営業女子が選ぶ「上司にしたい芸人」1位は大悟!その理由と現場の本音とは?
「こんな上司のもとで働いてみたい」――誰しも一度はそんな願望を抱いたことがあるのではないだろうか。特に成果が数字として問われる営業職において、上司の存在は単なる“役職者”ではなく、日々の支えであり、時には自信の源となる。だがその一方で、営業職は精神的なプレッシャーや人間関係の難しさとも隣り合わせであり、とりわけ若手社員や女性営業職にとっては“働き続ける理由”そのものに直結する存在でもある。では、令和の若手女性営業職が「理想の上司」に求めるものとは一体何なのか。頼れるカリスマ性か、それとも親しみやすさか。実はいま、テレビやSNSで活躍するお笑い芸人の姿が、“上司にしたい人”としてイメージされ始めている。そこには、笑いによる空気づくりや、ポジティブな雰囲気、そして人の心に寄り添う力といった、現代のマネジメントに欠かせない要素が詰まっているのかもしれない。
そこで今回、平井徹事務所(https://hiraitooru.com/)は、社会人歴10年以内の営業職を経験している女性を対象に、さまざまな角度から女性営業職に関する調査を実施した。
「上司にしたい芸人」1位は大悟!女性営業職が求める理想像とは

営業職経験のある女性たちに「この人のもとで働いてみたい芸人」を尋ねた調査で、最も支持を集めたのは、千鳥の大悟(33.1%)だった。2位のノブ(25.4%)、3位のチョコレートプラネット・長田庄平(19.1%)と続き、いずれも“明るく親しみやすい雰囲気”を持つ芸人が上位にランクインした。

上司として選ばれた理由には、「明るく場を盛り上げるコミュニケーション力がありそうだから(50.2%)」「困難な状況でも前向きに対応してくれそうだから(34.9%)」「チームの雰囲気づくりがうまそうだから(33.7%)」といった回答が多く、厳しさよりも“寄り添い”や“楽しさ”を重視する傾向が浮かび上がっている。
さらに、「営業職を続けるうえで上司の対応がどれだけ影響するか」との問いには、9割以上が「影響がある」と回答。営業職特有のプレッシャーや対人ストレスを乗り越えるには、単に数字を追わせるだけでなく、精神的な安心を与えてくれる上司の存在が不可欠であることが明らかになった。
求められているのは、命令や管理ではなく、“ともに歩む存在”。芸人に象徴されるような「ポジティブでフラットな関係性」は、令和の営業現場における理想のマネジメント像なのかもしれない。
女性営業の“強み”は、気配りと共感力

営業職における「男女の違い」についても、現場でのリアルな声が集まった。「男性営業と女性営業で強みの違いを感じるか」との問いに、約9割が「とても感じる(38.0%)」「どちらかといえば感じる(50.8%)」と回答している。営業スキルそのものは性別を問わず共通だが、顧客との向き合い方や信頼構築のプロセスにおいて、それぞれに異なる良さがあるという見方が主流になりつつあるようだ。

中でも、女性営業職の“強み”として評価されたのが「柔軟なコミュニケーション(47.7%)」「細やかな気配り(45.5%)」「共感力(38.2%)」といった、対人関係における繊細さや感受性の高さだ。とくにBtoC商材やサービス型の業種では、相手の表情や感情の変化に即座に反応し、柔軟に対応できる力が成果に直結する場面も多い。数字やロジックだけでは届かない領域に働きかけられるのが、女性ならではの営業スタイルといえる。
また、「なぜ女性の強みが営業現場で求められているのか」を問う調査では、「女性ならではの視点で提案できるから(40.4%)」「細やかな気配りができるから(37.7%)」「共感力が高く顧客に寄り添えるから(32.6%)」という回答が上位を占めた。これらは決して“性別による役割期待”ではなく、むしろ戦略的なアプローチとして現場から評価されている。言い換えれば、女性営業職の特性は、“配慮”や“共感”を通して顧客との関係を深める“差別化の武器”として機能しているのだ。
営業女子の7割が「五月病経験あり」…支えるべきは環境と教育

営業職として働く女性たちが感じている課題には、数字と人間関係という二重のプレッシャーが重くのしかかっている。調査で最も多かった悩みは「ノルマ・目標数字のプレッシャー(46.1%)」。営業成績は明確な数値で評価される一方、その数字に追われることが精神的負担となり、やる気や自信を喪失させる要因にもなっている。
さらに、「新規顧客の開拓(29.9%)」「既存顧客との関係構築(26.0%)」といった、対人関係にまつわる課題も多く挙がった。外にいる顧客との信頼構築だけでなく、社内の上司や同僚との関係にも気を配らなければならない営業職は、常に複雑な人間関係のなかで立ち回らざるを得ない。こうしたストレスは、営業という職種の構造的な特性によるものであり、個人の資質だけでは乗り越えにくいものでもある。
その影響はメンタル面にも表れている。「営業職に就いていて、五月病のような状態になったことがあるか」という質問に対し、約7割が「ある」と回答。とくに春先から初夏にかけては新年度の始まりや環境の変化が重なり、気分が落ち込みやすくなる時期だ。営業職が置かれている心理的な負荷の大きさが、この数字からも明らかだ。

では、このような不安定さの中で、安心して働き続けるためには何が必要なのか。回答者の多くが求めていたのは、「上司や会社の適切なサポート(37.7%)」「上司・同僚に相談できる環境(37.1%)」「チームで助け合える体制(32.5%)」といった、周囲とのつながりや組織的な支えであった。つまり、精神的な安定には「ひとりにさせない環境」が不可欠なのだ。
さらに、営業職として自信を持って働くために求められる教育内容としては、「商品・サービスの知識(37.1%)」「コミュニケーション力の向上(35.2%)」「クレーム・トラブル対応のスキル(31.2%)」が挙げられている。現場で起こりうる課題に対応するための実践的な学びが、自信につながるという明確なニーズが示された。
これらの結果から導き出せるのは、「環境」と「教育」、この2つの柱が営業職の安定と成長を支えるということである。職場に信頼できる人がいて、必要な知識とスキルが身についていれば、不安は自然と軽減されていく。数字に追われるだけでなく、学びと安心感が循環する組織こそが、これからの営業職育成に求められる姿ではないだろうか。
調査概要:「“この人のもとで働きたいと思う上司”お笑い芸人ランキング」に関する調査
【調査期間】2025年5月16日(金)~2025年5月19日(月)
【調査方法】PRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査
【調査人数】843人
【調査対象】調査回答時に社会人歴10年以内の営業職を経験している女性と回答したモニター
【調査元】株式会社平井徹事務所(https://hiraitooru.com/)
【モニター提供元】PRIZMAリサーチ
営業職の厳しさは、単に数字を追うことだけではない。日々の人間関係、予測不能なトラブル、そして自分自身のメンタルとの向き合い——そうした複雑な現場に身を置く女性営業職たちの声は、決して他人事ではないリアルさに満ちていた。今回の調査で「大悟のような上司」が支持された背景には、安心感を与え、失敗も笑って包み込んでくれるような“寄り添うリーダー像”が、今の営業現場に強く求められているという現実があるのだろう。
同時に浮かび上がったのは、「一人にさせない環境」と「自信を育む教育」の必要性だ。マネジメントにおいては、厳しさではなく信頼関係が鍵を握る時代に移りつつある。知識とスキルの提供だけでなく、日々のコミュニケーションが、営業職の継続と成長に直結している。
数字の先に“人”がいる。そうした視点を持つことこそが、これからの営業育成における本質ではないだろうか。

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