GoogleのAIカメラDIYキットはRaspberry Piを活用、5000円の自分専用機械学習機!
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Googleは11月30日、ラズベリー・パイ・ゼロ(Raspberry Pi Zero)Wボードを活用するAIカメラ「AIY Visionキット」を発表した。
Visionキットは、ローカルでニューラルネットワークモデルが活用でき、クラウドへの接続を必要としない。そしてなんと、プリセットされたモデルだけでなく、機械学習により独自のモデル追加が可能だ。
VisionキットではRaspberry Piを活かした連携が肝となる。その使い方および機能を見ていこう。
・TensorFlowベースのツールで機械学習
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独自のニューラルネットワークモデルのトレーニングおよび再学習には、ソフトウェアに組み込まれたTensorFlowベースのツールを使用する。
Googleの開発者ブログには活用例として、ホットドックかそうでないかを見分けたり、誰かが部屋に入ってきたら音楽を変えたり、彼女が家に帰ってきたら犬用のドアを開けたり…といったものが挙げられていて、工夫次第でさまざまな連携が実現しそうだ。
・アクションはPython APIで管理
![](https://getnews.jp/extimage.php?f21cd66c4b993fb2c25131b467f19564/https%3A%2F%2Ftechable.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2017%2F12%2FAIY-Vision-3-300x225.png)
また、音声認識に興味がある方には、同じGoogleのAIYプロジェクトから、音声認識をローカルで学習させられる「Voiceキット」もすでにリリース済みとなっていて、もちろんこちらもVisionキットとの連携が可能だ。
ちなみに、45ドル(約5000円)のVisionキットには、別売のRaspberry Pi Zero Wボード、Raspberry Pi Camera 2およびMicro SDカードが必要となる。
・ローカル機械学習は民主化の兆し
Visionキットに関しては、今のところアメリカのMicro Centerへ直接行くしか入手方法がなく、現地に友人がいない方は日本でのリリースを待つしかないだろう。
一方、Amazonも先日行われた年次カンファレンス「re:Ivent」にて、映像撮影対象に関してローカルで機械学習を走らせることができる「DeepLens」を発表している。
こうしたローカルでの機械学習は、生活を大変便利にするだけでなく、サービスの質を劇的に高めるもので、今後も類似プロダクトのリリースが相次ぐと予想される。
参照:Google’s new kit uses Raspberry Pi to bring image recognition to your project/DIGITAL TRENDS
参照:Introducing the AIY Vision Kit: Add computer vision to your maker projects/Google Developers
![Techable](https://px1img.getnews.jp/img/archives/2019/08/origin_Techable.jpg)
ウェブサイト: https://techable.jp/
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