カリフラワーのおいしい茹で方&おすすめレシピ
寒くなると甘みが増し、ますますおいしくなるカリフラワー。冬のメニューに役立つ、おいしい茹で方とおすすめレシピをご紹介します。
丸ごと茹でて、かために火を通すのがコツ
カリフラワーは丸ごと茹でることで、うまみを閉じ込めることができます。また、茹でてから小房に切り分けると崩れにくくなります。火が通りやすいので、かために茹でるのもポイント。加熱しすぎると崩れやすいだけでなく、歯ごたえ・味・栄養価ともに損なわれるので気をつけましょう。
基本の茹で方
房と茎を切り分ける。茎は、葉を切り落として皮を厚めにむき、繊維に沿って縦に切っておく(下の写真)。
沸騰した湯に、茎の方を下にして丸ごとの房を入れ、1~2分茹でる。茎も一緒に茹でる。
裏返して茹で、茎の部分に透明感が出てきたら竹串を刺し、弾力が残る(力を入れれば奥まで通る)程度のかたさで取り出す。
ザルに上げて冷まし、余熱で火を通す。水っぽくなるので水にはさらさない。
茹でた房を切り分ける際は、大きい房の根元に包丁の刃先を入れ、小房に切り取る。大きい小房は、茎の真ん中に刃先を入れて切り分け、大きさを均一にする(下の写真)。
急ぐときには小房に分けて
時間がない場合は小房に分けてから茹でると、丸ごとよりも時短でできあがります。茎の切り口から花蕾の中心まで刃先を入れ、切り込みから手で裂いて開き、二つ割りにします。以降は、上の写真のように小房に切り分けていきます。
かた茹でにして冷凍保存
カリフラワーは鮮度が命。購入後は保存袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存し、約1週間を目安に使いきりましょう。すぐに使わないときは冷凍保存に。かた茹でして小房に分けたら、水気をよくきります。冷めたら保存袋に入れ冷凍します。
レモン汁や小麦粉を加え、ワンランク上の仕上がりに
レモン汁で色よく仕上げる/
茹でるときにレモン汁や酢を少々加えると、褐変を抑えて綺麗に仕上がります。
小麦粉を加えてふっくら食感に/
茹でるときに小麦粉を少々加えるとふっくらとした食感に仕上がります。沸点が上がり、早く茹で上がるという利点も。
簡単でおいしい!おすすめレシピ2選
さっと茹でてサラダや炒めものに加えて、カリコリとした食感を楽しむも良し。くたくたに煮崩してスープやディップで甘みとコクを楽しむも良し。食感を楽しめる2つのレシピを紹介します。焼くだけ、煮るだけのシンプルレシピです。
焼きカリフラワー(お好みの分量)
材料:カリフラワー、塩、コショウ、好みのハーブ(ドライ)、オリーブ油…各適量
① カリフラワーを小房に分け、塩、コショウ、好みのハーブをふり、オリーブ油をからめる。
② アルミホイルに①をのせ、200度のオーブンで約10分、軽く焦げ目がつくまで焼く。おつまみにおすすめです。
カリフラワーのディップ(4人分)
材料:カリフラワー…1/2個、ニンニク…1片、オリーブオイル…大さじ1、水(白ワインでもOK)…適量
① カリフラワーは小房に分ける。ニンニクはみじん切りにする。
② フライパンにオリーブオイルとニンニクを熱し、カリフラワーを炒める。全体に油が回ったら、ひたひたの量の水を加え、やわらかくなるまで煮る。
③ ブレンダーかミキサーに②をかけて、クリーム状にすれば完成。茹でたカリフラワーにからめても美味。
オレンジやパープルなど、カラフルな色味を楽しんで
よく見かけるのは白色のカリフラワーですが、オレンジ色の「オレンジブーケ」、紫色の「パープルフラワー」などさまざまな色の品種があります。形状もスティック状の「カリフローレ」、ミニサイズの「ミニカリフラワー」など多彩。イタリアの伝統品種「ロマネスコ」は小房に分けるとクリスマスツリーに見えることから、クリスマスシーズンに人気です。いずれも白色のカリフラワーと同じ調理法で食べられます。お好みの品種を選んで、彩り豊かなカリフラワー料理を楽しみましょう。
[カリフラワー]含まれる栄養素と、茹で方のコツ
ほんのり甘く、冬~早春の食卓を彩るカリフラワー。上手な切り方・茹で方や、おいしく保存するコツをご紹介します。
最終更新:2018.02.07
文:窪和子
写真:小林友美
監修:カゴメ
参考文献:
『新・野菜の便利帳』板木利隆監修(高橋書店)
『もっとからだにおいしい野菜の便利帳』白鳥早奈英・板木利隆監修(高橋書店)
『内田悟のやさい塾 秋冬』内田悟著(メディアファクトリー)
『改訂9版 野菜と果物の品目ガイド』(農経新聞社)
『[カラー版] 世界食材事典』(柴田書店)
出典:
JAグループ とれたて大百科(小分け・茹で上がり)
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