2017年版 大掃除の教科書〜水回り編〜
バスルーム、洗面台、トイレ。家族みんなが毎日使う水回りこそ、抜かりなく掃除して清潔にしたいですよね!年末年始を気持ちよく過ごすためにも大掃除で綺麗に仕上げましょう!
水回りを綺麗にしよう!
蛇口や浴室の壁や鏡など、水回りの汚れは水あか、せっけんカスなどのアルカリ性のものがほとんど。それらを落とすためには酸性洗剤の出番!そしてもう一つ、水回りにはカビという厄介な雑菌も潜んでいます。
© PIXTA
特に浴室はカビの温床というべき場所で、日々の掃除を怠ると大量発生する羽目に。赤カビならこすって落とせても、黒カビは薬剤で漂白するしかないので注意しましょう。
浴室=鏡(アルカリ性汚れ)
© PIXTAふと気が付けば、ウロコ状に広がる浴室の鏡の汚れ。水あかにせっけんカスなどがこびりついたものがその原因です。年単位の汚れでなければクエン酸を使って落とせます。大ごとになる前にしっかり除去しましょう!
1.クエン酸パックで汚れを緩め、浮かせる。
水あかがあちこちに付いた浴室の鏡は、濃度1%のクエン酸水を染み込ませたキッチンペーパーを貼り付けて10分間パックする。
2.水で洗い流したら、クロスで乾拭き。
パックを取り、スポンジで磨いたら、シャワーで洗い流す。仕上げは、乾いたマイクロファイバークロスで水分を完全に拭き取る。
POINT.頑固なウロコ状の水あかはサンドペーパーで削り取る。
クエン酸パックでも落ちない頑固なウロコ状水アカは、目の細かいサンドペーパーを濡らし、ヘラをあてながら削り取り除去を。ただし、鏡に細かい傷が付く可能性があるので気を付けて。
浴室=床、壁(アルカリ性汚れ+酸性汚れ+カビ)
© PIXTA水あかやせっけんカスに加え、皮脂汚れもある浴室。その床や壁の汚れを落とすには、クレンザーが有効。ここでは重曹を使ってこすり洗いしましょう。カビが発生しやすい場所でもあるため、汚れをしっかり除去!
1.水で濡らして重曹の粉をまく。
浴室の床全体を水でさっと濡らして、重曹の粉をまんべんなくまく。このときの重曹は研磨剤代わりなので溶けていない状態がいい。
2.床をブラシでこすり洗いする。
バスブラシを使って、重曹をまいた床をこすり洗いする。床の溝やタイルの目地には、せっけんカスや皮脂がたまっているので念入りにかき出す。
3.スクイジーで床の水分を拭き取る。
シャワーで床を洗い流したら、仕上げはスクイージーでしっかり拭き取る。水分を残さないことが、水アカやカビの防止に。
POINT.目地やパッキンの黒カビはカビ取りジェルで撃退。
パッキンやタイルの目地に発生した黒カビは、カビ取り剤で落とすしか打つ手がありません。カビ取り剤は飛び散りにくく、液だれしにくいジェルタイプ、塗布した箇所がわかる色付きがオススメ。
かびとりいっぱつ
業務用にも使われる赤いジェル状カビ取り剤。
(鈴木油脂工業)
トイレ=輪ジミ(雑菌+着色汚れ)
© PIXTAトイレは雑菌が繁殖しやすい場所。だからこそ少し掃除を怠れば、便器内に輪ジミができてしまいます。それを解消するには、雑菌を除菌して予防、漂白作用のある過炭酸ナトリウムでパックをすると効果的です。
1.炭酸ナトリウムをふりかける。
輪ジミの原因は、便器にたまっている水との境に繁殖した雑菌。便器に除菌効果の高い過炭酸ナトリウム(大さじ1~2)を入れる。
2.トイレットペーパーを貼り付けてパック。
水位ギリギリの場所にトイレットペーパーを貼り付け、過炭酸ナトリウムが溶けた水を染み込ませて30分以上(一晩おいてもOK)放置。
トイレ=尿石(アルカリ性汚れ)
© PIXTA便器の内側の縁に溜まった頑固な尿石汚れは、尿はねが原因。「付着してすぐの尿汚れは酸性なのですが、時間が経つとアルカリ性の汚れに変化します。クエン酸パックで徹底除去すれば、イヤなアンモニア臭の解消にもなります。
1.クエン酸水で便器の縁裏をパック。
アルカリ性の尿石がたまった便器の縁裏には、濃度1%のクエン酸水を吹き付けながら、トイレットペーパーを貼り付けて15分ほどパックする。
2.小さめのブラシで縁裏をこすり洗いする。
パックを流してブラシでこすり洗いする。小さめで縁裏にフィットするデザインのブラシならば、汚れをダイレクトに落としやすい。
2in1トイレブラシ
大小2種類のブラシをセットに。用途別に使い分けたい。
(¥1,300/マーナ)
洗面台=蛇口回り(アルカリ性汚れ+酸性汚れ)
© PIXTA洗面台の蛇口回りの汚れは、主に水あか。クエン酸水を吹きつけながら、ブラシやクロスで丁寧に落としていきましょう。ただし、クエン酸は金属に触れたまま放置するとさびる原因に。掃除後は水で洗い流し、しっかり乾拭きを!
1.クエン酸水をスプレーしながら磨く。
アルカリ性の水あかにはクエン酸を。濃度1%のクエン酸水をスプレーしながら、マイクロファイバークロスで拭き取っていく。
2.根元の頑固な汚れにはパックを。
蛇口の根元の頑固な汚れの正体は、水あかに皮脂や洗剤汚れが付着したもの。クエン酸を染み込ませたキッチンペーパーのパックが有効。
洗面台=洗面ボウル(アルカリ性汚れ+酸性汚れ)
水あかやせっけんカスなどのアルカリ性汚れに、皮脂汚れもミックス。だがしつこい油汚れではないので、研磨剤代わりに重曹の粉でこすり洗いをすればOK。これで落ちなければ、セスキなどのアルカリ性洗剤でパックを。
1.スポンジに重曹の粉をつける。
研磨剤代わりに重曹の粉を使いたい。洗面台のボウルに直接つけると流れてしまうので、スポンジにつけるのがベスト。
2.洗面ボウル全体をこすり洗いする。
重曹の粉をつけたスポンジで磨くように汚れをこすり落とす。その後、水で洗い流し、マイクロファイバークロスで水分を拭き取る。
水回りの汚れをリセット♪
溜まった汚れを一網打尽!水回りの汚れがスッキリ、リセットできれば新しい年を気持ちよく迎えられるはずです。年末に大掃除をしっかり済ませて、良い年を迎えましょう!
「Pacoma」はホームセンター系のフリーペーパーに出自を持つ、「暮らしの冒険」がテーマのライフスタイル系Webマガジン。ノウハウ記事からタレントの取材記事まで「暮らしを楽しむためのアイデア」をテーマに日々発信しています。
ウェブサイト: http://pacoma.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。