Ankerの最新モバイルバッテリー「PowerCore II 10000」をレビュー

モバイルバッテリーはスマートフォンやタブレット、その他の電子機器を持って外に出る方の必需品です。世の中には様々なモバイルバッテリーが売られていますが、モバイルバッテリーのトップメーカー Anker より最近発売された、次世代 Power IQ 2.0 技術に対応する「PowerCore II 10000」を入手したので早速レビューをお送りします。PowerCore II 10000 は、10,000mAh のリチウムイオンポリマー電池を内蔵した超小型のモバイルバッテリーで、Amazon では 3,299 円とそこそこリーズナブルな価格で販売中です。PowerCore II 10000 の特徴は、PowerIQ 2.0 に対応している点と予想を超えるコンパクトさです。PowerIQ 2.0 とは、Anker 独自の充電技術で、接続した機器を自動的に判別してその端末に最適な電流を流します。これはバッテリー本体にも適用されるもので、その入出力時のパフォーマンスは前作 Anker PowerCore 10000 よりも最大で 1.8 倍良いとされています。すべり止め効果もあるストライプメッシュ加工の筐体は確かにコンパクトでした。それはちょうど手元にあった Aukey 製 10,000mAh 製品を凌ぐほどです。もしやタバコの箱よりも小さいのでは?と少し期待して比較してみたところ、横幅はほぼタバコの箱と同じサイズでしたが、縦は少しだけ PowerCore II 10000 の方が大きいようでした。質量は 195g なので 6 インチスマートフォンに近い重さです。PowerCore II 10000 のコネクタは Micro USB が入力側、USB-A が出力側です。一度に 1 台の端末しか充電できません。Quick Charge などの急速充電への対応には触れられていませんが、出力側は 5V / 3A、9V / 2A、12V / 1.5A の出力に対応しており、最大 18W 充電が可能です。筐体の大きさはモバイルバッテリー製品の中でも重要な要素だと言えますが、それよりも大切なのは「充電性能」と「実効容量」です。充電性能については、3,250mAh バッテリーを内蔵した Galaxy S8 をゼロスタートで充電した場合をテストしてみました。充電開始から 30 分間で 41% まで充電でき、その後も 90% までは速度を低下させることなくおよそ 60 分間でこの充電量に達しました。二次電池は満充電に近づくに連れて電圧も上がるため、充電量が増えれば増えるほど充電性能は落ちます。大抵は 80% を過ぎたあたりに速度は急に落ちますが、PowerIQ 2.0 の効果なのか PowerCore II 10000 は 90% まではなんとかほぼ一定の割合を維持しており、この点に少し感動しました。実効容量について。モバイルバッテリー製品は他の機器を充電すると、その時に使用したケーブルや端末内部の様々な抵抗(導線や各種回路など)によって無駄な電力を消費します。それらの大半は熱として外部に放出されます。そのため、スペックシート上の容量が 100% 使用できるわけではありません。これを実効容量と呼びます。このことを踏まえた上で PowerCore II 10000 でどのくらい充電できるかをテストした結果、Galaxy S8(3,250mAh)と OnePlus 3(3,000mAh)をフル充電でき、さらに BlackBerry PRIV(3,410mAh)を 35% ~ 78% まで充電させることができました。実効容量は 3,250 + 3,000 + 1,466 = 7,7160mAh、すなわち 77.1% です。モバイルバッテリーの一般的な実効容量は 60 ~ 80% なので、PowerCore II 10000 の実効容量は比較的高いと評価できます。PowerCore II 10000 には本体上に電池残量を 8 段階で示すダイヤル方の LED ランプが搭載されており、現在の電池残量をより細かく確認することができます。一般的にこのインジケータ LED は 4 つなので、その倍の分解能になります。例えば、LED が残り 1 つ分だった場合、それが 10% を下回るのか、それとも 25% に近いのかは判別できません。もし 20% 残っていたとすれば、PowerCore II 10000 なら 2 つ LED が点灯することになります。Source : Amazon.co.jp

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