「東京とはまだ差がある」からこそ「関西ならでは」を追求するヤフー大阪オフィス

2017年10月に大阪オフィスを増床し、コラボレーションスペースやイベント・セミナー開催が可能なスペースまである新オフィスを開設したヤフー株式会社(以下、ヤフー)。エンジニアの田邉昭博はここを、関西のエンジニアやプログラマー、デザイナーが集まり、アイデアや情報を交流するハブにするべく活動しています。

※本記事は、「PR Table」より転載・改編したものです。

大阪オフィスを、関西のエンジニアが集い、交流するハブに!

f:id:kashiemi:20171128160815j:plain▲エンジニア兼採用担当・田邉昭博

2017年10月、大阪にできた新オフィスで「関西のエンジニアやプログラマー、デザイナーがいつでも交流できるハブにしたい」と活動しているのが、エンジニア兼採用担当の田邉昭博です。

彼の肩書は「エンジニア」ですが、「関西でエンジニアの仲間を増やすにはこうするしかない」と採用活動を中心に動いています。といっても、ひたすら採用面接を行うわけではありません。技術に関心を持ち、新しいことにチャレンジしたいと考えるエンジニアが集う「場」を作ることを自らのミッションにしています。

その第1歩となるのがこの新オフィス。大阪周辺のIT企業で働く社会人はもちろん、広く関西エリアの大学生らが集い、それぞれのアイデアや情報を交換できる場にしていくつもりです。ともに大阪で働くヤフーの仲間もこの取り組みを応援。「ぜひこのテーマで話してみたい」と何人かが手を上げ、週1回のペースで勉強会を開催することになっています(https://yahoo-osaka.connpass.com/)。

ヤフーでは、学生を対象としたハッカソン「Hack U」を全国各地で開催しており、今後も外部の人々を対象に、門戸を広げていきます。

田邉 「開発が得意な人、企画が得意な人、いろんな人が集まり、ここに来れば大学などの枠を超えた仲間ができる、そんな場にできればいいなと。それが大阪や関西地域の活性化の一助になり、ひいては日本全体が元気になるーーつまり、『UPDATE JAPAN』になると考えています」

バックアップと開発、重要な役割を担う大阪オフィス

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田邉は関西出身。進学先も関西で、大学院では機械学習などの研究に携わりました。卒業後は「関西にはIT企業が相対的に少ない」という理由から、東京のソフトウェア会社に就職しましたが、「いつか関西に戻りたい」と思っていました。そしてヤフーに転職することに。

田邉 「ヤフー大阪オフィスでは、台風や地震などの災害や不測の事態に備えたバックアップとしても機能しています。ヤフーのサービスは、ほんとに困ったときに皆が見にくるサービスです。実際、何か災害があるとアクセス数は跳ね上がります。そんなサービスを止めるわけにはいきません。東京以外に拠点があることには、とても大きな意義があるんです」

もうひとつの役割は、新たなサービス開発の場です。東京側の指示に従って何かを作るというわけではなく、大阪のエンジニアが意見を出し合って企画を立て、実装し、サービス展開まで行っています。「Yahoo!天気・災害」はその一例で、これからも大阪や関西ならではの良さを生かしたサービス作りに取り組んでいきます。

2012年からそんな職場に加わった田邉。当初、思った以上に「真面目」な職場に戸惑ったこともありました。

しかし、転職を機に視野が広がり、これまで自分自身の中で「できない」と思い込んでいたことにもさまざまな可能性があると気付けたことが大きな収穫でした。また、住環境にも首都圏とは大きな「ギャップ」があります。

田邉 「家賃は安いし、通勤ラッシュもそれほどひどくありません。同じ給与なら、東京と比較して、はるかにいい生活ができると思いますよ(笑)」

募集しても人が来ないなら、人が集まる場所を作ろう

ただ、転職直後に痛感したのが、東京と比べIT企業が少ないということでした。ヤフーが大阪オフィスで働く仲間を募集しても、なかなか人が来ません。それ以前に、そもそもヤフーが大阪にオフィスを構えていることすら知らない、という人も少なくありませんでした。

そこで田邉は、組織の枠組みを超えた産官学にまたがるコネクション作りと、エンジニアが集える場の整備に草の根的に、けれど腰を据えて取り組みはじめました。

エンジニアでありながら採用活動に力を注ぐ、という大胆な働き方を可能にしたのは、ヤフーの文化です。ヤフーでは常に「じゃあ、あなたはどうしたいの?」と問われます。その答えが明確ならば、実現のためのリソースや機会、アドバイスの提供を惜しむことはありません。

田邉 「大阪に来てすぐのころ、上司に『やりたいことと、やるべきことは別だと思います』という話をしたことがありましたが、上司からは必ず『で、あなたは何をやりたいの?』と聞かれました。結果として、今自分はエンジニアなのに採用活動に注力する、というチャレンジに取り組ませてもらえているし、会社にも評価してもらっています」

「自分はこれをやりたい」と手を上げればどんどん協力し、後押ししてくれる職場ですが、逆に、受け身の人には向かないかもしれないと田邉は考えています。

田邉 「キャリアパスを自分で考え、それに会社のリソースをどう合わせるかを考えるのが苦手な人には向いていないでしょう。もちろん、訓練やアドバイスはあります。けれど最終的にどうしたいかを決めるのは自分です」

東京との差があるからこそ、大阪で仲間とともに場作りを

f:id:kashiemi:20171128160852j:plain▲社内での打ち合わせ風景

田邉は、大学訪問時の縁や研究室時代のつながり経由で、大学でプログラミングに関する講義も行っています。

興味や知識はあっても「場」に飢えていた学生に、「大学や学会だけでなく、こんなコミュニティーもある」と世界を広げる役割——。受講生の中には女子学生もおり、とかく女性の少ないエンジニア業界でダイバーシティを広げる一端を担っています。

講義を通じて、プログラミング自体の楽しさに加え、「激務」と見られがちなIT業界だけれどヤフーでは実はそんなことはない、という事実も伝えています。

実際、ヤフーの勤務環境はかなり柔軟です。在宅に限らずオフィス以外での勤務が可能な「どこでもオフィス」(月5日まで利用可)のほか、介護や育児などの事情がある社員は週休3日など、さまざまな制度があります。加えて「何かあったときには助け合えばよい」と思える文化も根付いています。

田邉自身、「どこでもオフィス」をフル活用し、通勤が不要になって浮いた時間で新たな技術について調査したり、論文を読み込んだりしています。

田邉 「自宅などで仕事をするときには、集中する必要のある調べ物や資料作成などを、オフィスに来たら他のメンバーとコミュニケーションしながら企画を立てたりしています」

現時点(2017年)ではまだ、東京と比べると、エンジニアとしてスキルアップする機会には差があります。でもだからこそ、仲間たちとともに場を作り、その差を埋め、楽しく開発できる場所にしていきたい。田邉はそう考えています。

田邉 「自分らしくキャリアを積み上げていけるのは、IT業界ならではのいいところです。これは決して東京じゃないとできないわけではない。それを証明したいですね」

まだまだ成長途上のヤフー大阪。この場所で、田邉やヤフーのメンバーとともに、「現地ならでは」のウェブサービスが生まれる瞬間に立ち会ってみませんか?

会社説明会では語られない“ストーリー“が集まる場所「PR Table」

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