
クリームパンは、昔懐かしい黄色のカスタードクリームがぎっしり。ピーナッツクリームぶどうパンは、ホイップ状でふわふわ食感の絶品ピーナッツクリームにレーズンの香りが絶妙です。
ピーナッツって千葉の名産ですもんね。館山に来たら、絶対買わなくちゃ!

寒さ厳しい冬こそ、房総半島へ走りに行こう

B.B.BASE ロードバイクと車両

愛車とともにサイクルトレインで冬の房総半島に出かけましょう

サイクリストのために考え抜かれたサイクルトレイン「B.B.BASE」。
輪行袋を使わず、そのまま愛車と一緒に乗り込めるのは、思った以上に快適で、心躍る体験でした。
しかもこの電車に乗り込む人たちは、自転車を愛するサイクリストばかり! 同じ目的地に向かって旅する仲間と、同じ時間を共有する素敵な連帯感を味わうことができました。

千葉県は日本で一番平均標高が低く、南部は沖合を流れる暖流の影響もあるため温暖な地域。道路の凍結で走る場所が限られてしまう冬こそ、初心者ベテラン問わず、誰でも安心して走れる房総半島への自転車旅がおすすめです。

サイクルトレイン「B.B.BASE」に愛車と一緒に乗車。房総半島を自転車で走る!旅するメディア びゅうたびで公開された投稿です。

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